異界巡礼

BIZARRE JAPAN

名鑑奇絶峡 磨崖三尊大石仏

S P O T / SPOT-363

土俗・奇祭

奇絶峡 磨崖三尊大石仏

きぜつきょう まがいさんぞんだいせきぶつ

奇絶峡(きぜつきょう)磨崖三尊大石仏は、和歌山県田辺市上秋津、右会津川上流の渓谷・奇絶峡の岩壁に刻まれた巨大な磨崖仏である。高さ16m・幅22mの一枚岩に、中央の阿弥陀仏(高さ7.3m)と、向かって左の観世音菩薩・右の勢至菩薩(各4.9m)の三尊が浮彫りされる。古い時代の磨崖仏ではなく、日本画家・堂本印象が下絵を描き、田辺市・田辺市観光協会・上秋津愛郷会の発願により昭和41年(1966年)4月8日に開眼した、戦後の磨崖仏である。奇絶峡は奇岩・巨石と紅葉で知られる景勝地で、不動の滝の脇から遊歩道を約400m登った岩壁に大石仏が現れる。近代に造られながらも、渓谷の巨岩に刻まれた三尊が、森の中から見上げる者を静かに圧倒する。

奇絶峡 磨崖三尊大石仏
出典: 田辺市観光協会(https://www.tanabe-kanko.jp/view/sizen/kizekkyo/)※掲載許諾申請中

H I G H L I G H T S

見どころ

  • 01高さ16m・幅22mの一枚岩に刻まれた三尊(中央の阿弥陀仏7.3m)
  • 02日本画家・堂本印象が下絵を手がけた昭和41年(1966年)開眼の戦後磨崖仏
  • 03奇岩と紅葉の渓谷・奇絶峡、不動の滝から遊歩道を登った先に現れる

A C C E S S / M E T A

基本情報

所在地
和歌山県 田辺市
住所
和歌山県田辺市上秋津(奇絶峡)
拝観料
無料
時間
見学自由(日中推奨)
状態
現存
亀山から
車で約3時間(紀勢自動車道・南紀田辺IC経由、約190km)
最寄駅
JR紀勢本線「紀伊田辺駅」
徒歩
10分
駐車場
あり・無料(バス停前および上流部)
所要
約1時間

D E E P D I V E

深掘り

歴史

歴史

奇絶峡磨崖三尊大石仏は、和歌山県田辺市上秋津の渓谷・奇絶峡の岩壁に刻まれた磨崖仏で、昭和41年(1966年)4月8日に開眼した。中央に阿弥陀仏(7.3m)、向かって左に観世音菩薩、右に勢至菩薩(各4.9m)を配する阿弥陀三尊で、高さ16m・幅22mの一枚岩に浮彫りされている。下絵は京都の日本画家・堂本印象が手がけ、田辺市・田辺市観光協会・上秋津愛郷会の発願によって造立された。古代・中世の磨崖仏とは異なり、戦後の地域振興と信仰のなかで生まれた近代の磨崖仏である点に特色がある。ぐるりんかんさい, 田辺市観光協会

文化的背景

文化的背景

磨崖仏は、自然の岩壁に直接仏像を刻む造像形式で、日本では大分・臼杵をはじめ各地に古例が残る。奇絶峡の三尊は1960年代という新しい時代に、著名な日本画家の下絵をもとに造られた点で、伝統的な磨崖仏の系譜を近代に引き継いだ作例といえる。阿弥陀三尊(阿弥陀如来と観音・勢至の両脇侍)は来迎の図像として古くから親しまれ、渓谷の岩壁に三尊を据えることで、奇絶峡そのものを浄土に見立てる意図がうかがえる。近畿地方整備局

地元視点

地元視点

奇絶峡は田辺南部海岸県立自然公園に含まれ、紅葉の名所・避暑地として地元に親しまれてきた。磨崖仏は不動の滝の脇から続く遊歩道を約400m登った先にあり、バス停前と上流に無料駐車場が整備されている。渓谷の遊歩道は急坂があり、足元への注意が促されている。田辺市観光協会, tripnote

ベストシーズン

ベストシーズン

紅葉の11月中〜下旬が最も映える。新緑の初夏も渓谷が美しい。

撮影のコツ

撮影のコツ

岩壁の三尊を森の緑とともに見上げる構図で、巨大さが伝わる。曇天〜日陰のやわらかい光が彫りの陰影を均一に出す。朱塗りの滝見橋と渓谷を絡めると奇絶峡の文脈も写る。

注意事項

注意事項

不動の滝から大石仏までの遊歩道は急坂で滑りやすい。雨天・増水時は足元に注意。岩や仏には触れず、静かに参拝する。

関連作品

関連作品

  • 奇絶峡は会津川上流の渓谷美と紅葉、朱塗りの滝見橋で知られ、田辺観光の定番として多くの旅行記・観光記事に紹介される。磨崖三尊大石仏はその核として取り上げられることが多い。近畿地方整備局

トリビア

トリビア

  • ・下絵を描いたのは京都の日本画家・堂本印象。
  • ・開眼は昭和41年(1966年)4月8日=灌仏会(花まつり)の日。
  • ・三尊は阿弥陀仏7.3m、観音・勢至が各4.9m、岩は高さ16m・幅22m。

外部レビュー

外部レビュー

出典

出典