S P O T / SPOT-323
昇仙峡 覚円峰
しょうせんきょうかくえんぼう
山梨県甲府市北部、国の特別名勝「御岳昇仙峡」を象徴する巨大な花崗岩の岩峰。荒川の浸食と花崗岩の風化水食によってつくられ、谷底からほぼ垂直に約180m切り立つその姿は「日本一の渓谷美」と称される昇仙峡のシンボルである。名は、澤庵禅師の弟子・覚円が、畳数畳分ほどしかない頂上で修行したという伝承に由来する。仙娥滝・天鼓林などとともに遊歩道沿いの見どころを成し、紅葉期にはオレンジに染まる渓谷から灰白色の岩峰がそびえる景観が人気。文化庁の日本遺産「甲州の匠の源流・御嶽昇仙峡」の構成要素でもある。

H I G H L I G H T S
見どころ
- 01谷底からほぼ垂直に約180mそびえる花崗岩の岩峰という圧倒的なスケール
- 02風化水食で削り出された白っぽい岩肌と、紅葉・新緑の渓谷とのコントラスト
- 03畳数畳分の狭い頂上で僧・覚円が修行したという名の由来
- 04「日本一の渓谷美」と称される特別名勝・昇仙峡のランドマーク
A C C E S S / M E T A
基本情報
- 所在地
- 山梨県 甲府市
- 住所
- 山梨県甲府市猪狩町(御岳昇仙峡)
- 拝観料
- 無料(遊歩道散策。昇仙峡ロープウェイは別料金)
- 時間
- 見学自由(遊歩道。冬季は凍結・通行注意)
- 状態
- 現存
- 亀山から
- 車で約3.5〜4時間(亀山→新名神・中央道経由で甲府昭和IC、昇仙峡へ)。鉄道なら名古屋経由でJR中央本線・甲府駅、駅からバスで約30〜45分。
- 最寄駅
- JR中央本線「甲府駅」
- 徒歩
- 0分
- 駐車場
- あり(市営・民間駐車場が点在。紅葉期は混雑)
- 所要
- 1〜2時間(遊歩道散策)
D E E P D I V E
深掘り
歴史
歴史
御岳昇仙峡は荒川の上流に刻まれた渓谷で、花崗岩が長い時間をかけて風化・浸食されることで奇岩・断崖・滝が連続する景観をつくり出した。覚円峰はその代表的な岩峰で、観光協会・山梨県の解説によれば、花崗岩が風化水食を受けて急峻に直立し、高さは約180mに達する。名の由来は、澤庵禅師の弟子の僧・覚円が、畳が数畳敷けるほどの広さしかない頂上で修行したことにちなむと伝えられる。昇仙峡は1953年(昭和28年)に国の特別名勝に指定され、全国観光地百選・渓谷の部第1位、平成百景第2位などにも選ばれた。文化庁の日本遺産「甲州の匠の源流・御嶽昇仙峡」の構成要素にもなっている。昇仙峡観光協会, 日本遺産ポータル(文化庁), 富士の国やまなし観光ネット
文化的背景
文化的背景
覚円峰は、自然の造形(花崗岩の風化水食)と信仰・修行の記憶(僧・覚円の伝承)、そして近代以降の景勝地観光が重なる場所である。御岳昇仙峡一帯は古くから御岳信仰や水晶の産地として知られ、文化庁の日本遺産では「甲州の匠の源流」として、水晶研磨など甲州の職人文化の源流と結びつけて語られる。垂直に切り立つ岩峰を仰ぐ体験は、近世の修行者の畏敬と、近代以降の「渓谷美」を愛でる眼差しの両方を今に伝える。日本遺産ポータル(甲州の匠の源流・御嶽昇仙峡), 甲府観光ナビ
地元視点
地元視点
甲府市・昇仙峡観光協会は、覚円峰を仙娥滝・天鼓林・石門などと結ぶ遊歩道散策の核として案内し、新緑・紅葉のシーズンに合わせた情報発信を行っている。麓には土産物店や郷土料理(ほうとう)の店が並び、昇仙峡ロープウェイで山頂側の展望台へ上がって覚円峰や富士山を望むこともできる。地域にとっては四季を通じた観光資源であり、自然保護と遊歩道の安全管理(冬季凍結・落石対策)が共有された課題である。甲府市公式(御岳昇仙峡), 甲府観光ナビ
ベストシーズン
ベストシーズン
新緑(5〜6月)と紅葉(10月下旬〜11月)が圧巻で、特に紅葉期は灰白色の岩峰と色づく渓谷のコントラストが映える。冬季は遊歩道の凍結・落石に注意。日中の順光時は岩肌のディテールがよく見える。
撮影のコツ
撮影のコツ
覚円峰は対岸の遊歩道や橋の上から、谷の紅葉・新緑を前景に岩峰を縦構図で捉えるのが定番。岩肌に光が回る日中が立体感を出しやすい。仙娥滝とセットで巡ると渓谷の起伏が伝わる。ロープウェイ山頂展望台からは覚円峰と富士山を一望できる。
注意事項
注意事項
遊歩道は一部に崖際・落石注意箇所があり、冬季は凍結する。特別名勝・自然保護区域のため岩や植物の採取は不可。覚円峰の頂上は一般の登攀対象ではなく、遊歩道・展望台からの鑑賞が基本。増水・荒天時は無理をしない。
関連作品
関連作品
トリビア
トリビア
- - 覚円峰の高さは谷底からほぼ垂直に約180m。
- - 名は澤庵禅師の弟子・覚円が、畳数畳分しかない狭い頂上で修行したという伝承に由来する。
- - 昇仙峡は1953年に国の特別名勝に指定された「日本一の渓谷美」。
外部レビュー
外部レビュー
出典