S P O T / SPOT-357
西福寺開山堂
さいふくじかいさんどう
新潟県魚沼市大浦、曹洞宗・赤城山西福寺の境内に建つ開山堂。幕末から明治にかけて活躍し『日本のミケランジェロ』と称される石川雲蝶(いしかわうんちょう)が、堂内外を埋め尽くすように彫刻・絵画を残したことで知られる。最大の見どころは堂内の天井三間四方の全面を覆う大彫刻『道元禅師猛虎調伏の図』で、何層にも重なる透かし彫りと極彩色が織りなす立体的な迫力は、平面の絵画とも一般的な欄間彫刻とも一線を画す。日光東照宮に劣らぬとして『越後日光』とも呼ばれ、新潟県の文化財に指定されている。一人の職人が常軌を逸した密度と色彩で空間そのものを彫り尽くした、見る者を圧倒する“彫刻の宇宙”である。

H I G H L I G H T S
見どころ
- 01天井三間四方を覆う大彫刻『道元禅師猛虎調伏の図』の透かし彫り+極彩色
- 02『日本のミケランジェロ』石川雲蝶が堂内外を埋め尽くした圧倒的な密度
- 03『越後日光』と称される茅葺の開山堂と彫刻群(新潟県文化財)
A C C E S S / M E T A
基本情報
- 所在地
- 新潟県 魚沼市
- 住所
- 〒946-0212 新潟県魚沼市大浦174
- 拝観料
- 大人500円/中学生・障害者300円/小学生以下無料(20名以上1割引)
- 時間
- 4〜11月 9:00〜15:30(受付16:00まで)/12〜3月 10:00〜15:00(冬期平日・年末年始は前日15時までに要予約)
- 状態
- 現存
- 亀山から
- 車で約5時間(東名阪〜名神〜北陸道〜関越道・小出IC)。日帰りは長距離
- 最寄駅
- JR上越線「小出駅」(車で約15分)
- 徒歩
- 0分
- 駐車場
- あり・無料
- 所要
- 45分〜1時間
D E E P D I V E
深掘り
歴史
歴史
西福寺は天文3年(1534年)開山と伝わる曹洞宗寺院。幕末の安政年間、23世・蟠谷大龍(ばんこくたいりゅう)和尚が、すでに三条の本成寺などで名を知られていた石川雲蝶を招き、開山堂の造営と装飾を任せた。雲蝶にとって堂宇一棟をまるごと任されたのは初の大仕事で、これを機に彫刻家として大成したとされる。完成した開山堂は雲蝶の代表作となり、のちに『越後日光』と呼ばれるようになった。西福寺(魚沼市観光協会), 西福寺開山堂(新潟県観光)
文化的背景
文化的背景
開山堂は本来、寺院を開いた高僧(開山)を祀る堂で、西福寺では曹洞宗開祖・道元禅師にまつわる場面が彫刻の主題に選ばれている。雲蝶は仏教説話を、透かし彫り・高肉彫り・彩色を駆使して三次元の絵巻のように展開させ、信仰の場を圧倒的な視覚体験へと変えた。職人の技が宗教空間を“過剰”なまでに飾り立てる、近世日本の装飾彫刻文化の到達点のひとつといえる。Discover Japan, 西福寺(魚沼市観光協会)
地元視点
地元視点
ベストシーズン
ベストシーズン
通年見学可だが、雪の少ない4〜11月が安定。新緑・紅葉期の堂内は採光が良く彫刻の陰影が映える。
撮影のコツ
撮影のコツ
堂内は撮影可否・三脚不可など条件があるため現地表示と寺の指示に従う。外観は茅葺屋根と向拝(こうはい)の龍彫刻を入れた構図が定番。
注意事項
注意事項
信仰の場であり拝観料が必要。堂内は撮影・接触の制限がある場合が多く、彫刻に触れない・静かに見学するなど保存への配慮を。冬期は雪道・要予約に注意。
関連作品
関連作品
- - 永林寺(魚沼市)— 同じ石川雲蝶の彫刻が残り、西福寺と並ぶ『雲蝶』の代表寺院。魚沼市観光協会
- - 各種テレビ・雑誌の『日本のミケランジェロ』特集で開山堂の天井彫刻が紹介されている。Discover Japan
トリビア
トリビア
- - 石川雲蝶は『日本のミケランジェロ』と称される越後の名工。
- - 天井彫刻の主題は曹洞宗開祖・道元禅師の故事『猛虎調伏の図』。
- - 日光東照宮に擬えて『越後日光』と呼ばれ、新潟県文化財に指定。
外部レビュー
外部レビュー
出典