異界巡礼

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名鑑ジャンボ干支(辰水神社)

S P O T / SPOT-342

B級・カオス

ジャンボ干支(辰水神社)

じゃんぼえと(たつみずじんじゃ)

津市美里町の辰水神社で、昭和61年(1986年)から毎冬続く巨大な干支のオブジェ「ジャンボ干支」。地元の有志「ふるさと愛好会」が、その年の干支を鉄骨と発泡スチロールで等身大をはるかに超える大きさに造形し、塗装して仕上げ、神社の参道に「開運潜門(干支潜門)」として奉納する。高さ・幅とも3メートル前後に達し、年ごとにまったく姿が変わるのが特徴で、口から白いガスを噴き出す仕掛けや小判を抱えた造形など遊び心のある演出も加わる。展示はおおむね12月29日から2月中旬まで。冬の山あいの神社にだけ現れる巨大干支をくぐって新年の開運を願う、三重県中勢地域の冬の風物詩である。

ジャンボ干支(辰水神社)
出典: 観光三重(公益社団法人三重県観光連盟)(https://www.kankomie.or.jp/report/1223)※掲載許諾申請中

H I G H L I G H T S

見どころ

  • 01鉄骨+発泡スチロール製で高さ・幅3メートル級の巨大干支が、参道に「開運潜門」として出現する
  • 02毎年その年の干支に作り替えられ、造形・演出(口から白いガス、小判を抱えるなど)が一年ごとに一変する
  • 03昭和61年から地元有志『ふるさと愛好会』が手作りで奉納し続ける、冬季限定の風物詩

A C C E S S / M E T A

基本情報

所在地
三重県 津市
住所
三重県津市美里町家所1941
拝観料
無料
時間
ジャンボ干支の展示は毎年おおむね12月29日〜2月中旬(年により2月末〜3月末まで延長)。展示期間外は通常の山中の神社として参拝自由
状態
現存(毎冬・期間限定で巨大干支を展示)
亀山から
車で約50〜60分(名阪国道→国道1号・国道163号方面、伊勢自動車道経由で津市美里町家所へ)。鉄道はJR・近鉄津駅から三交バス穴倉行きで約30分「辰水農協前」下車。車は伊勢自動車道「津IC」から約15分。
最寄駅
JR・近鉄「津駅」(三交バス穴倉行きで約30分「辰水農協前」下車)
徒歩
5分
駐車場
展示期間中は臨時駐車場が用意される年が多い(有無は年により異なるため事前確認)
所要
30分〜1時間

D E E P D I V E

深掘り

歴史

歴史

辰水神社のジャンボ干支は、昭和61年(1986年)から制作・奉納が続く。観光三重や中日新聞によれば、もとは「城山十二人衆」と呼ばれる農業の若手後継者たちが始め、のちに地元有志の「ふるさと愛好会」が継承して現在に至る。制作は、金属や木で骨組みを作り、発泡スチロールを張り巡らせて削り出し、塗装して仕上げる手法で、完成までに約1か月半〜数か月を要する。毎年その年の干支に合わせて新たに造形され、辰水神社の参道に「開運潜門(干支潜門)」として据えられる。2026年(午年)の像は高さ3メートル・幅3.5メートルほどで、ふるさと愛好会の約30人が制作した。近年は担い手の高齢化から存続が課題となり、支援が呼びかけられている。2026年版ジャンボ干支(観光三重), 2026年「馬のような飛躍の年に」(中日新聞)

文化的背景

文化的背景

干支は十二年で一巡する暦の象徴であり、年の始まりに当年の干支を寿ぐ習俗は各地に見られる。辰水神社のジャンボ干支は、その干支文化を「巨大な手作りオブジェ」という視覚的スケールに翻訳し、参道をくぐる『潜門』という参拝行為と結びつけた点に独自性がある。発泡スチロールという軽量素材ゆえに毎年作り替えが可能で、結果として「一年限りの巨像」が連続して生まれる。地域の人々が共同で造形・奉納する営みは、現代における手作りの民俗行事・コミュニティ祭礼の性格を帯びており、家族円満・万民和楽・五穀豊穣を願う祈りが込められている。2026年版ジャンボ干支(観光三重), 辰水神社のジャンボ干支(三重ええとこ)

地元視点

地元視点

ジャンボ干支は津市美里町の冬の風物詩として定着し、お披露目は毎年地元紙やテレビニュースで報じられる。観光協会も季節のイベントとして案内し、歴代の干支マップが作られるなど、地域の誇りとして扱われている。一方で、制作を担う『ふるさと愛好会』は会員の高齢化が進み、2026年で制作が最後になる可能性が報じられ、クラウドファンディングで存続への支援が呼びかけられている。地域の手によって辛うじて受け継がれている行事である点に留意したい。2026年版ジャンボ干支(観光三重), 口から噴き出す白いガス、ジャンボ干支『辰』の像お披露目(中日新聞)

ベストシーズン

ベストシーズン

展示期間(おおむね12月29日〜2月中旬)の日中。年末年始〜松の内は参拝客で賑わう。晴天の日は青空を背に巨大干支がよく映える。

撮影のコツ

撮影のコツ

干支像の正面やや低めから、背後の幟(のぼり)や「開運潜門」の札を入れて煽り気味に撮ると巨大さが強調される(バイザレジャパン採用写真もこの構図)。晴天順光で発泡スチロールの白さと彩色が映える。社殿は丘上の階段の先にあるため、像と社殿は別カットで。

注意事項

注意事項

展示は冬季限定。それ以外の時期は巨大干支は見られない(通常の山中の神社)。像は奉納物のため触れたり登ったりしない。山あいで参道は階段があり、冬季は路面の凍結・防寒対策を。臨時駐車場の有無は年により異なるため事前確認を。

関連作品

関連作品

  • - 中日新聞Web 各年のお披露目記事 — 「口から噴き出す白いガス、ジャンボ干支『辰』の像お披露目」「小判を抱えた『ジャンボ干支』高さ3.2メートルの白蛇オブジェ」など、年ごとの造形と演出を伝える。中日新聞(辰), 中日新聞(巳・白蛇)
  • - 観光三重「歴代ジャンボ干支マップ」— これまでの干支像を一覧で紹介。観光三重
  • - FM三重「横山佳織の三重リポート」— 現地レポート。FM三重

トリビア

トリビア

  • - 素材は鉄骨+発泡スチロール。軽量だからこそ毎年作り替えが可能で、年ごとに姿が一変する。
  • - 巳年には高さ3.2メートルの白蛇、辰年には口から白いガスを噴き出す龍など、演出に凝った年もある。
  • - 制作開始は昭和61年(1986年)。当初は『城山十二人衆』、現在は『ふるさと愛好会』が担う。

外部レビュー

外部レビュー

出典

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