S P O T / SPOT-261
伊奈冨神社(七島池・獅子神楽)
いのうじんじゃ
鈴鹿市稲生に鎮座する古社で、稲生大神を祀る。前庭にあたる池泉「七島池」は丘陵裾の谷地形と湧水を活かして築かれた池泉庭園で、弘法大師空海が一夜で造ったとの伝承をもつ。出土したロクロ土師器皿などから少なくとも平安時代末に遡る可能性が指摘され、室町時代以前の庭園として三重県指定名勝となっている。もう一つの見どころが県指定無形民俗文化財「獅子神楽(獅子舞)」で、壬申の乱後に天武天皇が戦勝報賽として獣神を埋納した故事に由来すると伝わり、三年に一度の「舞年」に奉納される。境内にはムラサキツツジが群生し、初夏には花景でも知られる。民俗信仰・庭園史・芸能が一社に重なる、三重屈指の重層的な聖地である。

H I G H L I G H T S
見どころ
- 01黒装束の舞人と長い獅子幕がうねる「獅子神楽」(県指定無形民俗文化財)の奉納風景
- 02弘法大師伝承をもつ池泉庭園「七島池」――平安末まで遡るとされる三重県指定名勝
- 03三年に一度の「舞年」にだけ見られる古式の獣神奉納と、群生するムラサキツツジ
A C C E S S / M E T A
基本情報
- 所在地
- 三重県 鈴鹿市
- 住所
- 〒510-0204 三重県鈴鹿市稲生西2-24-20
- 拝観料
- 境内無料(七島池・神楽の特別公開は時期により異なる)
- 時間
- 境内自由(社務所受付 8:30〜17:00)
- 状態
- 現存
- 亀山から
- 車で約30分(名阪国道〜国道1号・県道経由、鈴鹿市稲生方面)。鉄道はJR関西本線・近鉄で河曲・玉垣方面へ出てバスまたはタクシー。
- 最寄駅
- JR関西本線「河曲駅」または近鉄名古屋線「玉垣駅」
- 徒歩
- 30分
- 駐車場
- あり・無料(第1駐車場〔正面〕・第2駐車場〔北側〕。祭礼・初詣時は配置変更)
- 所要
- 30分〜1時間(神楽奉納日は半日)
D E E P D I V E
深掘り
歴史
歴史
伊奈冨神社は鈴鹿市稲生西に鎮座し、稲生大神を祀る古社である。公式由緒によれば、当社の獅子舞は壬申の乱の後、天武天皇が戦勝報賽として獣神を埋納したことを起源とし、平安時代の天長年間には弘法大師(空海)が参籠の折に獅子頭を奉製したと伝える。前庭の池泉「七島池」は弘法大師が一夜で造ったとの伝承をもち、日本最古級の「七島式庭園」とも称される。鈴鹿市の確認調査では、出土したロクロ土師器皿などから池の築造が少なくとも平安時代末に遡る可能性が高いとされ、丘陵裾の谷地形と湧水を活かして築造されたことが分かっている。庭園は室町時代以前の作庭として三重県指定名勝となっている。伊奈冨神社公式, 伊奈冨神社遺跡|鈴鹿市, おにわさん
文化的背景
文化的背景
地元視点
地元視点
ベストシーズン
ベストシーズン
ムラサキツツジが見頃となる4月中下旬、特に三年に一度の「舞年」の獅子神楽奉納日が最適。庭園は新緑期と秋も静かに楽しめる。
撮影のコツ
撮影のコツ
獅子神楽は黒装束の舞人と長い獅子幕がうねる瞬間を、舞庭を斜め前から押さえると動きが出る。七島池は中島と水面の重なりが分かる高さから。ツツジ期は花と社殿を一画面に収めると季節感が出る。
注意事項
注意事項
獅子神楽は神事であり、奉納の妨げにならないよう撮影位置や三脚の使用は現地の指示に従う。庭園内は足元が湿りやすく、池畔への立ち入りや植栽への接触は避ける。駐車場は祭礼・初詣時に配置が変わるため案内に従う。
関連作品
関連作品
トリビア
トリビア
- - 弘法大師が一夜で造ったと伝わる「七島池」は、日本最古級の七島式庭園ともいわれる。
- - 獅子神楽は地元で「おしっさん」と呼ばれ、三年に一度の「舞年」にだけ奉納される。
- - 獅子舞の起源は壬申の乱後の獣神埋納という戦勝・鎮魂の故事に求められる。
外部レビュー
外部レビュー
出典