S P O T / SPOT-193
須須神社・山伏山奥宮
すずじんじゃ・やまぶしやまおくみや/ Suzu Shrine and Yamabushiyama Inner Sanctuary
能登半島最北端に鎮座する延喜式内社。崇神天皇代の創建と伝わり・約1200年前に現在地へ遷座。国指定重要文化財の木造男神像と国指定天然記念物の社叢を有する。標高172mの山伏山山頂に奥宮が置かれ・義経ゆかりの「蝉折の笛」も収蔵する。2024年元旦の地震で甚大被害。
H I G H L I G H T S
見どころ
- 01国指定重要文化財「木造男神像(5体)」と国指定天然記念物「須須神社社叢」を保有
- 02山伏山(標高172m)山頂の奥宮は式内社の本社とする説もある古代聖域
- 03義経が海難救済の礼として奉納した「蝉折の笛」など義経伝承が残る
- 04毎年3月15日に流鏑馬から派生した「的打神事」を斎行
- 052015年日本遺産「灯り舞う半島 能登 熱狂のキリコ祭り」の構成文化財
A C C E S S / M E T A
基本情報
- 所在地
- 石川県 珠洲市
- 住所
- 石川県珠洲市三崎町寺家4-2(本社)/石川県珠洲市狼煙町カ74(奥宮)
- 拝観料
- 参拝無料(宝物殿拝観料 大人300円・要予約)
- 時間
- 境内自由(宝物殿は4〜10月 9:00〜16:00)
- 状態
- 現存(能登半島地震による被害あり・復興進行中)
- 亀山から
- 亀山ICから車で約3時間30分(北陸道経由・小松IC〜のと里山海道〜珠洲)
D E E P D I V E
深掘り
歴史
歴史
第10代崇神天皇の御代(約2100年前)に能登半島最北端の山伏山(鈴ヶ嶽・標高172m)山頂に創建されたと伝わる。天平勝宝年間(749〜756年)に現在の寺家地へ遷座し・高座宮と金分宮の二社に分かれた。延喜式内社・県社として格式を有し・三代実録には貞観15年(873年)に従五位上の神階を賜ったと記される。室町時代には「三崎権現」「須須大明神」と称され・天正12年(1584年)加賀藩主前田利家が巡国の際に祈願所と定め・神田五町歩(石高75石)を寄進した。2015年には日本遺産構成文化財に認定された。
宗教
宗教
主祭神は高倉彦神(たかくらひこのかみ・寺家高座宮)・木花咲耶姫命(金分宮)・美穂須々美命(みほすずみのみこと・奥宮)の三神。日本海側一帯の守護神・縁結びと生成化育・災難除けの御神徳で知られる。元禄10年(1697年)の記録によれば奥宮中腹に大燈明堂が設けられ・北海を渡る船を夜ごと護り・これが明治初年の禄剛崎灯台へ発展したと伝わる。珠洲一郡の総社として「お郡祭」「御出御幸」と称する郡内巡行祭儀が近年まで斎行されていた。
建築
建築
本社は木造建築の高座宮と金分宮の二棟から構成される。国指定重要文化財の木造男神像5体が宝物殿に収蔵されており・うち最古のものは平安時代の作と推定される。奥宮は山伏山山頂に建つ小祠で・社叢(国指定天然記念物)はスダジイ・タブノキ・ヤブニッケイ・ヤブツバキ等が繁茂する北部照葉樹林の原生林(約1万坪・約250種の植物)であり・北方的限界の照葉樹林として学術的価値が高い。
文化財
文化財
国指定重要文化財:木造男神像(5体)。国指定天然記念物:須須神社社叢(北部照葉樹林)。奥宮の山伏山社叢は石川県指定天然記念物。承安5年(1175年)2月28日付の能登国司庁宣以下73点の所蔵文書は石川県指定文化財。
注意事項
注意事項
【能登半島地震被害・復興状況】2024年1月1日の能登半島地震により須須神社(本社:寺家高座宮・金分宮)は鳥居・狛犬・灯籠・社殿基礎に甚大な被害を受けた。奥宮(山伏山山頂)は拝殿がさらに傾き・本殿が倒壊・覆殿基礎まで破壊された。山麓の遥拝所は2024年8月に公費で解体。山頂の拝殿・本殿は倒壊危険のため2024年12月再建断念の決定がなされ・2025年2月にご神体は山頂本殿裏の仮祠へ遷座した。READYFORクラウドファンディング(目標400万円・ネクストゴール800万円)は2026年1月14日締切で支援総額841万円・383人が支援し目標を達成。珠洲市「地域コミュニティ施設等再建支援補助金」(補助率90%・上限3000万円)を活用した奥宮本殿・遥拝所再建プロジェクトが進行中(完了予定2028年3月)。また珠洲市(寺家)では約6000戸のうち全壊2500戸(40%)に及ぶ甚大な住家被害が発生しており・地域コミュニティ自体が復興過程にある。Instagram公式アカウント @suzu_jinjya にて復興情報を発信中。2026年時点で参拝は可能だが・施設整備は継続中のため事前確認を強く推奨する。