S P O T / SPOT-263
宇流冨志禰神社(能狂言面コレクション)
うるふしねじんじゃ
名張市平尾に鎮座する名張の総鎮守で、延喜式内社・宇流富志弥神社に比定される古社。主祭神は宇奈根命で、武甕槌命・經津主命ほか多くの神を合わせ祀る。最大の見どころは、神宝として伝来する能・狂言面のコレクションである。これらの面は伊賀上野藩主・藤堂家の藤堂邸から譲り受けたものと伝えられ、三重県の文化財に指定されている。藤堂家の能愛好を背景に城下の名社へと移った面群が、神社に伝わる例は全国的にも珍しい。秋の名張秋祭(10月)には市内各町のだんじりが繰り出し、当社に獅子神楽が奉納される。能面という武家文化の精華と、地域の祭礼が一社に重なる、芸能史・信仰史の両面で貴重な聖地である。

H I G H L I G H T S
見どころ
- 01藤堂家の藤堂邸から伝来した能・狂言面30数面(三重県文化財)という、神社蔵としては稀有なコレクション
- 02名張の総鎮守としての風格ある社殿と境内
- 0310月の名張秋祭に奉納される獅子神楽と、市内各町のだんじり
A C C E S S / M E T A
基本情報
- 所在地
- 三重県 名張市
- 住所
- 〒518-0729 三重県名張市平尾3319
- 拝観料
- 境内無料(能面の拝観は事前連絡・要相談)
- 時間
- 境内自由(社務所は日中。能面拝観は要事前連絡)
- 状態
- 現存
- 亀山から
- 車で約1時間(名阪国道〜国道165・368号、名張市街方面)。鉄道は近鉄大阪線「名張駅」が最寄り。
- 最寄駅
- 近鉄大阪線「名張駅」
- 徒歩
- 20分
- 駐車場
- あり(境内・周辺。台数は要確認)
- 所要
- 30分〜1時間
D E E P D I V E
深掘り
歴史
歴史
宇流冨志禰神社は往古より名張市平尾に鎮座し、名張の鎮守神として崇敬されてきた延喜式内社の古社である。『春日社記』によれば、神護元年(767年)に武甕槌神が鹿島神宮から大和へ遷祀される際、当地に留まったことを起源とする式内社・宇流富志弥神社に比定されている。主祭神は宇奈根命で、ほかに武甕槌命・經津主命・姫大神・大物主命・火之迦具土命・宇迦之魂命・建速須佐之男命・天兒屋根命などを合わせ祀る。神宝として能面が30数面(一説に45面)伝来し、三重県の文化財に指定されている。これらの面は伊賀の藤堂邸から譲り受けたものと伝えられる。宇流冨志禰神社 - genbu.net, 観光三重, jinja-net
文化的背景
文化的背景
本社の核心は、武家文化の精華である能・狂言面が神社の神宝として伝わる点にある。伊賀上野藩主・藤堂家は能を愛好したことで知られ、その藤堂邸から面群が城下の名社へ移されたと伝えられる。能面は本来、武家や能役者の家に伝わることが多く、神社にまとまって伝来する例は全国的に珍しい。これは藩政期の武家文化と地域の鎮守信仰が結びついた具体例であり、芸能史・地域史の双方から注目される。さらに名張秋祭では各町のだんじりと獅子神楽が当社に集まり、武家由来の宝物と庶民の祭礼が一社に重なる重層性をもつ。宇流冨志禰神社 - genbu.net, 観光三重
地元視点
地元視点
地元では名張の総鎮守として親しまれ、能面は春祭の際や見学希望者が連絡した折に拝観できると案内されている。名張観光の各種ガイドでも、和菓子屋めぐりや旧城下町散策と組み合わせる回遊コースの一拠点として紹介され、まちなかの歴史文化資源として位置づけられている。秋の名張秋祭は市内各町のだんじりが繰り出す大きな行事で、当社への獅子神楽奉納は地域の年中行事の核となっている。なばりでお菓子屋さんめぐり, 観光三重
ベストシーズン
ベストシーズン
獅子神楽が奉納される10月の名張秋祭、または能面の拝観が可能な春祭の時期。日常参拝は通年可。
撮影のコツ
撮影のコツ
重厚な拝殿を狛犬と参道を入れた正面構図で。能面は撮影可否が拝観時の条件次第のため、必ず社務所の許可を得る。名張秋祭はだんじりと獅子神楽の動きを境内の斜め前から。
注意事項
注意事項
能面は文化財であり、拝観は事前連絡・条件付きが原則。常時公開ではない点に注意し、撮影・接触は社務所の指示に従う。名張秋祭は混雑するため、駐車・観覧は現地の案内に従う。
関連作品
関連作品
- - 三重県指定文化財「能面」――藤堂家由来とされる神社蔵の面群。宇流冨志禰神社 - genbu.net
- - 名張秋祭(だんじり・獅子神楽)――名張の代表的な秋の祭礼。観光三重
- - 「なばりでお菓子屋さんめぐり」での紹介――旧城下町回遊の拠点。名張市観光
トリビア
トリビア
- - 神宝の能面は藤堂家の藤堂邸から譲り受けたものと伝わる。
- - 能面が神社にまとまって伝来する例は全国的に珍しい。
- - 『春日社記』では鹿島神宮から大和への遷祀の途次に武甕槌神が当地に留まったことを起源とする。
外部レビュー
外部レビュー
出典
出典
R E F E R E N C E
参考リンク
- https://genbu.net/data/iga/urufusine_title.htm
- https://www.kankomie.or.jp/spot/2806
- https://jinja-net.jp/uruhusine-jinja/
- https://www.kankou-nabari.jp/nabari-okashi/2021/02/22/%E5%AE%87%E6%B5%81%E5%86%A8%E5%BF%97%E7%A6%B0%E7%A5%9E%E7%A4%BE%EF%BC%88%E3%81%86%E3%82%8B%E3%81%B5%E3%81%97%E3%81%AD%E3%81%98%E3%82%93%E3%81%98%E3%82%83%EF%BC%89/