S P O T / SPOT-243
まぼろし博覧会
まぼろしはくらんかい
静岡県伊東市富戸の国道135号沿いに立つ、出版社データハウスが運営する私設テーマパーク。閉園した熱帯植物園跡を約1億5000万円かけて改装し、2011年(平成23年)7月に開館した。館長は「セーラちゃん」を名乗る鵜野義嗣で、館内には巨大な聖徳太子像、ピラミッドやモアイなどの古代文明レプリカ、昭和の玩具・人形・ポスターを集めた懐古空間、剥製や秘宝館由来のオブジェを並べた魔界神社など、脈絡のない展示が密林状に詰め込まれている。「説明をあえて付けない」館長の方針のもと、来館者は意味づけの手前で異物の群れに対峙する。B級・珍スポットとしては国内最大級と評されるカオス空間である。

H I G H L I G H T S
見どころ
- 01高さ十数メートルの巨大聖徳太子像をはじめ脈絡なく林立する巨像・古代文明レプリカ
- 02昭和の玩具・人形・ポスターと秘宝館由来のオブジェが密林状に詰め込まれた展示密度
- 03「説明を付けない」館長セーラちゃんの方針が生む、意味づけを拒む独特の鑑賞体験
A C C E S S / M E T A
基本情報
- 所在地
- 静岡県 伊東市
- 住所
- 〒413-0231 静岡県伊東市富戸梅木平1310-1
- 拝観料
- 大人1,400円・小中学生600円(2024年改定)
- 時間
- 9:30〜17:00(春分〜秋分は〜17:30、8月は9:00〜17:30)入館は閉館30分前まで・年中無休
- 状態
- 現存
- 亀山から
- 車で約4時間(新名神・新東名→東名・伊豆スカイライン等で伊東方面)。鉄道なら約4〜5時間(亀山→名古屋→新幹線で熱海、伊東線で伊東駅、バス約30分)。
- 最寄駅
- JR伊東線「伊東駅」
- 駐車場
- あり・無料・約100台(館内見学者専用)
- 所要
- 1〜2時間
D E E P D I V E
深掘り
歴史
歴史
まぼろし博覧会は、静岡県伊東市富戸の国道135号沿いにある私設テーマパークで、総合出版社データハウスが運営する。Wikipediaによれば、閉園していた熱帯植物園(旧・伊豆グリーンパーク)の跡地を約10年の交渉のすえ2011年(平成23年)2月に土地建物ごと取得し、約1億5000万円をかけて改装、同年7月16日に開館した。館長は同社社長の鵜野義嗣で、2015年頃からセーラー服姿となり「セーラちゃん」を名乗る。館内は「密林にたたずむ大仏と古代文明」「昭和の時代を通り抜け」「魔界神社 祭礼の夕べ」「悪酔い横町」などのエリアに分かれ、巨大な聖徳太子像、ピラミッドやモアイのレプリカ、昭和期のポスター・玩具・人形、動物剥製、伊勢の旧秘宝館から引き取ったエロティックなオブジェなどが所狭しと並ぶ。姉妹館に「怪しい少年少女博物館」があり、両館は伊豆の珍スポットとして知られる。まぼろし博覧会 - Wikipedia, まぼろし博覧会 公式・営業交通案内
文化的背景
文化的背景
まぼろし博覧会は、館長セーラちゃん(鵜野義嗣)が「展示物に何の説明も加えない」「計画した途端に面白くなくなる」と語るように、意味づけや体系を拒む直感的な空間構成に最大の特徴がある。昭和の庶民文化を集めた懐古的コレクション、巨大造形物、旧秘宝館由来のオブジェなどが脈絡なく同居する様は、公式の美術制度の外で生まれ、商業的・学術的評価の枠を免れたアウトサイダーアート的な性格を帯びる。文化批評の文脈では、整然とした博物館の対極にある「説明されないモノの群れ」として、観る者自身に意味を委ねる装置として論じられる。怪奇・心霊として消費するよりも、戦後日本の大衆文化の堆積と、制度外の造形表現が交差する場として捉えるのが妥当である。説明不可能、説明不要。伊豆の珍奇スポット『まぼろし博覧会』へようこそ! - BRUTUS, 超老芸術 – セーラちゃん - アーツカウンシルしずおか
地元視点
地元視点
施設は伊東市富戸の国道135号「梅ノ木平」交差点近くに立地し、無料駐車場(約100台)を備える。公共交通では伊東駅から東海バスで約30分(本数が少なく要確認)。入館料は2024年に改定され大人1,400円・小中学生600円、営業は概ね9:30〜17:00(夏季は延長)で年中無休。年間来館者は2018年時点で約3万人とされ、SNSやメディアで「説明不可能なカオス空間」として繰り返し紹介され、伊豆観光のサブカルチャー的な名所となっている。撮影は自由で、来館者は思い思いに展示を巡り、その混沌そのものを楽しむ。まぼろし博覧会 公式・営業交通案内, まぼろし博覧会 - Wikipedia
ベストシーズン
ベストシーズン
屋内主体のため天候を選ばず通年楽しめる。夏季は営業時間が延びるため見学時間を確保しやすい。混雑を避けるなら平日や開館直後が落ち着いて回れる。
撮影のコツ
撮影のコツ
撮影自由。巨大聖徳太子像や古代文明レプリカは見上げ構図でスケール感を、昭和ノスタルジー区画や魔界神社はやや広角で密度(モノの量)そのものを画面に収めると施設の混沌が伝わる。屋内は暗い区画が多いので手ブレに注意し、フラッシュの可否や他の来館者への配慮は現地表示に従う。
注意事項
注意事項
館内には剥製や旧秘宝館由来のエロティック・グロテスクな展示を含む区画があり、人形や演出が苦手な人・小さな子ども連れは留意したい。私設展示物には不用意に触れず、暗所では足元に注意する。撮影・SNS投稿は自由だが、他の来館者が写り込まないよう配慮する。
関連作品
関連作品
- - 雑誌『BRUTUS』ウェブ版が「説明不可能、説明不要」と題して特集。BRUTUS
- - アーツカウンシルしずおかの「超老芸術」企画で館長セーラちゃんが取り上げられている。超老芸術 – セーラちゃん - アーツカウンシルしずおか
- - 静岡新聞アットエスなど地域メディアでも施設紹介がなされている。まぼろし博覧会[伊東市]- 静岡新聞アットエス
トリビア
トリビア
- - 運営は『超人ロック』等の出版で知られる総合出版社データハウス。施設は社長の鵜野義嗣=セーラちゃんの個人的情熱が色濃い。
- - 建物は閉園した熱帯植物園(旧・伊豆グリーンパーク)を約1億5000万円かけて改装したもので、温室の大空間がカオスな展示を可能にしている。
- - 「セーラちゃん」の呼称・セーラー服姿は2015年頃から。来館者との出会いがきっかけとされる。
外部レビュー
外部レビュー
出典