異界巡礼

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名鑑河鹿荘(榊原温泉廃旅館)

S P O T / SPOT-343

心霊・廃墟

河鹿荘(榊原温泉廃旅館)

かじかそう(さかきばらおんせんはいりょかん)

河鹿荘は、三重県津市の榊原温泉にあった温泉旅館の廃墟である。鉄筋5階建ての本館と木造2階建ての別館が渡り廊下でつながる構造で、1987年(昭和62年)には「天上人の御遊蕩」と銘打ったテレビCMが流されたという。榊原温泉は約1500年前から伊勢神宮参拝前の湯垢離(ゆごり)の地とされ、清少納言『枕草子』に「ななくりの湯」として記された古湯だが、バブル期以降の観光形態の変化のなかで、河鹿荘や隣接する旧国民宿舎「紫峰閣」など複数の宿が廃業し、川沿いに廃旅館が点在する景観が残った。本サイトの既存スポット『紫峰閣』のすぐ隣にあたる。建物は老朽化が進み、敷地内は立入不可。見学はあくまで昼間に公道から外観を眺めるにとどめ、無断侵入は厳禁である。

N O P H O T O

H I G H L I G H T S

見どころ

  • 01鉄筋5階建て本館+木造2階建て別館が渡り廊下でつながる、温泉旅館建築の大きな躯体が残る
  • 02古湯・榊原温泉の繁栄と衰退を物語る、川沿いに点在する廃旅館群のひとつ
  • 03本サイト既存スポット『紫峰閣』のすぐ隣という、廃旅館が連なる独特の温泉街景観

A C C E S S / M E T A

基本情報

所在地
三重県 津市
住所
三重県津市榊原町(紫峰閣に隣接)
拝観料
—(外観のみ・公道から)
時間
—(建物は閉鎖。見学する場合は昼間に公道から外観のみ)
状態
現存(廃旅館。外観のみ視認可・敷地内立入不可)
亀山から
車で約45〜55分(名阪国道→国道1号・国道163号方面、伊勢自動車道「久居IC」経由で津市榊原町へ)。鉄道は近鉄大阪線「榊原温泉口駅」からバス・車で温泉街へ。
最寄駅
近鉄大阪線「榊原温泉口駅」(駅から温泉街へはバス・車)
駐車場
専用駐車場なし。営業中施設の駐車場を無断利用しない
所要
10〜20分(外観確認のみ)

D E E P D I V E

深掘り

歴史

歴史

河鹿荘は、津市(旧・久居市)榊原温泉にあった温泉旅館で、鉄筋5階建ての本館と木造2階建ての別館が渡り廊下でつながる構造をもっていた。廃墟探索の記録によれば、1987年(昭和62年)には「天上人の御遊蕩」と題したテレビCMが放映されたという。1990年の電話帳にも掲載があり、少なくとも昭和末〜平成初期までは営業していたとみられる。隣接する旧国民宿舎「紫峰閣」は1970年代前半に建てられ、2009年頃まで営業した後にオーナーの体調不良で廃業し、2020年10月に破産手続きが開始された。河鹿荘・紫峰閣はともに榊原温泉の同時代の宿泊施設で、現在はいずれも廃墟として知られている。河鹿荘(榊原温泉)- 廃墟検索地図, 紫峰閣 - 廃墟検索地図

文化的背景

文化的背景

榊原温泉は、約1500年前から奈良の都人が伊勢神宮参拝前に身を清める「湯垢離(ゆごり)」の地として利用された古湯で、清少納言『枕草子』に「ななくりの湯」として記されたとも伝わる。天正16年(1588年)には榊原城主によって大規模な湯治場が造営され、江戸時代には津藩の管理下で東門一か所のみを出入り口とする関所のような構造をもつ、国内最大級ともいわれる湯治場だった。射山神社が温泉の神を祀る式内社として鎮座する由緒ある温泉地である。河鹿荘の廃墟は、こうした長い歴史をもつ温泉街が、バブル崩壊後の団体旅行需要の減退や宿泊形態の変化のなかで縮小していった過程を物理的に示す存在といえる。営業を続ける「湯元 榊原舘」などと、廃業した宿が川沿いに混在する景観は、日本各地の温泉地が抱える構造変化を映している。榊原温泉の歴史(暮らしの顛末)

地元視点

地元視点

榊原温泉は現在も「湯元 榊原舘」などが営業し、温泉地としての歩みは続いている。一方で河鹿荘・紫峰閣などの廃旅館は、観光資源というよりは、温泉街の歴史の層を物語る建造物として捉えるのが適切である。これらは私有地であり、所有・管理の状況も変化するため、訪れる際は外観を遠目に眺めるにとどめ、現地の営業中の宿や住民の迷惑にならないよう配慮することが求められる。河鹿荘 - 廃墟検索地図, 榊原温泉の歴史(暮らしの顛末)

ベストシーズン

ベストシーズン

見学する場合は見通しのよい昼間に限る。落葉期は建物が見えやすいが、近接の営業中施設や住民への配慮を最優先する。

撮影のコツ

撮影のコツ

撮影はあくまで公道から外観のみ。敷地・建物には立ち入らない。順光の昼間に、躯体全体が分かる引きの構図で。私有地・営業中の宿が近接するため、人の生活圏を写し込まない配慮を。

注意事項

注意事項

敷地内立入禁止・建物内部は危険。撮影・見学は昼間に公道から外観のみとし、無断侵入は厳禁。私有地であり所有・管理状況は変化する。心霊スポット扱いで夜間に押しかける行為は近隣の営業中施設・住民への重大な迷惑となるため絶対に避ける。

関連作品

関連作品

  • - 廃墟検索地図 河鹿荘/紫峰閣の各ページ — 建物構造や残置物の記録。河鹿荘, 紫峰閣
  • - 暮らしの顛末(くまくまコアラ)「三重県の廃墟スポット榊原温泉でその歴史の深さを学んだ」— 榊原温泉の歴史と廃旅館の現状を伝える訪問記。暮らしの顛末

トリビア

トリビア

  • - 1987年(昭和62年)に「天上人の御遊蕩」と題したテレビCMが流れたと記録されている。
  • - 本サイトの既存スポット『紫峰閣(榊原温泉廃国民宿舎)』のすぐ隣に位置する。
  • - 榊原温泉は清少納言『枕草子』の「ななくりの湯」に比定される古湯とされる。

外部レビュー

外部レビュー

出典

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