S P O T / SPOT-369
勝山城博物館
かつやまじょうはくぶつかん
福井県勝山市の田園地帯に、天守風建築として日本一の高さ57.8メートルを誇る白亜の巨大城郭がそびえる。姫路城天守を模したコンクリート製の模擬天守で、内部は江戸時代の大名武具・染織品・合戦図屏風・清代の民間刺繍などを収める登録博物館。史実の勝山城には天守が造営されたことはなく、この城型建築は史跡の再現ではない。地元出身の実業家で相互タクシー創業者・多田清が「故郷に貢献したい」との思いから私財を投じ、平成元年から三年をかけて築き1992年に開館させた。石垣には九頭竜川と勝山産の恐竜化石にちなむ9匹の龍が彫り込まれ、通常の城郭建築とは一線を画す。写真一枚で「なぜここに巨大な城が」と目を奪う、日本屈指の模擬天守スポットである。

H I G H L I G H T S
見どころ
- 01天守風建築として日本一の高さ57.8メートル・田園にそびえる白亜の巨大模擬天守
- 02石垣に彫られた9匹の龍(九頭竜川と勝山産恐竜化石にちなむ)
- 03史実の城とは無関係にタクシー会社創業者が私財で建てた5層6階の登録博物館
A C C E S S / M E T A
基本情報
- 所在地
- 福井県 勝山市
- 住所
- 〒911-0806 福井県勝山市平泉寺町平泉寺85-26-1
- 拝観料
- 大人700円(団体560円)/小中高校生280円(団体230円)
- 時間
- 9:30〜16:30(入館は16:00まで)水曜休館・冬季休館あり
- 状態
- 現存
- 亀山から
- 車で約2時間30分(名神・北陸自動車道→福井北IC経由・中部縦貫道勝山IC)
- 最寄駅
- えちぜん鉄道勝山永平寺線「勝山駅」
- 駐車場
- あり・無料(大型バス可)
- 所要
- 1〜1.5時間
D E E P D I V E
深掘り
歴史
歴史
勝山城博物館は、勝山出身の実業家で相互タクシー創業者・多田清(1905〜1991)が「勝山市の新たな顔の一つとして故郷に貢献したい」との思いから私財を投じて建設した城型の登録博物館である。平成元(1989)年から三年の歳月をかけて築城され、多田の没後の1992年(平成4年)7月19日に開館した。天守風建物は石垣から鯱までの高さが57.8メートルに達し、天守風建築として日本一の高さを誇る。ただし史実の勝山城には天守台こそ存在したものの天守が造営されたことはなく、跡地も消滅しており、この建築は史跡の忠実な再現ではない。姫路城天守に似せたコンクリート製の模擬天守で、内部は江戸時代の大名武具・染織品・合戦図屏風、清代の中原地域の民間刺繍、日本の近代書などを収集展示している。勝山城博物館 - Wikipedia, ふくいドットコム, 公式サイト
文化的背景
文化的背景
本館は「史実の城の復元」ではなく、一個人の郷土愛と美意識が生んだ記念碑的建築である点で、日本各地に存在する昭和後期の模擬天守文化を象徴する。高度成長期以降、地方都市では鉄筋コンクリートによる城型施設が観光・郷土文化の拠点として数多く建てられたが、勝山城博物館はその中でも規模・高さで突出する。石垣に刻まれた9匹の龍は勝山市を流れる九頭竜川と、勝山市が誇る恐竜化石産地という土地の文脈を意匠に取り込んだもので、通常の城郭にはない独自性を示す。史実の城郭建築の様式を借りながら、実際には博物館・郷土のランドマークという別の役割を担う「城の記号性」を体現した建築といえる。勝山城博物館 - Wikipedia, 勝山観光ナビ
地元視点
地元視点
ベストシーズン
ベストシーズン
新緑〜初夏、または田園に稲が実る夏〜初秋。白い天守が緑と映える晴天の午前〜午後がよい。冬季は休館期間があるため事前確認が必須。
撮影のコツ
撮影のコツ
田園越しに天守全体を収める南〜北東の位置が定番で、稲田や畦道を前景に入れると巨大さが際立つ。石垣に彫られた9匹の龍は近づいて横位置で狙うと1枚に収まる。順光の午前は白壁が締まり、夕方は西日で陰影が出る。
注意事項
注意事項
登録博物館として通常運営されている施設のため、館内展示物の撮影可否や順路は現地案内・係員の指示に従う。水曜休館および冬季の長期休館があるので訪問前に公式サイトで開館日を確認すること。山あいの立地で冬季は積雪する。
関連作品
関連作品
トリビア
トリビア
- - 天守風建築として高さ57.8メートルは日本一(史実の城郭天守ではなく模擬天守としての高さ)。
- - 建てたのは相互タクシー創業者の多田清で、開館は本人の没後の1992年。
- - 石垣の9匹の龍は九頭竜川と勝山産の恐竜化石という土地の二つの象徴を掛け合わせた意匠。
- - 史実の勝山城には天守が造営されたことはなく、この建築は史跡の復元ではない。
外部レビュー
外部レビュー
出典