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名鑑大迫磨崖大日如来坐像

S P O T / SPOT-354

聖地・ミステリー

大迫磨崖大日如来坐像

おおさこまがいだいにちにょらいざぞう

大分県豊後大野市千歳町、高さ5m・幅6mの石窟に嵌め込まれた入母屋造の堂内に鎮座する、像高3.2〜3.3mの巨大な大日如来坐像。両手を膝の上で重ねた胎蔵界大日如来の姿をとる。最大の特徴は『石芯塑像(石胎塑像)』という極めて珍しい技法で、岩壁に大まかな像を彫り出したうえに、麻などの繊維を混ぜた粘土を厚さ15〜20cmも塗り重ねて表面を仕上げている。豊後大野市内ではこの一体のみが知田火砕流堆積物に彫られた磨崖仏で、肉づきの良い量感ある体躯と素朴な相貌が独特の存在感を放つ。地域の有力者・緒方氏の滅亡後にこの像へ御霊神のような性格が与えられたとも伝わる。1976年に大分県有形文化財指定。

大迫磨崖大日如来坐像
出典: おおいた文化財ずかん(https://oita-digitalzukan.jp/cultural_property/%E5%A4%A7%E8%BF%AB%E7%A3%A8%E5%B4%96%E5%A4%A7%E6%97%A5%E5%A6%82%E6%9D%A5%E5%9D%90%E5%83%8F/)

H I G H L I G H T S

見どころ

  • 01像高3.2〜3.3m・幅6mの石窟に収まる量感あふれる大日如来坐像
  • 02岩を彫り粘土を15〜20cm塗り重ねる『石芯塑像』という珍しい技法
  • 03豊後大野市で唯一、知田火砕流堆積物に彫られた磨崖仏
  • 04緒方氏滅亡後に御霊神の性格を帯びたという土着の伝承

A C C E S S / M E T A

基本情報

所在地
大分県 豊後大野市
住所
〒879-7404 大分県豊後大野市千歳町長峰(大迫磨崖仏)
拝観料
無料(拝観自由)
時間
見学自由(日中推奨)
状態
現存
亀山から
亀山から大分県豊後大野市まで車・フェリー等で片道おおむね半日以上。大分自動車道・大分米良IC等から車でアクセス、現地は田園の中の史跡で駐車後に徒歩。
最寄駅
JR豊肥本線「三重町駅」(車利用推奨)
駐車場
あり(史跡前に駐車スペース)
所要
20〜40分

D E E P D I V E

深掘り

歴史

歴史

大迫磨崖大日如来坐像は大分県豊後大野市千歳町長峰大道にある磨崖仏で、大迫磨崖仏・井田石仏とも呼ばれる。高さ5m・幅6mの石窟に嵌め込まれた入母屋造の堂内に像高3.2〜3.3mの大日如来坐像が鎮座する。両手を膝の上で重ねた印を結び、密教でいう胎蔵界の大日如来の姿をとる。制作年代には鎌倉時代後期説、室町時代(天文年間ごろ)説、室町末期〜江戸初期説など諸説がある。1976年(昭和51年)3月30日に大分県の有形文化財に指定された。大迫磨崖大日如来坐像 - Wikipedia, 大迫磨崖大日如来坐像|おおいた文化財ずかん

文化的背景

文化的背景

この像が特異なのは『石芯塑像(石胎塑像)』という珍しい技法にある。まず岩壁に大まかな像形を彫り出し、その上から麻などの繊維を混ぜた粘土を厚さ15〜20cmも塗り重ねて表面を成形する。岩を直接削る通常の磨崖仏と、木や芯材に粘土を盛る塑像との中間にあたる手法で、豊後大野市内ではこの一体のみが知田火砕流堆積物に彫られた磨崖仏である。大分県は『磨崖仏のメッカ』と呼ばれるほど磨崖仏が集中する地域だが、その中でも工法の異質さから際立つ。量感豊かな体躯と素朴で力強い相貌が、写真一枚で『ただの仏像ではない』と分かる視覚的フックを備える。大迫磨崖大日如来坐像 - Wikipedia, 大迫磨崖大日如来坐像|おおいた文化財ずかん

地元視点

地元視点

地域の有力者であった緒方氏の滅亡後、この像には御霊神(ごりょうしん)のような性格が与えられたと伝わり、単なる礼拝対象を超えて土着の鎮魂・畏怖の対象として扱われてきた。現在は豊後大野市観光協会や大分県の観光サイトでも紹介され、田園の中の史跡として地元に守られている。覆屋(堂)の中に収められ、拝観は無料・自由。大迫磨崖大日如来坐像|豊後大野市観光協会, 大迫磨崖仏|おんせん県おおいた

ベストシーズン

ベストシーズン

覆屋内のため天候の影響は受けにくいが、自然光が入る日中が見学しやすい。周囲が田園のため新緑〜秋の散策が快適。

撮影のコツ

撮影のコツ

覆屋の正面やや下方から見上げると、量感のある体躯と素朴な相貌、屋根の木組みが一画面に収まり迫力が出る。逆光になりにくい午前〜昼が無難。フラッシュ・三脚等は文化財保護の案内に従う。

注意事項

注意事項

史跡・文化財のため像や覆屋に触れない。足元が未舗装・段差のある箇所があり注意。私有地・農地に立ち入らず案内表示に従う。

関連作品

関連作品

トリビア

トリビア

  • - 別名『大迫磨崖仏』『井田石仏』。
  • - 岩を彫った上に粘土を厚く塗る『石芯塑像』は全国でも例の少ない技法。
  • - 豊後大野市で唯一、知田火砕流堆積物に彫られた磨崖仏。

外部レビュー

外部レビュー

出典

出典