S P O T / SPOT-272
椋本の大椋
むくもとのおおむく
三重県津市芸濃町椋本、旧伊勢別街道の宿場「椋本宿」に立つ巨大なムクノキ。推定樹齢1500年以上、樹高約25m、根回り十数mに達する国内最大級のムクノキで、1934年(昭和9年)1月22日に国の天然記念物に指定された。明治3年(1871年)の台風で幹の北側約3分の2を失いながら今も繁茂し、その傷跡を抱えた巨大な幹がかえって樹齢の凄みを物語る。地名「椋本」の由来ともされ、注連縄が掛けられて御神木として祀られてきた。巨樹信仰と街道の歴史が一本の木に凝縮した、生きた天然記念物である。

H I G H L I G H T S
見どころ
- 01推定樹齢1500年・樹高25m級、国内最大級のムクノキの威容
- 02明治3年の台風で幹の北側3分の2を失った傷跡を抱えたまま生きる巨幹
- 03注連縄を巻かれ御神木として祀られる、巨樹信仰と街道(椋本宿)の歴史
A C C E S S / M E T A
基本情報
- 所在地
- 三重県 津市
- 住所
- 〒514-2211 三重県津市芸濃町椋本701
- 拝観料
- 無料
- 時間
- 見学自由(屋外・常時)
- 状態
- 現存
- 亀山から
- 車で約25分(名阪国道・伊勢道経由、芸濃ICから約15分)。鉄道はJR紀勢本線「下庄駅」から車で約25分とアクセスはやや不便。
- 最寄駅
- JR紀勢本線「下庄駅」(駅から車で約25分)
- 駐車場
- 専用大型駐車場は乏しい(近隣に配慮した路上短時間駐車のみ)
- 所要
- 15〜30分
D E E P D I V E
深掘り
歴史
歴史
椋本の大椋は、推定樹齢1500年以上とされる国内最大級のムクノキで、1934年(昭和9年)1月22日に国の天然記念物に指定された。樹高は約25m、根回りは十数mに達する。伝承では、嵯峨天皇の時代(809〜823年頃)、坂上田村麻呂の家臣・野添信継が父とともにこの地へ落ち延びた際、この巨木の下に草庵を結んだのが「椋本」の地名の起こりと伝えられる。明治3年(1871年)の台風で幹の北側およそ3分の2を失い、その損傷は現在も残るが、樹勢は保たれている。椋本の大椋(観光三重), 椋本の大椋(津市観光協会), 椋本の大椋(地元資料)
文化的背景
文化的背景
巨樹を神の依代(よりしろ)として祀る巨樹信仰は日本各地に見られるが、椋本の大椋は注連縄が掛けられた御神木であると同時に、地名の起源伝承や旧伊勢別街道の宿場「椋本宿」の歴史とも結びついている点に特色がある。街道筋のランドマークとして旅人を見守り、地域の精神的な核として機能してきた。台風で大きく損なわれながらなお生き続ける姿は、長い時間軸のなかで人と樹木が共生してきた在来文化の象徴といえる。椋本の大椋(観光三重), 椋本の大椋(地元資料)
地元視点
地元視点
地元では「椋本の大ムク」として親しまれ、新日本名木百選にも数えられる地域の誇りとなっている。木のそばには指定を示す石碑が立ち、玉垣(柵)と注連縄で守られている。観光協会やドライブ情報でも椋本宿散策とあわせて紹介され、街道集落の歴史散歩の起点として扱われる。椋本の大椋(津市観光協会), 椋本の大ムク(じゃらんnet)
ベストシーズン
ベストシーズン
新緑〜盛夏は葉が茂り樹冠の量感が際立つ。落葉期(冬)は幹の損傷部や巨大な枝ぶりが観察しやすい。日中、順光になる時間帯が撮りやすい。
撮影のコツ
撮影のコツ
「椋本大椋」の石碑と玉垣を手前に入れ、巨幹を縦構図で収めるのが定番。幹の北側に回ると台風で失われた損傷部の凄みが分かる。全体を入れるには道路側からやや引いて。
注意事項
注意事項
御神木であり、幹や根を傷つけない・柵内に立ち入らないこと。周辺は集落・農地のため駐車や見学は近隣の迷惑にならないよう配慮する。専用の大型駐車場は乏しいので注意。
関連作品
関連作品
- - 新日本名木百選 — 椋本の大椋を全国の名木の一つとして選定。椋本の大椋(地元資料)
- - 観光三重 スポット紹介 — 国指定天然記念物としての解説。観光三重
トリビア
トリビア
- - 地名「椋本」はこの木に由来するとも伝えられる。
- - 明治3年(1871年)の台風で幹の北側約3分の2を失ったが、なお生き続けている。
- - 国内最大級のムクノキとされ、新日本名木百選にも選ばれている。
外部レビュー
外部レビュー
出典