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名鑑高松市石の民俗資料館

S P O T / SPOT-347

土俗・奇祭

高松市石の民俗資料館

たかまつしいしのみんぞくしりょうかん

高松市石の民俗資料館は、世界的銘石「庵治石(あじいし)」の一大産地である高松市牟礼町に1995年(平成7年)に開館した市営の資料館である。八栗寺の近く、石材産業で栄えた地に位置し、太古から続く石の文化・歴史と、石工(いしく)たちの卓越した技を伝える。館内では、機械化以前の昭和初期の石切り・石引き・石工の仕事場をジオラマで再現し、ノミや金槌をはじめとする石工用具を多数展示する。とりわけ、同館が収蔵する「牟礼・庵治の石工用具」791点は1996年(平成8年)に国の重要有形民俗文化財に指定されており、石を生業としてきた地域の生活文化を体系的に伝える点で学術的価値が高い。建物は石垣に囲まれた段状の敷地に建ち、銘石産地ならではの景観そのものが展示の一部となっている。石塔・石仏・墓石といった日本の石造文化の根を、道具と技の側から照らし出す、全国的にも珍しい「石」専門の民俗資料館である。

高松市石の民俗資料館
Wikimedia Commons / osami / Public domain

H I G H L I G H T S

見どころ

  • 01世界的銘石「庵治石」の産地に建つ、全国的にも珍しい石専門の民俗資料館
  • 02国の重要有形民俗文化財「牟礼・庵治の石工用具」791点を収蔵・展示
  • 03昭和初期の石切り・石引き・石工の仕事場を再現したジオラマ
  • 04ノミ・金槌など石工道具を多数並べた、職人の手仕事を伝える展示構成
  • 05石垣に囲まれた段状の敷地そのものが銘石産地の景観を体現

A C C E S S / M E T A

基本情報

所在地
香川県 高松市
住所
香川県高松市牟礼町牟礼1810
拝観料
一般200円、大学生150円、小・中・高校生無料
時間
9:00〜17:00(入館は16:30まで)/休館日:月曜(祝日の場合は翌日)、年末年始(12/29〜1/3)
状態
現存(高松市営、開館中)
亀山から
三重県亀山市からは車利用が現実的。新名神・神戸淡路鳴門自動車道・高松自動車道経由で高松中央IC・志度ICまで約3時間、ICから一般道で15〜30分。鉄道の場合はJR亀山駅から岡山経由で快速マリンライナーに乗り高松駅へ(約4時間)、高松琴平電気鉄道志度線・八栗駅で下車、駅から徒歩約15〜30分。
最寄駅
高松琴平電気鉄道 志度線・八栗駅
徒歩
20分
駐車場
あり(約60台、大型バスも駐車可)。
所要
30分〜1時間

D E E P D I V E

深掘り

歴史

歴史

高松市石の民俗資料館は、1995年(平成7年)3月20日、庵治石の産地として知られる牟礼町(合併前は木田郡牟礼町、現・高松市牟礼町)に開館した。八栗寺の門前に近く、古来より石材の切り出しと加工で栄えた土地である。開館の翌1996年(平成8年)12月20日、同館が収蔵する「牟礼・庵治の石工用具」791点が国の重要有形民俗文化財に指定され、地域の石工文化を伝える中核施設としての位置づけが確立した。庵治石は花崗岩の一種で「花崗岩のダイヤモンド」とも称される高級墓石材として全国に知られ、その産業を支えてきた職人の道具と技を後世に残すことが、本館設立の大きな目的であった。[高松市石の民俗資料館|うどん県旅ネット][石の民俗資料館 - Wikipedia

文化的背景

文化的背景

日本の石造文化は、墓石・石塔・石仏・灯籠・石垣など、信仰と生活の両面に深く根を張ってきた。なかでも庵治・牟礼地域は、良質な花崗岩を産し、それを加工する高度な石工技術を磨いてきた職人の里である。本館が展示する石工用具は、単なる道具の陳列ではなく、石を割り・運び・刻む一連の労働とその身体知を可視化するものであり、機械化以前の手仕事の体系を伝える。重要有形民俗文化財に指定された791点は、地域社会の生業・技術・信仰が一体となった「石の民俗」を体系的に物語る資料群として評価されている。[石の民俗資料館 - Wikipedia

地元視点

地元視点

牟礼・庵治地域では、庵治石は地域経済とアイデンティティの中核であり、本館はその誇りを来訪者に伝える窓口となっている。彫刻家イサム・ノグチがこの地に拠点を構えたことでも知られ、石の里としての文化的層の厚さがうかがえる。地元では八栗寺参詣や屋島観光とあわせて、石の文化に触れる立ち寄り先として案内されることが多い。[高松市石の民俗資料館|うどん県旅ネット][源平の里アートビレッジ]

ベストシーズン

ベストシーズン

通年見学可能。屋外の石垣や敷地の景観も含めて楽しむなら、天候の安定した春・秋が快適。八栗寺・屋島観光とあわせるなら午前から午後の早い時間帯がよい。

撮影のコツ

撮影のコツ

石垣に囲まれた段状の敷地と曲線屋根の建物外観は、銘石産地の景観を象徴する一枚になる。館内はジオラマと道具列を、説明パネルとあわせて記録すると石工の工程が伝わる。屋外展示の石材・石製品はスケール感を意識して人物や周囲を入れて撮ると良い(館内撮影は可否を受付で確認)。

注意事項

注意事項

月曜(祝日の場合は翌日)と年末年始は休館。入館は16:30まで。八栗駅からは徒歩15〜30分と案内に幅があり、夏場は暑さ対策を。館内展示物・収蔵品は重要文化財を含むため、撮影やフラッシュの可否は受付で確認する。

関連作品

関連作品

  • 同じ牟礼地区にはイサム・ノグチ庭園美術館があり、世界的彫刻家が庵治石を素材に制作した作品群と本館の「石工の道具と技」が、素材としての石をめぐって響き合う。香川県内の石造文化・産業遺産を扱う施設・展示と関連づけて紹介されることが多い。

トリビア

トリビア

  • 収蔵する「牟礼・庵治の石工用具」791点が国の重要有形民俗文化財。庵治石は「花崗岩のダイヤモンド」と称される最高級墓石材。最寄りはことでん志度線・八栗駅で、八十五番札所・八栗寺の門前にも近い。

外部レビュー

外部レビュー

  • 観光・博物館系サイトでは、石工の道具やジオラマによる仕事場の再現が「石の文化を体系的に学べる」と評価されている。規模は大きくないが、銘石産地ならではの専門性と重要文化財の存在が見どころとして挙げられる。[インターネットミュージアム

出典

出典