異界巡礼

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名鑑ダイダラ坊の背負い石

S P O T / SPOT-328

聖地・ミステリー

ダイダラ坊の背負い石

だいだらぼうのしょいいし

茨城県桜川市平沢、高峰山の山麓・平沢林道沿いの林中にある巨石(霊石)。各地に伝わる巨人「ダイダラボッチ(ダイダラ坊)」伝説にまつわる石で、現地の案内板によれば、天災と疫病が続いた平沢の人々を救おうと、ダイダラ坊が神の宿る大石を背負って運んできたが、高峰山の中腹で石を縛っていた縄が切れて落ち、その怪力をもってしても動かせず、足で蹴っても動かなかったため、そのまま置いて立ち去ったと伝える。林の斜面に半ば埋もれて鎮座する一枚岩は数メートル規模で、傍らに伝説を刻んだ石碑が立つ。巨人が国土や山河をつくったとする巨人創世譚の一系譜にあたり、「背負ってきた石の縄が切れる」というモチーフは各地のダイダラボッチ伝説に共通して見られる。

ダイダラ坊の背負い石
出典: うらつくば(https://uratsukuba.hatenablog.jp/entry/2022/04/10/000000_6)※掲載許諾申請中

H I G H L I G H T S

見どころ

  • 01林の斜面に鎮座する数メートル規模の一枚岩(巨人が運んだとされる霊石)
  • 02『背負ってきた石の縄が切れて落ちた』という各地共通の巨人伝説モチーフ
  • 03天災・疫病から人々を救おうとした優しい巨人という土地の語りを刻む石碑

A C C E S S / M E T A

基本情報

所在地
茨城県 桜川市
住所
茨城県桜川市平沢(旧岩瀬町・北那珂地区、平沢林道沿い)
拝観料
無料
時間
見学自由(屋外・常時)
状態
現存
亀山から
車で約5時間(新名神・新東名・首都圏中央道→桜川・岩瀬方面)。鉄道ならJR水戸線岩瀬駅からタクシー・車。山麓の林道沿いのため車利用が現実的。
最寄駅
JR水戸線「岩瀬駅」(タクシー・車)
駐車場
明確な整備駐車場なし(林道脇に駐車)
所要
30分〜1時間

D E E P D I V E

深掘り

歴史

歴史

ダイダラ坊の背負い石は、茨城県桜川市平沢(旧西茨城郡岩瀬町・北那珂地区)の高峰山の山麓、平沢林道から少し逸れた林の中にある巨石である。現地の案内板や郷土の伝承によれば、平沢の地で天災と疫病が立て続けに起こったとき、人々を救おうと、巨人ダイダラ坊(ダイダラボッチ)が神の宿る大きな石を背負って運んできた。ところが高峰山の中腹まで来たところで石を縛っていた縄が切れて石が落ち、ダイダラ坊の怪力をもってしても、また足で蹴ってみても石は動かず、彼は無念のまま平沢を去っていったと伝えられる。ダイダラボッチは日本各地に伝わる巨人で、山や湖沼、湧水などの地形を生み出したとする伝承が広く分布する。背負い石はその在地版として、巨石の存在理由を巨人の所業として説明する地名・霊石起源譚の一例である。ダイダラ坊の背負い石(うらつくば), ダイダラボッチ - Wikipedia

文化的背景

文化的背景

ダイダラボッチ伝説は、もともと国づくりの神に対する巨人信仰がもとになって成立したと考えられており、巨人が山河や地形を形づくったとする創世譚的な性格をもつ。研究上も、各地の地名や地形(足跡の窪地、運ばれた石、掘った跡の池など)の由来を巨人に帰す説話として注目されてきた。平沢の背負い石に見られる「背負ってきた石を縛る縄が切れて落ちる」というモチーフは、静岡の「びく石」など各地の同種伝説にも共通し、巨人説話の型の一つとして広く分布する。天災・疫病からの救済を願って神宿る石を運ぶという筋立ては、巨石への自然信仰(磐座)と、災厄除けの民間信仰が結びついた在地の語りといえる。巨人伝説:ダイダラボウ伝説の成立に関して - CiNii, 怪異・妖怪伝承データベース(日文研)

地元視点

地元視点

背負い石は観光地として大きく整備された場所ではなく、平沢林道沿いの山中に静かに鎮座し、傍らに伝説を記した石碑が立つ。訪問記によれば、林道から少し逸れた斜面にあり、巨石は半ば地面に埋もれるように据わって、ひっそりとした雰囲気をたたえている。地元では高峰山周辺の里山の伝承スポットとして知られ、ハイキングや巨石・伝説めぐりの一環として訪れる人がいる。整備された駐車場や案内表示は乏しく、林道アクセスのため歩きやすい靴が推奨される。ダイダラ坊の背負い石(うらつくば), なんだあれは!からの寄り道。伝説の優しい巨人突如現る - なりゆきトラベラーズ

ベストシーズン

ベストシーズン

下草の少ない晩秋〜早春が巨石を見やすい。新緑の頃も気持ちよいが、夏は草木が茂り虫も多い。

撮影のコツ

撮影のコツ

傍らの石碑と巨石を一緒に画面に入れると、伝説の石であることが伝わる。木漏れ日の差す時間帯は岩の質感が出やすい。スケール感を出すため、近くに人や持ち物を入れて大きさを比較できるようにするとよい。

注意事項

注意事項

整備された観光地ではなく林道沿いの山中にあるため、歩きやすい靴で訪れ、単独行や悪天候時は無理をしない。私有地・林業作業区域に立ち入らない。巨石によじ登らず、石碑・霊石を丁重に扱う。クマ・スズメバチなど野生動物・虫にも注意。

関連作品

関連作品

  • - 国際日本文化研究センター 怪異・妖怪伝承データベース — ダイダラボッチ関連の各地伝承を収録。日文研データベース
  • - 論文「巨人伝説:ダイダラボウ伝説の成立に関して」 — ダイダラボッチ伝承の成立過程を論じた研究。CiNii Research

トリビア

トリビア

  • - 巨人ダイダラ坊が背負ってきたが、縄が切れて落ち、動かせなくなったと伝わる。
  • - 天災・疫病から人々を救おうとした「優しい巨人」として語られる点が特徴。
  • - 「背負った石の縄が切れる」モチーフは各地のダイダラボッチ伝説に共通する。
  • - ダイダラボッチは山・湖沼・湧水などの地形をつくったとされる日本各地の巨人。

外部レビュー

外部レビュー

出典

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