異界巡礼

BIZARRE JAPAN

名鑑羽豆神社

S P O T / SPOT-175

土俗・奇祭

羽豆神社

はずじんじゃHazu Shrine

知多半島最南端の羽豆岬(師崎岬)の小高い丘上に鎮座する式内社。祭神は建稲種命(たけいなだねのみこと)——日本武尊の東征に「幡頭(はたがしら)」として従軍した将軍であり、知多半島先端の師崎に在住したという伝承を持つ。白鳳年間(7世紀後半)創建と伝わる。神社の社叢(ウバメガシを主体とする常緑広葉樹林)は国指定天然記念物で、面積12,980平方メートルの暖地性照葉樹林が保護されている。また三河湾国定公園の特別保護地区でもある。境内から展望台へ至る道は伊勢湾の絶景を望み、篠島・日間賀島へのフェリーターミナルが目の前の師崎港に隣接するため、三島巡礼の起点としても機能する。かつて「幡頭崎八幡宮」と称した江戸期までの通称も残る。

N O P H O T O

H I G H L I G H T S

見どころ

  • 01国指定天然記念物「羽豆神社の社叢」——ウバメガシの暖地性照葉樹林(12,980㎡)が岬を覆う
  • 02建稲種命を祭神とする式内社——日本武尊東征伝承・師崎在住伝承と岬の地形が重なる聖地
  • 03師崎港直近の岬上鎮座——篠島・日間賀島へのフェリー乗り場が眼下に、伊勢湾の展望

A C C E S S / M E T A

基本情報

所在地
愛知県 知多郡南知多町
住所
〒470-3503 愛知県知多郡南知多町師崎明神山2
拝観料
無料(境内自由)
時間
境内終日
状態
現存
亀山から
車で約1時間30分〜2時間(伊勢湾岸→知多半島道路→南知多道路豊丘ICより約15分、または豊丘ICより師崎港方面)

D E E P D I V E

深掘り

歴史

歴史

羽豆神社は『延喜式神名帳』(927年)の「尾張国知多郡 羽豆神社」に比定される式内社で、創建は白鳳年間(7世紀後半、一説には西暦700年前後)と伝わる。江戸期まで「幡頭崎八幡宮」と称し、知多郡師崎村の氏神であった。祭神の建稲種命(たけいなだねのみこと)は景行天皇の命により日本武尊の東征に副将軍(幡頭)として従軍した将軍で、師崎に在住したとの伝承があり、毎日羽豆岬を散歩していたとも語られる。建稲種命の妻・玉姫は夫の帰りを師崎の浦で待ち続けたとされ、その浦が「待合浦(まちあいうら)」と呼ばれるようになったという。本殿は大きな鞘堂に納められている。永享6年(1434年)の棟札が現存最古で、現存社殿は江戸時代前期の建立。Wikipedia「羽豆神社」ふらっと南知多「羽豆神社の社叢」

文化的背景

文化的背景

羽豆神社は知多半島先端という「陸の終わり・海の始まり」に立地し、海上交通・漁業の守護という機能的な信仰と、東征将軍の拠点地という英雄伝承的な文脈が重なっている。「幡頭(はたがしら)」という言葉は「旗頭」(軍旗を先頭に立てる者)に由来するとも、「筈(やはず)」(弓矢の筈部に似た地形)に由来するとも諸説あり、地名・社名の由来が地形・軍事・自然崇拝の複合であることを示す。社叢は地域の生物多様性の保全場所であると同時に、岬という閉じた地形が生み出した天然の「聖域」として機能している。Wikipedia「羽豆神社の社叢」

地元視点

地元視点

南知多町・師崎地区の氏神として地域に根づく。また社叢内の全長約800mのウバメガシ遊歩道(「恋のロマンスロード」と呼ばれる)は観光客にも開放されており、鬱蒼とした照葉樹林の中を歩く体験を提供する。アイドルグループSKE48の楽曲「羽豆岬」(2012年)のMVがこの地で撮影されたため、ファンの参拝も多い(補助情報)。師崎港のフェリーターミナルは神社の目前にあり、三河湾三島へのアクセス拠点として機能する。ふらっと南知多「羽豆神社」

ベストシーズン

ベストシーズン

年間を通じて参拝可能。初夏〜秋の晴天日は伊勢湾の展望が美しい。春(3月〜4月)の新緑期は社叢が鮮やか。夏の風通しも良く、フェリー乗船待ちの時間に立ち寄るのに好適。

撮影のコツ

撮影のコツ

東参道の浜辺近くの大鳥居から境内への構図が王道。社叢の鬱蒼とした照葉樹の緑の中に朱い鳥居を入れると対比が美しい。展望台からは師崎港・篠島・日間賀島を一望でき、フェリーとの組み合わせ構図が撮れる。

注意事項

注意事項

師崎港フェリーターミナルへのアクセス:名鉄知多新線「内海駅」から知多バス(海っ子バス)で師崎港バス停下車、徒歩約5分。または南知多道路・豊丘ICより車で約15分。神社境内は急な石段があるため足元注意。社叢の遊歩道は約800mで整備されているが、滑りやすい箇所もある。師崎港フェリー時刻表は名鉄海上観光船公式で要確認(師崎〜篠島:約10分、師崎〜日間賀島東港:約7〜10分)。

関連作品

関連作品

  • - 『延喜式神名帳』(927年)「尾張国知多郡 羽豆神社」条
  • - 『尾張国内神名帳』熱田本「従一位上 波豆名神」
  • - 「SKE48『羽豆岬』MV(2012年)」——師崎羽豆岬を撮影地としたアイドルグループの映像作品(補助情報)
  • - 「宗良親王歌碑」——境内に南朝の皇子の歌碑が現存

トリビア

トリビア

  • - 羽豆神社の社叢は面積12,980平方メートルで、岬の地形が人工的な伐採から森林を守ってきた。
  • - 「矢穴石(慶長15年銘)」が境内に現存しており、近世の普請の証拠となっている。
  • - SKE48「羽豆岬」は2012年発売。グループ2作目のシングルで、地名を冠した楽曲として師崎・羽豆岬が全国に知られるきっかけとなった(補助情報)。

外部レビュー

外部レビュー

出典

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