S P O T / SPOT-197
那谷寺・奇岩遊仙境
なたでら・きがんゆうせんきょう/ Natadera Temple and Kigan Yusenkyō Rock Garden
養老元年(717年)泰澄法師が開創した高野山真言宗別格本山。境内の「奇岩遊仙境」は新生代第三紀の火山岩(主に流紋岩・安山岩)が長年の侵食で形成した奇怪な岩群で・元禄2年(1689年)に松尾芭蕉が参詣し「石山の石より白し秋の風」の句を詠んだ。国指定重要文化財7棟・国名勝2件を有する。
H I G H L I G H T S
見どころ
- 01養老元年(717年)泰澄法師開創・1300年以上の歴史を持つ高野山真言宗別格本山
- 02「奇岩遊仙境」——新生代第三紀の火山岩が波状侵食された海岸段丘地形が境内に出現
- 03元禄2年(1689年)松尾芭蕉の参詣と「石山の石より白し秋の風」の句碑
- 04国指定重要文化財7棟(本堂・三重塔・護摩堂・鐘楼・書院および庫裏等)
- 05ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン1つ星・秋の紅葉と奇岩の競演
A C C E S S / M E T A
基本情報
- 所在地
- 石川県 小松市
- 住所
- 石川県小松市那谷町ユ122
- 拝観料
- 大人(中学生以上)1000円・小学生300円・幼児無料(特別拝観・重文書院および庭園は別途200円)
- 時間
- 9:15〜16:00(通年・年末年始は時間変更あり)
- 状態
- 現存(参拝可・通年開放)
- 亀山から
- 亀山ICから車で約2時間(北陸道小松ICから約30分)
D E E P D I V E
深掘り
歴史
歴史
寺伝によれば養老元年(717年)に泰澄法師が夢に千手観音を感じて岩窟に安置したのが始まりで・当初「岩屋寺」と称した。寛和2年(986年)花山法皇が行幸の折・西国三十三観音の霊場がこの一山に凝縮されると感得し・西国一番「那智」と三十三番「谷汲」の山号から一字ずつを取り「那谷寺」に改称した。中世には南北朝の争いで多くが焼失し衰退。近世には加賀藩主・前田利常が寛永年間(1630年代)に伽藍を再建。その大工は気多大社拝殿を建てた山上善右衛門と伝わる。
宗教
宗教
本尊は千手観世音菩薩(33年ごとに開帳される秘仏・直近は2017年開創1300年大祭)。高野山真言宗別格本山として密教修法・護摩祈願・胎内くぐりを実施。「胎内くぐり」は奇岩の割れ目を通ることで生まれ変わり・浄化を象徴する白山信仰の修行体験。境内の「自然智大明神」は那谷寺の鎮守。
建築
建築
奇岩遊仙境の地質的成因:境内の奇岩群は新生代第三紀の火山活動(主に流紋岩・安山岩質の火山岩)に由来する。その後の隆起と侵食(海岸段丘作用・風化・雨水浸食)により・奇怪で白色を帯びた岩群が形成された。芭蕉が「石山の石より白し」と詠んだのはこの白みがかった岩肌の印象に因む。国指定重要文化財建造物7棟:本堂(本殿・唐門・拝殿)・書院および庫裏・三重塔・護摩堂・鐘楼。本堂は「ウマレキヨマル(胎内くぐり)」の本尊千手観音を祀る岩窟本堂。国指定名勝2件:庫裏庭園(書院庭園)・那谷寺境内(奇石)=「おくのほそ道の風景地」。
文化財
文化財
国指定重要文化財:本堂(本殿・唐門・拝殿)・書院および庫裏・三重塔・護摩堂・鐘楼の計7棟。国指定名勝:庫裏庭園(書院庭園)・那谷寺境内(奇石)。登録有形文化財:普門閣。石川県指定文化財:萬暦五彩草花龍文瓶。小松市指定文化財:茶室如是庵・前田利常画像・大悲閣鰐口・馬符・山門・金堂華王殿・三尊石(琉美園)。2015年ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン1つ星認定。
注意事項
注意事項
拝観料について:情報源によって大人600円・800円・1000円と異なる記述が混在する。最新の金沢ラボおよびWalkerPlus情報(2024年12月確認)では大人(中学生以上)1000円が標準・特別拝観(重文書院・庭園)は追加200円。古い情報(2018年以前)の600円・800円は現在は改定済みとみられる。訪問前に公式サイトまたは電話(0761-65-2111)で最新料金を確認することを推奨。