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名鑑秋田の聖母マリア像(聖体奉仕会)

S P O T / SPOT-316

聖地・ミステリー

秋田の聖母マリア像(聖体奉仕会)

あきたのせいぼまりあぞう(せいたいほうしかい)

秋田市郊外の山あい、添川湯沢台に建つカトリック在俗修道会「聖体奉仕会」の聖堂に安置された木彫の聖母マリア像。1975年1月4日から1981年9月15日(悲しみの聖母の記念日)にかけて、像が計101回にわたって「涙」を流したと記録され、拭き取った脱脂綿は秋田大学・岐阜大学の法医学教室で「ヒト体液」と鑑定されたとされる。1984年、当時のカトリック新潟教区長・伊藤庄治郎司教が「超自然性を否定できない」として巡礼を禁じない旨の声明を出し、1988年にバチカン教理省(当時のラッツィンガー枢機卿)が受理した。像本体は秋田市の彫刻家・若狭三郎の作で、純日本風の聖堂は群馬の宮大工が7年をかけて建てたもの。世界的に知られる「涙を流すマリア」の現場である。

秋田の聖母マリア像(聖体奉仕会)
Wikimedia Commons / SICDAMNOME / CC BY-SA 4.0

H I G H L I G H T S

見どころ

  • 011975〜1981年に計101回の流涙が記録された木彫マリア像が、現在も聖堂に安置されている
  • 02拭った涙が法医学鑑定で「ヒト体液」と判定されたという特異な経緯
  • 03右回廊に聖ヨセフ像、左回廊に聖母像を配した、宮大工が建てた純日本建築の聖堂
  • 04ローマ・カトリック教会が巡礼を禁じない立場をとった、世界的にも稀な近現代の聖母現象の現場

A C C E S S / M E T A

基本情報

所在地
秋田県 秋田市
住所
〒010-0822 秋田県秋田市添川湯沢台1番地
拝観料
拝観無料(聖堂は信仰の場。志納・献金は任意)
時間
9:30〜12:00/13:00〜15:30(水曜休堂・8月は夏休み)
状態
現存(カトリック在俗修道会・聖体奉仕会 聖堂内に安置)
亀山から
鉄道+新幹線で約7〜8時間(亀山→名古屋→東京→秋田、秋田駅からタクシー/車で約25分)。車なら約9〜10時間で現実的でないため、新幹線+現地レンタカー推奨。
最寄駅
JR奥羽本線「秋田駅」
駐車場
あり(修道院敷地内・無料)
所要
30〜60分

D E E P D I V E

深掘り

歴史

歴史

聖体奉仕会は1965年に設立されたカトリックの在俗修道会で、秋田市添川湯沢台にある。会の聖堂に安置される聖母像は、秋田市の彫刻家・若狭三郎が1963年に彫った高さ約1mほどの木像とされる。聖体奉仕会公式 によれば、1975年1月4日の朝に像から涙が流れる出来事が始まり、1981年9月15日(悲しみの聖母の記念日)まで計101回続いた。会では涙が流れるたびに修道女がご像の前に集まりロザリオを唱え、最後に司祭が涙を拭き取った。拭った脱脂綿は秋田大学・岐阜大学の法医学教室で鑑定を受け「ヒト体液」と判定されたと伝える。1984年には当時のカトリック新潟教区長・伊藤庄治郎司教が「奇跡としての超自然性を否定できない」として教区信者の巡礼を禁じない旨の公式声明を出し、1988年にバチカンの教理省長官ラッツィンガー枢機卿(のちの教皇ベネディクト16世)が受理したとされる。秋田の聖母マリア - Wikipedia

文化的背景

文化的背景

「流涙するマリア像」「血や乳を流す聖像」は、ヨーロッパやラテンアメリカでくり返し報告されてきた信仰現象であり、秋田の事例はそれが戦後日本のカトリック共同体で起きた稀有なケースである。民俗・宗教文化の視点では、聖像という「物」を介して超越的存在と交感する信仰のかたちであり、像そのものの真偽論争(懐疑論を含む)とは別に、半世紀近くにわたり国内外から巡礼者を集め続けている事実が、現代日本における聖地形成の一例として注目される。純日本建築の聖堂や日本人彫刻家の作という点も、外来宗教の土着化(インカルチュレーション)の表れとして読める。秋田の聖母マリア - Wikipedia, 涙を流すマリア像が安置される修道院(ANA)

地元視点

地元視点

聖体奉仕会はあくまで祈りの共同体であり、観光施設ではない。聖堂は拝観時間(9:30〜12:00/13:00〜15:30、水曜休堂・8月夏休み)に静かに参拝する場として開かれている。秋田市の観光サイトでも「聖体奉仕会修道院」として紹介され、地域の見どころのひとつに数えられているが、説明はおおむね抑制的で、信仰の場であることを前提とした案内がなされている。アキタッチ+, 旅東北

ベストシーズン

ベストシーズン

拝観時間(午前9:30〜12:00、午後13:00〜15:30)内。水曜は休堂、8月は夏休みのため事前確認が望ましい。雪の少ない4〜11月が訪問しやすい。

撮影のコツ

撮影のコツ

聖堂内は信仰の場であり、撮影可否は現地の掲示・指示に必ず従う。静粛が求められるため、フラッシュや三脚は避け、他の参拝者の祈りを妨げないこと。外観や聖堂建築(純日本風の宮大工建築)は落ち着いた光のもとで撮ると良い。

注意事項

注意事項

観光地ではなく祈りの場である。私語を慎み、撮影・献金・参拝の作法は現地の指示に従う。休堂日(水曜)・8月の夏休みに注意し、団体での訪問は事前連絡が無難。山あいで冬季は積雪・凍結があるため雪道装備を。

関連作品

関連作品

トリビア

トリビア

  • - 像本体は秋田市の彫刻家・若狭三郎が1963年に彫ったとされる。
  • - 流涙は1975年1月4日に始まり、1981年9月15日「悲しみの聖母の記念日」まで計101回続いたと記録される。
  • - 拭った涙の脱脂綿が法医学鑑定で「ヒト体液」と判定されたと伝えられる。
  • - 1988年にバチカン教理省長官ラッツィンガー枢機卿(後の教皇ベネディクト16世)が新潟教区の声明を受理したとされる。

外部レビュー

外部レビュー

出典

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