異界巡礼

BIZARRE JAPAN

名鑑金山神社(かなまら様)

S P O T / SPOT-234

土俗・奇祭

金山神社(かなまら様)

かなやまじんじゃ

川崎大師にほど近い若宮八幡宮の境内社で、鉱山・鍛冶の神である金山比古神・金山比売神を祀る。御神体に金属製の男根を据えることから俗に「かなまら様(金魔羅様)」と呼ばれ、子授け・夫婦和合・安産・下半身の病(とりわけ性病)平癒の守護神として信仰されてきた。両神がイザナミの火傷を看護したという神話に由来し、男根信仰と医療・生殖の祈りが結びついた稀有な性器信仰の社である。毎年4月第1日曜の「かなまら祭」では木製・鉄製・ピンク色の三基の男根神輿が市中を練り歩き、近年は国内外から多くの参拝者を集める奇祭として広く知られる。

金山神社(かなまら様)
Wikimedia Commons / Saya M. / CC BY-SA 2.0

H I G H L I G H T S

見どころ

  • 01御神体が金属製の男根という直截な性器信仰のかたち
  • 02かなまら祭で担がれる木製・鉄製・ピンク(エリザベス)の三基の男根神輿
  • 03イザナミの火傷看護神話に基づく安産・性病平癒という医療的祈りとの結合

A C C E S S / M E T A

基本情報

所在地
神奈川県 川崎市川崎区
住所
〒210-0802 神奈川県川崎市川崎区大師駅前2-13-16(若宮八幡宮境内)
拝観料
無料(境内自由)
時間
境内自由(社務所対応は日中)
状態
現存
亀山から
鉄道で片道約3時間(新幹線で名古屋→品川、京急で川崎→京急大師線「川崎大師駅」下車徒歩約3分)。
最寄駅
京急大師線「川崎大師駅」
徒歩
3分
駐車場
専用駐車場なし(川崎大師周辺の有料駐車場を利用、祭礼日は周辺満車・公共交通推奨)
所要
20〜40分(祭礼時は半日)

D E E P D I V E

深掘り

歴史

歴史

金山神社は神奈川県川崎市川崎区の若宮八幡宮の境内社で、本殿の左に鎮座する。祭神は鉱山・鍛冶の神とされる金山比古神(かなやまひこのかみ)と金山比売神(かなやまひめのかみ)の二柱。御神体は金属製の男根で、俗に「かなまら様(金魔羅様)」と呼ばれる。由緒として、イザナミが火の神カグツチを産み陰部に火傷を負った際、この両神が看護したという神話が伝わり、そこからお産や下半身の病の守護神とされた。金山神社(川崎市) - Wikipedia), 金山神社 - 神奈川県神社庁

文化的背景

文化的背景

男根を神体とする性器信仰(道祖神・金精信仰の系譜)は日本各地に点在するが、当社はそれが鍛冶神への信仰、医療・生殖の祈り、そして近代以降の祭礼観光と重層的に結びついた点で際立つ。江戸時代には宿場の遊女が性病除けや商売繁盛を願って信仰したと伝えられ、これが現在の「かなまら祭」の源流の一つ「地べた祭」につながるとされる。1977年に「かなまら講」が結成されて祭礼が再編され、現代では性の健康(HIV/エイズ予防の啓発など)やジェンダーの多様性とも接続して語られる、現役の信仰行事となっている。金山神社(川崎市) - Wikipedia), 金山神社 - 観光かながわNOW

地元視点

地元視点

母体である若宮八幡宮および地元では、金山神社を子授け・安産・夫婦和合・性病平癒の社として丁寧に位置づけている。かなまら祭は奇祭として面白がられがちだが、本義は生殖と健康への真摯な祈りにある。観光案内でも、ふざけ半分ではなく信仰の場として参拝する姿勢が求められる。金山神社 - 神奈川県神社庁, 金山神社 - 観光かながわNOW

ベストシーズン

ベストシーズン

通年参拝可。最大の見どころは4月第1日曜の「かなまら祭」で、桜の時期と重なり境内・参道が最も賑わう。混雑を避けたい場合は平日。

撮影のコツ

撮影のコツ

御神体や奉納された男根像、社殿は通年撮影できる。かなまら祭当日は三基の神輿(特にピンクのエリザベス神輿)が被写体の中心。祭礼時は人が密集するため、参拝者の顔が大きく写り込まないよう配慮し、神輿全景は引きで狙う。

注意事項

注意事項

性に関わる神域・祭礼であり、興味本位・嘲笑的な振る舞いは慎む。御神体や奉納物は信仰の対象であり、許可のない持ち出し・破損は厳禁。祭礼時は大混雑するため、ベビーカーや小さな子ども連れは足元に注意する。

関連作品

関連作品

  • - かなまら祭は国内外メディアで「Penis Festival」として広く紹介され、海外の旅行記事・ドキュメンタリーでも取り上げられている。金山神社(川崎市) - Wikipedia)
  • - 性器信仰・道祖神信仰は民俗学の主要テーマであり、当社はその代表例としてしばしば参照される。金山神社(川崎市) - Wikipedia)

トリビア

トリビア

  • - 祭で担がれる神輿は三基。木製の「かなまら大神輿」、日立造船寄贈の鉄製「かなまら舟神輿」、浅草橋の女装クラブ寄贈のピンクの「エリザベス神輿」。
  • - 祭では男根をかたどった飴や野菜が並び、参拝記念に求める人が多い。
  • - 11月1日には鍛冶の神らしく「鞴(ふいご)祭」が行われ、野鍛冶の実演や奉納神楽が見られる。

外部レビュー

外部レビュー

出典

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