異界巡礼

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名鑑立石

S P O T / SPOT-366

土俗・奇祭

立石

たていし

宮城県丸森町羽入地区の山中に屹立する、高さ約12.5メートル・周囲約25メートルの巨大な花崗岩の一枚岩。丸森町指定の天然記念物で、地元では「日本一の道祖神」とも呼ばれる。木立の中を登山道でたどると、墓標のように空へ突き上がる黒い岩壁が突如として現れ、根元の人の背丈ほどの巨石を従えて立つ姿は圧巻である。周辺からは弥生土器の破片が出土しており、古代から自然崇拝の対象とされてきたと考えられている。安倍貞任がこの石の頂に立ったという伝承や、八幡太郎義家が立石から松掛の的石へ矢を射たという弓の逸話も残り、東北の巨石信仰と武将伝説が重なる稀有な磐座である。

立石
出典: 旅で出会った石(瑞雲寺)(https://zuiunzi.net/igu/bsrisuto1/5.html)※掲載許諾申請中

H I G H L I G H T S

見どころ

  • 01高さ約12.5m・周囲約25mの花崗岩の一枚岩が墓標のように屹立する異形
  • 02根元の巨石を従えて空へ突き上がる、写真一枚で伝わる圧倒的なスケール感
  • 03弥生土器が出土する古代自然崇拝の磐座であり『日本一の道祖神』とも呼ばれる

A C C E S S / M E T A

基本情報

所在地
宮城県 伊具郡丸森町
住所
〒981-2321 宮城県伊具郡丸森町字泉(羽入地区)
拝観料
無料
時間
見学自由(山道・日中推奨)
状態
現存
亀山から
三重県亀山市から車で約9時間(新名神→伊勢湾岸→東名→常磐道・相馬ICまで約8時間+一般道約1時間)。現実的には東北新幹線で白石蔵王駅・福島駅経由でレンタカー利用が便利。
最寄駅
阿武隈急行「丸森駅」(車で約15〜20分)
徒歩
20分
駐車場
登山口手前の砂利スペースに数台分(無料・未舗装)
所要
登山口から往復約40〜60分

D E E P D I V E

深掘り

歴史

歴史

立石は宮城県伊具郡丸森町字泉(羽入地区)の山中に立つ巨大な花崗岩で、高さ約12.5メートル・周囲約25メートルを測る一枚岩である。丸森町の町指定天然記念物に指定され、丸森町観光案内所は「日本一の道祖神」とも紹介する。周辺から土器片(弥生土器を含むとされる)が見つかることから、古代より自然崇拝=磐座(いわくら)信仰の対象になっていたと考えられている。武将伝説も色濃く、平安中期の安倍貞任(1050年頃)がこの立石の頂に立ったという言い伝えや、八幡太郎源義家が立石から立山松掛の「的石」に向けて矢を射たという弓の逸話が残る。前九年・後三年の役に連なる東北の英雄譚と巨石信仰が一つの岩に重なっている点が特徴である。丸森町観光案内所, 仙台・宮城観光

文化的背景

文化的背景

巨石をご神体(磐座)として祀る信仰は縄文・弥生以来の日本列島の基層信仰であり、立石はその東北における典型例といえる。丸森町字泉一帯は立石を中心に多数の巨石が点在する「丸森町巨石群」を成し、羽山大権現(はやまだいごんげん)など山岳信仰の痕跡も伴う。安倍貞任・源義家の伝説が付会されている背景には、この地が古代東北(陸奥)の辺境として蝦夷・俘囚と朝廷勢力の緊張の舞台であった歴史記憶がある。巨石はしばしば「境界を守る神」=道祖神(さえのかみ)と結びつけられ、「日本一の道祖神」という異名は、村境の小さな石仏道祖神とは桁違いのスケールを持つこの岩への畏敬の表現でもある。丸森の巨石(瑞雲寺), 丸森町観光案内所

地元視点

地元視点

丸森町観光案内所は立石を「立石ウォーキングコース」の目玉として案内し、羽入集会所前の『立石入口』石柱と看板から登山道が整備されている。観光案内所のブログ「大迫力の巨石!!『立石』へ」では、舗装路から砂利道に変わり、石碑の先の駐車スペースから徒歩で登ると『立石登山口』の看板が現れ、木立を抜けると突然巨岩が姿を現す道程が紹介されている。丸森町中心部から霊山線で不動尊公園へ向かう途中、道路の左手の山上にこの岩を遠望できるロケーションも地元では知られる。問い合わせは丸森町観光案内所(0224-72-6663)。大迫力の巨石!!『立石』へ, 丸森町観光案内所

ベストシーズン

ベストシーズン

落葉して見通しの利く晩秋〜早春は遠望・登山道からの視界がよく、岩肌の量感がよく分かる。新緑・盛夏は根元の巨石と緑のコントラストが美しいが、下草・蜘蛛の巣・虫が増えるため足元装備を整えたい。

撮影のコツ

撮影のコツ

根元の人の背丈ほどの巨石を手前に入れて岩を見上げるアングルにすると、高さ約12.5メートルというスケールが一枚で伝わる。順光より、岩肌の陰影が出る斜光(午前または午後遅く)が量感を強調する。遠望なら霊山線沿い・不動尊公園方面の道路左手から山上の岩を望遠で狙うと『山に立つ巨岩』の異形が際立つ。

注意事項

注意事項

登山道は未舗装の山道で、雨後はぬかるみ・落ち葉で滑りやすい。急坂・段差があるため歩きやすい靴で。私有林・信仰対象であるため、岩肌への落書きや剥離、供物・祠への不敬は厳禁。単独・夕暮れの入山は避け、熊・スズメバチ等への備えをしておくこと。

関連作品

関連作品

  • - 巨石紹介サイト『旅で出会った石(瑞雲寺)』— 旧伊具郡(丸森町・角田市)の巨石群を精力的に記録するサイトで、立石を「日本一の道祖神」として外観・頂上・大きさ比較の写真とともに詳述している。立石 日本一の道祖神(瑞雲寺)
  • - ブログ『巨石!巨大立石を中心とする丸森町巨石群』(hamadas5)— 立石を中心とした丸森町の巨石群を巡るフィールド記録。巨大立石を中心とする丸森町巨石群

トリビア

トリビア

  • - 高さ約12.5メートル・周囲約25メートルは、村境の石仏道祖神とは桁違いで、これが『日本一の道祖神』という異名の由来とされる。
  • - 安倍貞任がこの岩の頂に立った、源義家が立石から的石へ矢を射たという二つの武将伝説を同時に持つ。
  • - 立石周辺は単独の岩ではなく、羽山大権現などを伴う『丸森町巨石群』の中心を成す。

外部レビュー

外部レビュー

出典

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