F E S T I V A L / FEST-117
白石踊
しらいしおどり
岡山県笠岡市の白石島に古くから伝わる盆踊り・回向(えこう)踊り。源平水島合戦の戦死者の霊を弔うために始まったと伝えられ、一つの音頭に合わせて13種類の異なる踊りが同心円に重なって舞われる、全国でも類を見ない形式が特徴。1976年(昭和51年)に国指定重要無形民俗文化財に選定され、2022年11月30日には「風流踊」の一つとしてユネスコ無形文化遺産代表一覧表に記載された。

H I G H L I G H T S
見どころ
- 01国指定重要無形民俗文化財(1976年指定)
- 02ユネスコ無形文化遺産「風流踊」構成要素(2022年登録)
- 03一つの音頭に合わせて13種類の踊りが同心円に重なる独自形式
- 04源平水島合戦の戦死者供養を起源と伝える回向踊り
- 05現在も白石踊会と笠岡市教育委員会が継承活動を行う
A C C E S S / M E T A
基本情報
- 所在地
- 岡山県 笠岡市
- 斎行
- 岡山県笠岡市白石島
- 日程
- 2026-08-13 〜 2026-08-16
- 周期
- 毎年8月13日〜16日(盂蘭盆)
- 起源
- 白石島周辺で寿永2年(1183年)に行われた源平水島合戦の戦死者の霊を弔うために始まったと伝えられる盆踊り。一つの音頭に合わせて、男踊・女踊・娘踊(月見踊)・笠踊・奴踊・扇踊・二つ拍子・大師踊・阿亀踊・梵天踊・ブラブラ踊・鉄砲踊・真影踊の13種類の異なる踊りが同時に並行して舞われる構造は他に類例が少なく、民俗芸能としての価値が高い。1976年(昭和51年)に国指定重要無形民俗文化財に選定され、2022年(令和4年)11月30日に「風流踊」の構成要素としてユネスコ無形文化遺産代表一覧表に記載された。
- 観覧
- 会場は笠岡市白石島の海岸広場(特設会場)。笠岡港から定期船で高速艇約20分、普通船約35分。8月13日〜16日の盆期間夜間に開催。鑑賞は無料。離島のため最終便の時刻に注意し、宿泊予約は早期に行うことを推奨。撮影時はフラッシュ・三脚使用について事前に主催者へ確認すること。踊り手・島民の動線を妨げないよう配慮する。
D E E P D I V E
深掘り
歴史
歴史
白石踊は岡山県笠岡市の白石島に古くから伝わる盆踊り・回向(えこう)踊りで、瀬戸内海で寿永2年(1183年)に行われた源平水島合戦の戦死者の霊を弔うために始まったと伝えられる。岡山県観光WEB、笠岡市 江戸期から島の盂蘭盆行事として広く行われ、明治以降の民俗学的調査により注目されてきた。昭和51年(1976年)5月4日に国の重要無形民俗文化財に指定され(国指定文化財等データベース)、令和4年(2022年)11月30日には全国41件で構成される「風流踊」の一つとしてユネスコ無形文化遺産代表一覧表に記載された。笠岡市「白石踊を受け継ぐ」
文化的背景
文化的背景
白石踊の最大の特徴は、一つの音頭(唄)に合わせて13種類の異なる踊り——男踊・女踊・娘踊(月見踊)・笠踊・奴踊・扇踊・二つ拍子・大師踊・阿亀踊・梵天踊・ブラブラ踊・鉄砲踊・真影踊——が同心円に重なって舞われる構造にある。笠岡市 音頭は現在20余りが伝わり、最盛期には60以上あったと言い伝えられている。代表的な唄に「那須与一」「石童丸」「丹波与作」「賽の河原」「山田の露」がある。これらは除災・死者供養・豊作祈願・雨乞いといった、安寧な暮らしを願う祈りを背景に持つ民俗芸能である。
地元視点
地元視点
白石島の人口減少と高齢化が進む中で、継承の中心を担うのが「白石踊会」とその笠岡支部である。笠岡市と協力した後継者育成事業のほか、笠岡支部では原則毎月第1・第3土曜日に笠岡市中央公民館で定期練習会を開き、新規会員を随時募集している。笠岡市 2023年には第21回マルセン文化賞を受賞するなど、保存・継承活動への評価も高い。本土からの帰省者と観光客が混じり合う盆の3日間は、島の年中行事の最大の山場となっている。
ベストシーズン
ベストシーズン
8月13日〜16日の盆期間夜間。事前に白石踊会・笠岡市教育委員会へ開催詳細を確認すること。
撮影のコツ
撮影のコツ
夜間屋外の動体撮影となるため、感度を高めに設定し、フラッシュは原則使用しない。踊り手の動線・島民の参列を妨げない位置から撮影する。三脚使用は事前に主催者へ確認のこと。
注意事項
注意事項
白石踊は地域の盆行事・回向踊りとしての宗教的性格が強い。撮影・取材は白石踊会と笠岡市教育委員会の指示に従うこと。煽情的・興味本位の表現は避ける。
関連作品
関連作品
- 『白石踊 伝承者養成テキスト』(白石踊伝承者養成事業テキスト作成委員会、1979年)
- 『笠岡市の文化財』(笠岡市教育委員会)
- 「島の宝だからね」瀬戸内の白石島で3年ぶり源平合戦が起源の白石踊(TBS NEWS DIG、2022年)
トリビア
トリビア
- 13種類の踊りが一つの音頭に同心円で重なる形式は全国でも類例が少ない
- 音頭は現在20余り、最盛期には60以上あったと伝えられる
- ユネスコ無形文化遺産「風流踊」は全国24都府県41件で構成され、白石踊もその一つ
外部レビュー
外部レビュー
- 岡山県三大盆踊り「白石踊」を体験!悠久の時が流れる石の島の夜(岡山県観光WEB、2025年)
- 笠岡市のユネスコ無形文化遺産 白石踊の鑑賞・体験をしてみませんか(倉敷市、2025年)
出典