異界巡礼

BIZARRE JAPAN

名鑑筑波山ガマ石

S P O T / SPOT-327

聖地・ミステリー

筑波山ガマ石

つくばさんがまいし

茨城県つくば市、筑波山の男体山と女体山を結ぶ稜線上に立つ奇岩。大きく口を開けたガマガエル(ヒキガエル)のような姿からこの名がある。地質的には斑糲岩(はんれいがん)で、マグマが冷える過程でできた多方向の割れ目が、地表露出後の風化・浸食を経て独特の形に削り出されたもの。江戸時代中頃、香具師の永井兵助がこの石の前で七日間座禅を組み、名物「ガマの油売り口上」を考え出したと伝わり、それが石名の由来とされる。元来は「雄龍石」と呼ばれ、傍らに「雌龍石」もあったという。今では、ガマの口に見立てた岩の窪みに小石を投げ入れて乗れば願いが叶うという俗信があり、登山者が次々と石を放る光景が見られる。筑波山地域ジオパークの見どころの一つ。

筑波山ガマ石
出典: 旅マガジン(https://tabi-mag.jp/ib0026/)※掲載許諾申請中

H I G H L I G H T S

見どころ

  • 01大口を開けたガマガエルそっくりの巨岩シルエット
  • 02岩の口に小石を投げ入れて乗れば願いが叶うという俗信(投石が絶えない)
  • 03『ガマの油売り口上』発祥の地という芸能史の舞台

A C C E S S / M E T A

基本情報

所在地
茨城県 つくば市
住所
茨城県つくば市筑波(女体山頂付近)
拝観料
無料(筑波山ケーブルカー・ロープウェイは別途有料)
時間
見学自由(屋外・常時/登山道上)
状態
現存
亀山から
車で約5時間(新名神・新東名・首都圏中央道→つくば方面、筑波山神社まで。山頂部はケーブルカー/ロープウェイ+徒歩)。鉄道ならつくばエクスプレスでつくば駅、バス+ケーブルカーで計約6時間。
最寄駅
つくばエクスプレス「つくば駅」(バス+ケーブルカー/ロープウェイ)
徒歩
10分
駐車場
あり・有料(筑波山神社周辺・つつじヶ丘の市営/民間駐車場)
所要
山頂部から往復1〜2時間(ケーブルカー/ロープウェイ利用時)

D E E P D I V E

深掘り

歴史

歴史

ガマ石は筑波山の男体山(標高871m)と女体山(標高877m)を結ぶ稜線(御幸ヶ原から女体山へ向かう登山道上)にある奇岩である。岩石は斑糲岩(はんれいがん)と呼ばれる深成岩で、マグマが地下深くでゆっくり冷え固まる過程で多方向に割れ目が生じ、地表に露出してから長い風化・浸食を受けることで、今日の大きく口を開けたような形が削り出された。元来は「雄龍石」と呼ばれ、傍らには対になる「雌龍石」もあったと伝わる。江戸時代中頃、貧しい香具師(薬売り)の永井兵助がこの石の前で七日間座禅を組み、名物の「ガマの油売り口上」を考え出したという伝承から、いつしか「ガマ石」と呼ばれるようになった。筑波山のガマ油は、徳川家康に従って大坂の陣に同行した中禅寺の光誉上人が携えた陣中薬として止血の効能が評判となり、縁起のよい薬として名が広まったとされる。筑波山(ガマ石)- 旅マガジン, 筑波山奇岩・怪石 - 筑波山ケーブルカー&ロープウェイ

文化的背景

文化的背景

ガマ石は、自然が偶然つくり出した奇岩に人々が物語と信仰を重ねていった典型例である。動物(ガマガエル)に似た岩を聖視し、名物薬や芸能(ガマの油売り口上)の発祥地として語り継ぐ営みは、奇岩を媒介に土地の記憶を形づくる民俗のありようをよく示す。現在は、ガマの口に見立てた岩の窪みに小石を投げ入れ、うまく乗れば願いが叶うという俗信が定着し、登山者が次々と小石を放る。これは各地の岩・石に見られる投石・乗石の願掛けと同系の習俗で、筑波山地域ジオパークでは地質遺産としての価値とあわせて紹介されている。男体山・女体山の二峰を男女二神に見立てる筑波山そのものの信仰とも響き合う。ガマ石(日本の奇岩百景+), 筑波山のガマ石 - ookuni.info

地元視点

地元視点

ガマ石は筑波山登山の名物として広く親しまれ、御幸ヶ原から女体山へ向かう尾根道の途中にあるため、ケーブルカーやロープウェイで山上に上がれば比較的容易に立ち寄れる。観光案内やジオパークの解説では、奇岩・怪石群(弁慶七戻り・北斗岩・大仏岩など)の一つとして必ず取り上げられ、登山者は口に見立てた窪みに小石を投げ入れて願掛けをするのが定番の楽しみ方になっている。地元では「ガマの油売り口上」発祥の地としての誇りもあり、ガマにちなんだ土産や行事も見られる。ガマ石 - るるぶ&more., 筑波山地方の伝統芸能「ガマの油売り口上」 - 京都芸術大学

ベストシーズン

ベストシーズン

新緑〜紅葉の登山シーズン(春〜秋)。空気の澄んだ晴天日は山頂からの関東平野の眺望も楽しめる。冬季は凍結に注意。

撮影のコツ

撮影のコツ

横位置で口を開けたガマガエルのシルエットが分かるアングルが定番。背後の空を入れると形が際立つ。願掛けの小石が口元にたまっている様子を寄りで撮ると俗信が伝わる。

注意事項

注意事項

登山道上の奇岩で、岩によじ登るのは危険。投石は周囲の登山者に当たらないよう配慮する。山頂稜線は冬季に凍結・積雪する。ケーブルカー・ロープウェイの運行時間と天候を事前に確認すること。

関連作品

関連作品

トリビア

トリビア

  • - 大口を開けたガマガエルのような形からこの名がついた。
  • - 元来は『雄龍石』と呼ばれ、対の『雌龍石』もあったと伝わる。
  • - 永井兵助が七日間座禅を組み『ガマの油売り口上』を考案した地とされる。
  • - 口の窪みに小石を投げ入れて乗れば願いが叶うという俗信がある。

外部レビュー

外部レビュー

出典

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