S P O T / SPOT-210
旧国鉄倉吉線・泰久寺駅跡 竹林トンネル
きゅうこくてつくらよしせん・たいきゅうじえきあと ちくりんとんねる/ Former Kurayoshi Line - Taikyuji Station Ruins & Bamboo Tunnel
1985年(昭和60年)3月31日廃止の旧国鉄倉吉線の廃線跡。泰久寺駅跡から山守トンネル入口付近にかけて、廃線から40年近く経った現在もレールと枕木が竹林の中に残り、線路から竹が生え出した「竹林トンネル」として「日本一美しい廃線跡」と呼ばれる。2013年頃から整備・観光地化が進み、遊歩道として一般開放(山守トンネル内部はツアーのみ)。
H I G H L I G H T S
見どころ
- 01竹林トンネル:レールの間から竹が生え、天高く伸びた竹が線路上に天蓋を作る、廃線跡独自の幻想空間
- 02廃線のインフラが現存:レール・枕木・駅名標・ホーム跡が45〜60年の年月とともに自然に浸食されながら現存
- 03山守トンネル:廃線跡唯一のトンネル(観光協会主催トレッキングツアー参加時のみ内部見学可)
A C C E S S / M E T A
基本情報
- 所在地
- 鳥取県 倉吉市
- 住所
- 〒682-0434 鳥取県倉吉市関金町泰久寺(付近。観光案内所:倉吉市関金町泰久寺77-1)
- 拝観料
- 廃線跡散策は無料。山守トンネル内見学ツアーは2,500円(2026年、ウォーキングオープンデー参加費)
- 時間
- 観光案内所:10:00〜16:30(金・土・日・祝のみ開館)。廃線跡散策(トンネル手前まで)は日中推奨
- 状態
- 営業中(冬季閉鎖:12月下旬〜2月末。山守トンネル内はツアーのみ)
- 亀山から
- 車で約3時間30分・新名神→中国道→米子道(倉吉ICまたは倉吉西IC下車後、国道313号→県道45号経由で関金方面へ約40分)
D E E P D I V E
深掘り
歴史
歴史
倉吉線は1912年(明治45年)に山陰本線(倉吉駅)から分岐する路線として建設が始まり、1913年に山守(後の倉吉)〜打吹間が開業(鉄道院倉吉軽便線)。その後段階的に延伸され、1958年(昭和33年)12月20日に泰久寺駅が開業(キロ程18.2km)。路線は経営悪化と過疎化を受け、1985年(昭和60年)3月31日に全線廃止(最終便)、72年の歴史に幕を閉じた。廃止後はバス路線に転換。上小鴨駅以南はレール・バラストが残存し、特に泰久寺駅跡〜山守トンネル間は保存状況が極めて良好。2013年頃から倉吉観光MICE協会が整備し「旧国鉄倉吉線廃線跡トレッキングコース」(2.9kmコースと4.6kmコースの2コース)として活用が始まった。出典:Ameblo「旧国鉄倉吉線廃線跡・泰久寺駅」https://ameblo.jp/sanin-department-store/entry-12739968902.html、倉吉観光情報サイト https://www.kurayoshi-kankou.jp/haisen
文化的背景
文化的背景
地方国鉄線の廃線跡は全国に数多あるが、レールと枕木がほぼ原形を保ちつつ自然(竹)と融合した景観を持つ例は極めて稀。「廃線跡に生えた3本の竹(現在は2本に減少・1本は2022〜2024年に枯死・伐採)」が象徴的なビジュアルとして広く流通し、SNS・インターネットを通じて「日本一美しい廃線跡」の評判が定着した。線路間から生える竹は伐採されず保護されており、地元でもシンボルとして大切に扱われている。廃線40周年(2025年)を記念したイベント・シンポジウムが開催され、地域の歴史的記憶としての再評価が進んでいる。
地元視点
地元視点
倉吉観光MICE協会のスタッフによれば「整備前はほとんど誰も知らなかったが、SNSで拡散してから週末は県外ナンバーが列をなす」。竹林の竹が2022〜2024年に1本枯死し地元が惜しんだが、2024年春に新たな1本が生えてきたことが地域ニュースになった。ガイドツアーは「鉄道ファンだけでなく写真・廃墟好きや歴史に関心ある幅広い層」が参加するという。