S P O T / SPOT-271
専修寺(高田本山)
せんじゅじ
浄土真宗高田派の本山で、御影堂・如来堂の二棟が2017年(平成29年)11月28日に三重県で初めて国宝建造物に指定された巨大伽藍。とりわけ御影堂は桁行約42m・梁間約36m、内部に畳780枚を敷く江戸期の木造建築としては国内屈指の規模で、屋根の量感と一身田の寺内町に対する圧倒的なスケールが特徴。山門・唐門・鐘楼・御廟拝堂など多数の重要文化財が境内に残り、堀と環濠に囲まれた寺内町ごと一個の宗教都市として形成された点に、巨大宗教建築と都市計画が一体化した稀有な信仰文化を見ることができる。堂内拝観は無料で、毎年1月の報恩講(お七夜)には全国から門徒が集まる。
H I G H L I G H T S
見どころ
- 01国宝・御影堂は内部畳780枚、屋根高25m級。江戸期木造建築でも全国屈指の量感
- 02御影堂・如来堂の国宝二棟が並び建つ、宗派本山ならではの巨大伽藍
- 03堀と環濠に囲まれた一身田寺内町ごと残る、宗教都市の景観
A C C E S S / M E T A
基本情報
- 所在地
- 三重県 津市
- 住所
- 〒514-0114 三重県津市一身田町2819
- 拝観料
- 無料(御朱印は300円)
- 時間
- 6:00〜15:30(堂内拝観。御朱印受付は9:00〜16:00)
- 状態
- 現存
- 亀山から
- 車で約40分(東名阪道・伊勢道経由、津ICから約15分)。鉄道はJR関西本線・伊勢鉄道経由でJR紀勢本線「一身田駅」下車徒歩約5分(乗継時間込みで概ね1時間半)。
- 最寄駅
- JR紀勢本線「一身田駅」
- 徒歩
- 5分
- 駐車場
- あり・無料(一身田駅近くに大駐車場、バス可)
- 所要
- 1〜1.5時間
D E E P D I V E
深掘り
歴史
歴史
専修寺は浄土真宗高田派の本山で、宗祖親鸞の門弟・真仏らに連なる高田門徒の中心として発展した。もとは栃木県真岡市の本寺専修寺(高田)を本拠としたが、第十世真慧の時代に伊勢一身田へ拠点を移し、以後この地が本山となった。現在の御影堂は18世紀前半(享保年間)の再建とされ、桁行約42.6m・梁間約36.6mという巨大な規模を誇る。如来堂は御影堂の西側に建ち、阿弥陀如来を本尊とする。2017年(平成29年)11月28日、御影堂・如来堂の二棟がそろって国宝に指定され、三重県内では建造物として初の国宝となった。専修寺について(公式), 国宝、誕生。(津市公式), 専修寺 - Wikipedia
文化的背景
文化的背景
専修寺は単体の堂宇ではなく、堀と環濠に囲まれた「一身田寺内町(じしんでんじないちょう)」全体の中核として理解すべき場所である。寺内町は中世末から近世にかけて寺院を核に形成された自治的な宗教都市で、商家・門前町・濠が一体となって発達した。御影堂・如来堂という二棟の巨大建築が並び建つ景観は、門徒の参集を前提とした本山機能の現れであり、巨大宗教建築と都市計画が結合した近世真宗文化の典型といえる。毎年1月9日〜16日の報恩講(お七夜)には全国の門徒が集い、寺内町が往時の賑わいを取り戻す。専修寺について(公式), 高田本山専修寺が国宝になりました!(観光三重)
地元視点
地元視点
地元では「高田本山さん」「お七夜さん」の愛称で親しまれ、1月のお七夜報恩講は門前に露店が立ち並ぶ津市最大級の年中行事として定着している。堂内拝観が無料で開放されている点も、本山が地域に開かれた信仰の場であることを示す。観光面では国宝指定後にデジタルアートのライトアップ催事(デザインアートナイト等)も行われ、信仰の場と文化発信の場が両立している。高田本山専修寺が国宝になりました!(観光三重), 高田本山専修寺デザインアートナイト(津市観光協会)
ベストシーズン
ベストシーズン
1月9〜16日のお七夜報恩講は門前に露店が並び最も賑わう。建築をゆっくり見るなら新緑〜紅葉期の平日午前が空いていて光も良い。
撮影のコツ
撮影のコツ
御影堂は参道正面の敷石の上から、軒の量感と屋根を入れて縦・横どちらでも収まる。如来堂は西側からの斜光時が彫刻の陰影を拾いやすい。堂内は撮影可否の現地表示に従う。
注意事項
注意事項
現役の信仰の場であり法要中は静粛に。堂内は土足厳禁・撮影制限がある場合があるため案内に従う。お七夜期間は周辺道路・駐車場が大変混雑するため公共交通の利用が無難。
関連作品
関連作品
トリビア
トリビア
- - 御影堂は内部に畳780枚を敷き、江戸時代の寺院建築では全国でも有数の大きさとされる。
- - 2017年の指定で、三重県内では建造物として初の国宝となった。
- - 同名の「専修寺」が栃木県真岡市にもあり、こちらは高田の本寺。一身田は本山として機能が移った先。
外部レビュー
外部レビュー
出典