S P O T / SPOT-364
大池のオヒルギ群落
おおいけのおひるぎぐんらく
大池(おおいけ)のオヒルギ群落は、沖縄本島の東約360kmに浮かぶ絶海の隆起環礁・南大東島の内陸にある淡水湖「大池」の畔に成立したマングローブ林である。本来オヒルギ(ヒルギ科の常緑樹)は、海水と淡水が混じる河口・海岸の汽水域に育つ塩生植物だが、ここでは海から完全に隔絶された内陸の淡水池の周囲に自生しており、世界的にも稀な「内陸封鎖型」のマングローブとして知られる。大池は石灰岩が溶けてできたカルスト湖沼で、面積約0.47平方キロメートルと島最大の淡水湖でもある。約8000年以上前、サンゴ礁が隆起して島が形成される過程で、海岸にあったオヒルギが内陸に取り残されたと考えられ、南大東島のサンゴ礁の発達と地盤変動の歴史を示す貴重な証拠とされる。昭和50年(1975年)3月18日に国の天然記念物に指定された。

H I G H L I G H T S
見どころ
- 01海から隔絶された内陸の淡水池に育つ世界的に稀な「内陸封鎖型」マングローブ
- 02約8000年前のサンゴ礁隆起で内陸に取り残されたオヒルギ群落
- 03石灰岩が溶けてできたカルスト湖沼・島最大の淡水湖「大池」
A C C E S S / M E T A
基本情報
- 所在地
- 沖縄県 島尻郡南大東村
- 住所
- 沖縄県島尻郡南大東村大字南大東(大池)
- 拝観料
- 無料
- 時間
- 見学自由(日中推奨)
- 状態
- 現存(国指定天然記念物)
- 亀山から
- 亀山市から関西/中部空港→那覇空港→南大東空路、または那覇からフェリーで約13〜15時間。最短でも丸1日かかる絶海の離島
- 最寄駅
- なし(南大東島内・空路またはフェリー)
- 徒歩
- 0分
- 駐車場
- 周辺に駐車スペースあり
- 所要
- 約30分〜1時間
D E E P D I V E
深掘り
歴史
歴史
文化的背景
文化的背景
南大東島は沖縄本島の東約360kmに位置する絶海の隆起環礁で、周囲を断崖に囲まれ、中央が低くくぼんだ「皿状」の地形をもつ。島の内部には大小の湖沼が点在し、その多くは石灰岩が溶けてできたカルスト湖沼である。大池はその最大のもので、海と切り離された独特の閉鎖環境が、本来海辺の植物であるオヒルギを内陸に閉じ込める結果を生んだ。島の成り立ちと生態が直結した、地史の生きた証拠といえる。大池(沖縄県)- Wikipedia)
地元視点
地元視点
ベストシーズン
ベストシーズン
通年観察可能。野鳥が増える秋〜冬、晴天日が湖面と緑を写しやすい。
撮影のコツ
撮影のコツ
池畔の遊歩道・展望所から、手前にオヒルギの緑、奥に湖面を入れると「海から隔絶された淡水池に育つマングローブ」という主題が伝わる。順光の午前が緑の発色を高める。
注意事項
注意事項
希少な天然記念物のため、植物の採取・湿地への踏み込みは禁止。湿地の縁は滑りやすく、在来のハブなどにも注意。遊歩道・展望所から観察する。島へのアクセスは空路またはフェリーのみ。
関連作品
関連作品
- 南大東島の特異な地形と生態は、地理・地学の教材や紀行で「絶海の隆起環礁」「皿状の島」として繰り返し紹介され、大池のオヒルギ群落はその象徴として取り上げられる。大池(沖縄県)- Wikipedia)
トリビア
トリビア
- ・オヒルギは普通、海水と淡水が混じる汽水域に育つマングローブ。
- ・大池は石灰岩が溶けてできたカルスト湖沼で、面積約0.47km²・島最大の淡水湖。
- ・約8000年前のサンゴ礁隆起で内陸に取り残されたと考えられる。
外部レビュー
外部レビュー
出典