S P O T / SPOT-279
たつこ像
たつこぞう
水深423.4mと日本一を誇る田沢湖の西岸・潟尻に立つ、金色のブロンズ像。永遠の若さと美貌を願って湖の主(龍)になったと伝わる辰子姫伝説を題材とし、彫刻家・舟越保武が制作、1968年(昭和43年)に完成・建立された。高さ約2.3メートル。表面が金箔漆塗りで仕上げられているのは、酸性の強い田沢湖の湖水による腐食を防ぐためで、その結果、青く澄んだ湖面を背に金色に輝く異彩を放つ像となった。湖畔の岸近く、わずかに水中へ張り出した台座の上に静かに立ち、コバルトブルーの湖水と金色の像のコントラストが田沢湖観光の象徴的景観をつくっている。

H I G H L I G H T S
見どころ
- 01コバルトブルーの湖水を背に金色に輝く全身ブロンズ像という強烈な色彩対比
- 02湖の岸際・水中にせり出した台座に立つ独特の設置(水と像が一体化した景観)
- 03酸性湖水の腐食対策として施された金箔漆塗りという、機能から生まれた金色
- 04湖の主=龍と化した辰子姫伝説を造形化した、伝説と景観が結びつく像
A C C E S S / M E T A
基本情報
- 所在地
- 秋田県 仙北市
- 住所
- 〒014-1206 秋田県仙北市西木町西明寺字潟尻
- 拝観料
- 無料(見学自由)
- 時間
- 見学自由(24時間・屋外)
- 状態
- 現存
- 亀山から
- 現実的には新幹線利用。亀山市から名古屋→東北新幹線で田沢湖駅、約5〜6時間。駅からバス・車で田沢湖畔潟尻へ。東北の遠方スポット。
- 最寄駅
- JR田沢湖線「田沢湖駅」(バス乗継)
- 徒歩
- 1分
- 駐車場
- あり・無料(潟尻周辺駐車場)
- 所要
- 20〜40分
D E E P D I V E
深掘り
歴史
歴史
たつこ像は、彫刻家・舟越保武の制作により1968年(昭和43年)に田沢湖畔の潟尻に建立された、高さ約2.3メートルの金色のブロンズ像である。仙北市観光情報, 朝日マリオン・アートリップ 像が金色なのは装飾のためだけではなく、酸性度の強い田沢湖の湖水によるブロンズの腐食を防ぐために表面を金箔漆塗りで仕上げた結果である。秋田ふるさと検定ほか 田沢湖は水深423.4メートルと日本一深い湖で、その湖畔に立つたつこ像は完成以来、田沢湖を代表する観光・景観の象徴となってきた。ニッポン旅マガジン
文化的背景
文化的背景
像が題材とする辰子姫伝説は、東北・田沢湖一帯に伝わる変身譚である。院内にいたという美しい娘・辰子が、その美しさと若さを永遠に保ちたいと大蔵観音に百日百夜の願をかけたところ、「北に湧く泉の水を飲めば願いがかなう」とのお告げを受け、泉の水を飲み続けるうちに大きな龍となり、田沢潟(田沢湖)の主となって湖底深くに沈んでいったと伝えられる。仙北市・辰子姫伝説 たつこ像は、この「美への願いが龍への変身を招く」という民俗的な伝説を、近代彫刻として湖畔に定着させたものであり、口承伝承と公共彫刻・観光が結びついた事例として位置づけられる。湖の深さ・透明度という自然条件と、龍となった姫の物語が一つの場で重なっている。朝日マリオン・アートリップ
地元視点
地元視点
ベストシーズン
ベストシーズン
晴天時の日中。順光で金色の像と湖のコバルトブルーが最も鮮やかに映える。新緑〜紅葉期が周囲の景観も良い。冬は雪景色と金色像のコントラストも見られるが、アクセスに注意。
撮影のコツ
撮影のコツ
像を画面手前、コバルトブルーの湖面を背景に配置し、金色と青の対比を強調するのが定番。順光(午前〜昼)で金箔の輝きが出る。低い位置から湖面すれすれに構えると、水中の台座と像の一体感が出る。遊覧船からの撮影も湖上ならではの角度が得られる。
注意事項
注意事項
湖畔・水際に立つため、撮影に夢中になって滑落しないよう足元に注意。冬季は積雪・凍結でアクセス路が危険になる。像や台座に登る・触れる等の行為は避ける。周辺は自然公園的環境のためゴミの持ち帰りを。
関連作品
関連作品
- - 辰子姫伝説(田沢湖の龍神伝承)— 像の主題となる東北の変身譚。八郎潟の八郎太郎伝説と結びつく龍神譚としても語られる。仙北市・辰子姫伝説
- - 舟越保武の彫刻作品群 — 戦後日本を代表する具象彫刻家による屋外彫刻のひとつとして紹介される。朝日マリオン・アートリップ
トリビア
トリビア
- - 制作は彫刻家・舟越保武、1968年(昭和43年)建立。
- - 金色は装飾ではなく、酸性湖水の腐食を防ぐ金箔漆塗り仕上げによるもの。
- - 高さ約2.3メートル。
- - 立つのは水深423.4メートルと日本一深い田沢湖の岸際。
- - 主題は、龍となって湖の主になった辰子姫の伝説。
外部レビュー
外部レビュー
出典