異界巡礼

BIZARRE JAPAN

名鑑西の河原公園(賽の河原)

S P O T / SPOT-295

土俗・奇祭

西の河原公園(賽の河原)

さいのかわらこうえん

草津温泉の最西端に広がる、温泉が河原一面から湧き出す異形の景観をもつ公園。強酸性(一部源泉はpH1.5前後)の湯が毎分約1,400リットルも噴出し、その酸性度の高さゆえに草木が育たず、白茶けた岩と湯気が立ちこめる荒涼とした河原が広がる。この光景が仏教の冥界「賽の河原」を思わせることから、古くは「鬼の泉水」とも呼ばれ、大声を出すと鬼が出るという伝承が残る。湯畑から徒歩約15分。園内には日本有数の規模を誇る西の河原露天風呂があり、夜間は湯畑と同じ照明デザイナーによるライトアップが施される。温泉地獄の景観と他界観が結びついた、温泉文化と民俗信仰の交差点である。

西の河原公園(賽の河原)
Wikimedia Commons / Aspere / CC0

H I G H L I G H T S

見どころ

  • 01強酸性の湯が毎分約1,400リットル河原一面から湧き、草木が育たない荒涼とした地獄景観
  • 02冥界「賽の河原」を思わせる白茶けた岩と立ちこめる湯気
  • 03「鬼の泉水」「大声を出すと鬼が出る」という他界観の伝承
  • 04日本有数の規模を誇る西の河原露天風呂と夜間ライトアップ

A C C E S S / M E T A

基本情報

所在地
群馬県 吾妻郡草津町
住所
群馬県吾妻郡草津町草津521-3
拝観料
公園は無料(園内の西の河原露天風呂は別途有料)
時間
公園は24時間開放(夜間は日没〜22:00ライトアップ)。露天風呂は別営業時間
状態
現存
亀山から
車で約5時間(名阪国道〜東名阪〜新名神〜中央道〜上信越道「碓氷軽井沢IC」または「上田菅平IC」経由)。亀山市からは現実的には北陸・中央方面経由で長野・群馬へ。公共交通ではJR・特急で長野原草津口駅、バスで草津温泉バスターミナル下車後、湯畑から徒歩約15分。
最寄駅
JR吾妻線「長野原草津口駅」(バスで草津温泉バスターミナルへ)
徒歩
15分
駐車場
周辺に有料駐車場あり(公園に専用大型駐車場はなし)
所要
1〜2時間(露天風呂利用なら+1時間)

D E E P D I V E

深掘り

歴史

歴史

西の河原は、草津温泉の最西端に位置することからその名がつき、河原のいたるところから温泉が湧き出す特異な景観で知られる。西の河原公園 - 心にググっと観光ぐんま 湧出量は広い河原全体で毎分約1,400リットルにのぼり、滝や池をつくりながら流れ下る。草津の湯は強い酸性で、一部源泉のpHは1.5前後と日本でも有数の酸性度を示す。西の河原露天風呂 - 草津温泉 その酸性度の高さゆえに河原には草木がほとんど育たず、白茶けた岩肌と立ちこめる湯気が荒涼とした景観を生む。現在は上信越高原国立公園の特別地域に指定され、園内には日本有数の規模を誇る西の河原露天風呂が整備されている。夜間は湯畑のライトアップを手がけた照明デザイナーによる演出が施される。西の河原公園 - ニッポン旅マガジン

文化的背景

文化的背景

草木の生えない荒れ地と立ちこめる湯気の景観が、仏教の冥界観における「賽の河原」——三途の川のほとりで、親より先に死んだ子が石を積む賽の河原——を連想させたことが、この地名の核にある。黄泉の国を彷彿とさせる西の河原公園 - Pokke かつては「鬼の泉水(おにのせんずい)」とも呼ばれ、大声を出すと鬼が現れるという伝承が語り継がれた。温泉地に特有の「地獄」「賽の河原」といった他界の地名は各地に見られるが、西の河原は実際に強酸性泉が一面に湧くという物理的条件が、他界のイメージを強固に支えている点で際立つ。温泉の恵みと、生命を拒む酸性度がもたらす荒涼さという二面性が、信仰と景観の両面でこの場所を特徴づけている。

地元視点

地元視点

草津町は西の河原を湯畑と並ぶ中心的な観光資源と位置づけ、無料開放の公園として整備するとともに、園内の西の河原露天風呂を草津三湯のひとつとして案内している。西の河原露天風呂 - 草津温泉 湯畑から遊歩道で結ばれ、河原沿いには無料の足湯も点在する。夜間ライトアップは湯畑と統一感のある照明デザインで、温泉街の回遊性を高めている。西の河原公園 - 心にググっと観光ぐんま 地元では「賽の河原」「鬼の泉水」という古い呼称が観光ストーリーとしても活かされ、温泉地獄の景観が草津のブランドを形づくっている。

ベストシーズン

ベストシーズン

湯気が映える冷涼な季節(晩秋〜冬)は地獄景観の迫力が増す。新緑・紅葉の季節は荒涼とした河原と周囲の緑のコントラストが美しい。日没後〜22時のライトアップ時間帯は幻想的で、昼夜で大きく表情が変わる。

撮影のコツ

撮影のコツ

湯気が立ちこめる早朝や冷え込んだ日は、河原一面の蒸気が捉えやすく異界感が強まる。白茶けた岩肌と湯の流れを前景に、奥の山並みや松を入れると荒涼感が際立つ。逆光で湯気を透かすと立体感が出る。夜はライトアップされた湯の流れを長秒露光で。立入禁止ロープの内側へは絶対に入らない。

注意事項

注意事項

湧出する湯は高温かつ強酸性で危険。立入禁止ロープを必ず厳守し、河原の湯だまりや流れに手足を入れない。湯気が多く視界が悪化する箇所があり、足元の岩は滑りやすい。金属やアクセサリーは酸で変色することがある。国立公園特別地域のため、岩や植生(数少ない)を傷つけない。

関連作品

関連作品

トリビア

トリビア

  • - 強酸性のため草木が育たず、その荒れ地の景観が仏教の「賽の河原」を連想させたことが地名の由来。
  • - かつては「鬼の泉水」とも呼ばれ、大声を出すと鬼が出るという伝承が残る。
  • - 河原全体の湧出量は毎分約1,400リットル。一部源泉はpH1.5前後の強酸性で日本有数。

外部レビュー

外部レビュー

出典

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