S P O T / SPOT-264
新大仏寺(俊乗坊重源・快慶大仏)
しんだいぶつじ
伊賀市富永にある真言宗智山派の古刹で、東大寺大仏再建を指揮した俊乗坊重源を開山とする「東大寺伊賀別所」として創建された。1196年、後鳥羽法皇の勅願により源頼朝の協力を得て建立され、東大寺への敬意から寺号に「新」の字を冠する。本尊は仏師・快慶作の盧舎那仏(如来)坐像で、高さ約5メートルの巨像。重要文化財に指定され、鎌倉新様式の力強い造形を今に伝える。重源が東大寺再建のために全国七カ所に設けた別所の一つで、当時の事業の広がりを物語る貴重な遺構である。山あいの静謐な境内に、東大寺大仏に連なる系譜の巨大仏が鎮座する点が、他に類を見ない見どころとなっている。

H I G H L I G H T S
見どころ
- 01仏師・快慶作、高さ約5メートルの盧舎那仏坐像(重要文化財)――東大寺大仏に連なる鎌倉新様式の巨像
- 02東大寺大仏再建を指揮した俊乗坊重源を開山とする「東大寺伊賀別所」という由緒
- 03山あいの静かな境内と、紅葉期の彩り
A C C E S S / M E T A
基本情報
- 所在地
- 三重県 伊賀市
- 住所
- 〒518-1417 三重県伊賀市富永1238
- 拝観料
- 宝蔵庫(大仏など)拝観 300円
- 時間
- 9:00〜16:00
- 状態
- 現存
- 亀山から
- 車で約40分(名阪国道「中瀬IC」または「上野IC」経由、伊賀市富永方面)。鉄道は伊賀鉄道・近鉄からバス・タクシー。
- 最寄駅
- 伊賀鉄道「上野市駅」または近鉄「名張駅」(いずれも遠方、バス・タクシー利用)
- 駐車場
- あり・30台
- 所要
- 30分〜1時間
D E E P D I V E
深掘り
歴史
歴史
新大仏寺は三重県伊賀市富永にある真言宗智山派の寺院で、源平争乱で焼失した東大寺の大仏殿・大仏を再建する総指揮を任された高僧・俊乗坊重源を開山とする。寺伝・公式によれば、建久7年(1196年)に後鳥羽法皇の勅願により源頼朝の協力を得て建立された。重源は東大寺再建のため全国七カ所に東大寺の別所を設けており、当寺はその一つ「東大寺伊賀別所」として創建された。東大寺への敬意から寺号に「新」の字を加えたと伝える。本尊は仏師・快慶作の木彫の如来(盧舎那仏)坐像で高さ約5メートル、重要文化財に指定されている。新大仏寺公式, 新大仏寺 - Wikipedia, 伊賀上野観光協会
文化的背景
文化的背景
本寺の核心は、東大寺大仏再建という国家的大事業の系譜に直接連なる巨大仏が、伊賀の山あいに伝わっている点にある。重源が組織した勧進と全国別所網は、鎌倉初期の造寺造仏と社会動員の規模を示すもので、当寺はその生きた証左である。本尊を手がけた快慶は、運慶と並ぶ慶派の代表的仏師で、写実と力動を備えた鎌倉新様式(宋風の影響を含む)を確立した。約5メートルの坐像は、奈良の東大寺大仏に比べれば小ぶりだが、地方の別所に巨大仏を据えた事例として造形史・信仰史の両面で重要である。紅葉の名所としても知られ、宗教遺産と自然景観が一体となっている。新大仏寺 - Wikipedia, 奈良国立博物館「大勧進 重源」
地元視点
地元視点
ベストシーズン
ベストシーズン
本尊をじっくり拝観できる日中(9〜16時)。紅葉が映える11月中下旬が特に美しい。
撮影のコツ
撮影のコツ
本尊は宝蔵庫内での拝観で、撮影可否は現地の掲示・許可に従う。許可がある場合は、光背の放射状の意匠と巨像の量感が出る正面・やや下からの構図が映える。境内・山門・紅葉は屋外で自由に撮りやすい。
注意事項
注意事項
本尊は重要文化財で宝蔵庫内に安置されるため、拝観には拝観料が必要で、撮影・接触は寺の指示に従う。本堂への上り段があり足元に注意。墓所を有する現役の寺院であり、静粛な参拝を心がける。
関連作品
関連作品
- - 奈良国立博物館 特別展「大勧進 重源―東大寺の鎌倉復興と新たな美の創出」(2006年)――重源と別所網を扱う。奈良国立博物館
- - 重源が全国に設けた東大寺別所のネットワーク(伊賀別所=新大仏寺)。新大仏寺 - Wikipedia
- - 快慶作の重要文化財仏としての位置づけ。新大仏寺公式
トリビア
トリビア
- - 東大寺への敬意から寺号に「新」の字を冠したと伝わる。
- - 重源が東大寺再建のため全国七カ所に設けた別所の一つ。
- - 本尊は運慶と並ぶ慶派の名匠・快慶の作。
外部レビュー
外部レビュー
出典