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名鑑お花大権現(林下寺)

S P O T / SPOT-315

土俗・奇祭

お花大権現(林下寺)

おはなだいごんげん(りんげじ)

徳島県東みよし町にある真言宗御室派の寺院・林下寺の通称で、「お花さん」「お花大権現」として親しまれる性信仰の霊場。本尊は文殊菩薩、宝光山文殊院と号し、阿波西国観音霊場第10番札所でもある。江戸後期、岡山・津山藩の家老に仕え正妻の嫉妬により非業の死を遂げた女性「お花」が、「腰から下の病を治す性の御仏になる」と告げて祀られたと伝わる。堂内には大小無数の男根(男性のシンボル)の奉納物が山積みになり、その中央にお花さんの白い立像が立つ独特の景観で知られる。縁結び・夫婦和合・子授・安産・婦人病・性病平癒のご利益で「西日本一の性の神様」とされ、性器信仰・性病治癒祈願という日本の民俗信仰を今に伝える貴重なスポットである。

お花大権現(林下寺)
出典: 日本珍スポット100景(https://bqspot.com/shikoku/tokushima/567)※掲載許諾申請中

H I G H L I G H T S

見どころ

  • 01堂内に山積みになった大小無数の男根(男性シンボル)の奉納物
  • 02奉納物に囲まれて立つお花さんの白い立像
  • 03「腰から下の病を治す性の御仏」という由来をもつ性信仰の霊場
  • 04縁結び・夫婦和合・子授・安産・性病平癒の「西日本一の性の神様」

A C C E S S / M E T A

基本情報

所在地
徳島県 三好郡東みよし町
住所
〒779-4702 徳島県三好郡東みよし町中庄2271
拝観料
境内・拝観自由(祈祷・御朱印は別途)
時間
境内拝観自由(堂内拝観は要確認)
状態
現存
亀山から
車で約3時間30分(名阪国道・新名神・神戸淡路鳴門道・徳島道経由で井川池田ICへ)。または鉄道でJR三加茂駅下車、徒歩・タクシー。
最寄駅
JR徳島線「三加茂駅」
駐車場
あり(普通車)
所要
30分〜1時間

D E E P D I V E

深掘り

歴史

歴史

林下寺は徳島県三好郡東みよし町中庄にある真言宗御室派の寺院で、宝光山文殊院と号し本尊は文殊菩薩、阿波西国観音霊場(西部)第10番札所である。通称「お花大権現」「お花さん」として知られる。由来は江戸後期にさかのぼり、東みよし町の文化財解説によれば、1811年に旅僧・善達がお花大権現の霊を携えて当地に来訪したとされる。お花は岡山・津山城の家老(原十兵衛)に仕えた才色兼備の女性で、深い寵愛がかえって正妻の嫉妬を招き惨殺された。その後「妾を神に祀ってほしい、さすれば世人のために腰から下の病を治す」と現れ、性の御仏として祀られるようになったと伝わる。堂内には信者からの献納品である男根像が山積みになり、西日本随一の性の神様として崇敬を集めてきた。東みよし町の文化財 林下寺(お花大権現), 林下寺 - ホトカミ

文化的背景

文化的背景

お花大権現は、日本各地に分布する性器信仰(男根・女陰を御神体とする信仰)の一例であり、子孫繁栄・五穀豊穣・縁結び・安産・性病平癒を祈願する民俗信仰の系譜に連なる。特徴的なのは、自然物や石の男根ではなく、信者が霊験を得たお礼として奉納した木製などの男根像が堂内に膨大に集積している点で、信仰の蓄積が可視化された空間になっている。また、非業の死を遂げた女性が「性の御仏」へ転じるという由来は、御霊(ごりょう)信仰(怨念をもって死んだ者を神として祀り和める)の構造をもち、性信仰と御霊信仰が重なった稀有な事例といえる。本尊・文殊菩薩を祀る正規の寺院でありながら、こうした性信仰の霊場としても機能している点に、日本の民間信仰の重層性がうかがえる。性の御仏、お花大権現 - 毎日が正月日和, お花大権現/徳島県 - 珍寺大道場

地元視点

地元視点

東みよし町は林下寺(お花大権現)を町の文化財として紹介し、由来や信仰の歴史を公式に記録している。地元では「お花さん」として親しまれ、縁結び・子授・安産・婦人病の祈願に訪れる参拝者が今も絶えない。御朱印の授与もあり、阿波西国観音霊場の札所巡りの一所としても参拝される。性信仰の霊場としての性格上、興味本位の見物も多いが、町としては地域の信仰史を伝える文化財として位置づけている。東みよし町, 林下寺 - ホトカミ

ベストシーズン

ベストシーズン

通年。日中の拝観が安全・確実。堂内拝観や祈祷を希望する場合は事前に寺へ確認するとよい。

撮影のコツ

撮影のコツ

堂内の奉納物(男根像の集積)とお花さんの白い立像を一緒に収めると由来・信仰の文脈が伝わる。信仰の対象であり、撮影可否は現地の掲示や寺の指示に従う。フラッシュや三脚は控える。

注意事項

注意事項

性信仰の霊場であり、興味本位ではなく信仰の対象として敬意をもって参拝する。堂内の奉納物・像には触れない。撮影は現地の掲示・寺の指示に従い、無断公開を避ける。祈祷・御朱印・堂内拝観の可否や時間は事前確認が望ましい。

関連作品

関連作品

  • - 全国の性信仰・珍スポットを扱う書籍・サイトで西日本の代表的性信仰霊場として紹介される。日本珍スポット100景
  • - 珍寺・民俗信仰を扱う「珍寺大道場」などで詳しく取り上げられている。珍寺大道場

トリビア

トリビア

  • - 本尊は文殊菩薩で、寺としては学問・知恵の仏を祀る正規の真言宗寺院。
  • - 「腰から下の病」を治すとされ、婦人病・性病平癒の祈願でも知られる。
  • - 非業の死を遂げた女性が性の御仏に転じるという由来は、御霊信仰の構造をもつ。

外部レビュー

外部レビュー

出典

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