S P O T / SPOT-302
摩周湖(摩周湖第一展望台)
ましゅうこ
北海道弟子屈町にある周囲約20キロのカルデラ湖で、阿寒摩周国立公園に含まれる。流入・流出する明瞭な河川がほとんどなく、湖水は雨や雪解け水と湧水で保たれ、かつては世界有数(世界第2位・国内第1位とされる)の透明度を記録した。最深部は約211メートル。湖岸は急峻な外輪山に囲まれ、観光客が湖面に下りることはできず、第一展望台などからのみ眺める。夏季を中心に、釧路沖の海霧が内陸へ流れ込む「移入霧」によってしばしば湖面が霧に覆われ、「霧の摩周湖」として知られる。霧が晴れた時に現れる深い藍色の水面は、神秘的な景観として広く親しまれている。

H I G H L I G H T S
見どころ
- 01外輪山に囲まれ湖岸に下りられない、展望台からのみ望む孤高のカルデラ湖
- 02世界有数の透明度がもたらす、霧が晴れた瞬間の深い藍色(摩周ブルー)の湖面
- 03夏に頻発する海霧由来の「移入霧」で湖が真っ白に消える『霧の摩周湖』現象
A C C E S S / M E T A
基本情報
- 所在地
- 北海道 弟子屈町
- 住所
- 北海道川上郡弟子屈町弟子屈原野(摩周湖第一展望台)
- 拝観料
- 展望台は無料(駐車場有料:乗用車500円・硫黄山と共通)
- 時間
- 摩周湖カムイテラス(レストハウス)8:30〜17:00頃(季節変動)。展望台自体は終日(冬期は道路規制あり)
- 状態
- 現存(阿寒摩周国立公園内)
- 亀山から
- 遠方のため空路推奨。亀山駅→中部国際空港→たんちょう釧路空港または女満別空港、空港から車で約1〜1.5時間。第一展望台へは車・レンタカーが現実的。
- 最寄駅
- JR釧網本線「摩周駅」
- 駐車場
- あり・有料(乗用車500円、硫黄山駐車場と共通券)
- 所要
- 30分〜1時間
D E E P D I V E
深掘り
歴史
歴史
摩周湖は約7千年前の火山活動で形成されたカルデラに水がたまってできた湖で、アイヌ語では「カムイ・トー(神の湖)」などと呼ばれ、古来神聖視されてきた。明確な流入・流出河川を欠くため水の入れ替わりが乏しく、外部からの濁りが入りにくいことが高い透明度の一因とされる。1931年の調査で透明度41.6メートルを記録し、当時バイカル湖を上回る世界最高とされた逸話が知られる(その後の数値は変動)。第一展望台は弟子屈町側からの主要展望地として整備され、2022年にレストハウスが「摩周湖カムイテラス」としてリニューアルされた。弟子屈なび, 川湯ビジターセンター
文化的背景
文化的背景
摩周湖はアイヌ文化において神の湖として畏敬され、安易に近づくべきでない聖域とされた。湖岸へ下りられない地形と霧に覆われやすい気象が、近づきがたい神秘性を強めてきた。近代以降は「霧の摩周湖」が歌謡曲やキャッチコピーで広く知られ、観光イメージとして定着した。流入河川のないカルデラ湖という地学的特異性と、信仰・観光のイメージが重なる、自然と文化が交差する景観である。弟子屈なび, HOKKAIDO LOVE!
地元視点
地元視点
ベストシーズン
ベストシーズン
霧の少ない晩秋〜冬や早朝・夕方が湖面を望みやすい。夏(7〜8月)は移入霧が多く湖が見えないことも。冬は外輪山に雪が積もり藍色とのコントラストが美しいが道路凍結に注意。
撮影のコツ
撮影のコツ
第一展望台から外輪山と湖面、湖中央のカムイシュ島を入れた広角構図が定番。霧が晴れる瞬間を待つのが見せ場。逆光になりやすい午後より、光が回る午前が水面の青を出しやすい。手前の樹林を入れると奥行きが出る。
注意事項
注意事項
湖岸(湖面)への立入は禁止で、展望台からの鑑賞のみ。展望台周辺は風が強く冷えるため防寒を。冬季(11〜4月頃)は摩周湖外輪の道路が凍結・吹雪となり、第一展望台レストハウスも休業期間がある。霧で全く見えない日も多い点を前提に計画する。
関連作品
関連作品
- - 楽曲『霧の摩周湖』(布施明、1966年)— 摩周湖の霧のイメージを全国に広めた代表的な作品。弟子屈なび
- - 各種旅行番組・写真集で「世界屈指の透明度」「霧の摩周湖」として繰り返し取り上げられる。HOKKAIDO LOVE!
トリビア
トリビア
- - 1931年の調査で透明度41.6メートルを記録し、世界最高とされた逸話が残る。
- - 明確な流入・流出河川を持たない閉鎖性の高いカルデラ湖である。
- - 湖のほぼ中央に外輪山由来の小島「カムイシュ島(中島)」が浮かぶ。
外部レビュー
外部レビュー
出典