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名鑑坂倉遺跡公園

S P O T / SPOT-340

土俗・奇祭

坂倉遺跡公園

さかくらいせきこうえん

坂倉遺跡は、約8000年前(縄文時代早期)の集落跡で、三重県多気町の丘陵に立地する。昭和50年(1975年)3月27日に三重県指定史跡となり、現在は約1011平方メートルが「坂倉遺跡公園」として保存・整備されている。発掘調査では住居跡状の土坑および炉跡19ヶ所が確認され、そのうちの炉跡が「U字形で天井部をもつ」という全国的にも珍しい構造を備えていた点で学術的価値が高い。さらに、ここから出土した押型文土器は三重県で初めて出土したもので、東海地方の縄文早期土器編年における基準資料の一つとなっている。多気駅から徒歩約5分と平地に近く、考古学的な希少性と訪れやすさを兼ね備えた史跡公園である。

N O P H O T O

H I G H L I G H T S

見どころ

  • 01炉跡19ヶ所のうちに「天井部をもつU字形」の炉跡が確認された、全国的に類例の少ない構造
  • 02三重県で初めて出土した押型文土器の産出地で、縄文早期土器編年の基準資料となっている
  • 03約8000年前(縄文時代早期)の集落跡が、駅徒歩約5分の史跡公園として常時見学できる

A C C E S S / M E T A

基本情報

所在地
三重県 多気郡多気町
住所
三重県多気郡多気町東池上字坂倉
拝観料
無料
時間
常時見学可(屋外・公園)
状態
現存(三重県指定史跡として保存・公園整備)
亀山から
車で約50分(名阪国道→国道42号・国道368号方面、多気町東池上へ)。鉄道はJR関西本線・紀勢本線でJR多気駅まで約1時間20分、多気駅から徒歩約5分。
最寄駅
JR紀勢本線・参宮線「多気駅」
徒歩
5分
駐車場
公園内に明確な専用駐車場の案内は乏しい。周辺の路上駐車は避け、徒歩でのアクセスが無難
所要
20〜40分

D E E P D I V E

深掘り

歴史

歴史

坂倉遺跡は、縄文時代早期(約8000年前)の集落跡である。多気町教育委員会の文化財解説によれば、発掘調査で「住居跡状の土坑及び炉跡19ヶ所」が確認され、数軒程度の規模の集落があったと推定されている。最大の特色は、その炉跡が「U字形で天井部をもつ構造」を備えていた点で、これは全国的にも珍しい形式とされる。また出土した押型文土器は三重県で初めて確認されたもので、土器研究の基準資料の一つに位置づけられている。これらの学術的価値が評価され、昭和50年(1975年)3月27日に三重県指定史跡となった。現在は約1011平方メートルが「坂倉遺跡公園」として保存・整備されている。多気町 町内指定文化財一覧, 観光三重 坂倉遺跡

文化的背景

文化的背景

縄文時代早期は、温暖化にともなって人々の生活が定住へと向かい始めた時期にあたり、竪穴的な住まいや炉を備えた居住空間が各地に現れる。坂倉遺跡で確認された「天井部をもつU字形」の炉跡は、煮炊きや採暖の場としての炉が、単なる地面の窪みから構築物へと発展していく過程を示す資料として重要である。押型文土器は、回転押捺によって縄文早期に特徴的な連続文様を施した土器で、編年研究の指標となる。坂倉遺跡はその三重県内最初期の出土地として、地域の縄文文化の起点を物語る場となっている。坂倉遺跡 - コトバンク, 遺跡データベース(奈良文化財研究所)

地元視点

地元視点

多気町は遺跡を「坂倉遺跡公園」として保存し、町の文化財として位置づけている。観光案内でも約8000年前の集落跡として紹介され、JR多気駅から徒歩約5分という近さから、歴史散策の立ち寄り先として扱われている。派手な展示施設ではなく、丘陵地に静かに残る史跡という性格が強い。多気町 文化財解説, 観光三重

ベストシーズン

ベストシーズン

屋外の史跡公園のため通年見学可。草が落ち着いて見通しの良い晩秋〜春先が観察しやすい。日中の明るい時間帯がよい。

撮影のコツ

撮影のコツ

炉跡や住居跡の表示・解説板と、丘陵地形が分かる引きの構図を組み合わせると遺跡の立地が伝わる。順光の日中が読みやすい。展示・標示物には触れず保護に配慮する。

注意事項

注意事項

史跡保護のため、表示物・遺構面には立ち入らず、触れない。屋外のため夏季は虫除け・暑さ対策を。私有地や農地が近接するため周辺住民への配慮を忘れずに。

関連作品

関連作品

  • - 『坂倉遺跡 縄文・弥生時代編』(発掘調査報告書)— 国立国会図書館サーチに所蔵情報あり。坂倉遺跡の縄文・弥生期の調査成果をまとめた基礎資料。NDLサーチ
  • - 奈良文化財研究所「全国遺跡報告総覧」— 坂倉遺跡の発掘調査報告がデジタルで参照できる。Comprehensive Database of Archaeological Site Reports Japan

トリビア

トリビア

  • - 確認された炉跡19ヶ所のうちに、全国的に珍しい「天井部をもつU字形」の構造が含まれる。
  • - 三重県で初めて押型文土器が出土した遺跡であり、その編年が研究の基準資料となっている。
  • - 昭和50年(1975年)3月27日に三重県指定史跡となった。

外部レビュー

外部レビュー

出典

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