S P O T / SPOT-144
おおざわの石仏の森・ふれあい石像の里
おおざわのせきぶつのもり・ふれあいせきぞうのさと
富山市南部・旧大沢野町の神通峡近くの山腹に、1200体超の石仏・石像が並ぶ無料の野外スポット。「おおざわの石仏の森」(石仏570体・うち羅漢像500体)と「ふれあい石像の里」(石像720体・うち羅漢像300体、残りは実在の知人・家族がモデル)の2か所が約800m離れて立地する。医療法人社団城南会会長の故・古河睦雄氏が1989年に「富山県の観光と飛騨路の話題になれば」と数億円を投じて造営した個人事業で、石像は中国の彫刻家に依頼して制作された。富山駅から車で約40分。斜面を埋め尽くす石像群の圧倒的な密度と、実在の人物をモデルにした現代人石像の混在が視覚的に強い印象を残す。2013年、古河氏は80歳で逝去。現在は法人が管理を継続。
H I G H L I G H T S
見どころ
- 01石仏570体+石像720体、合計1290体超が2か所の野外に密集する北陸屈指の珍スポット
- 02羅漢像だけでなく「実在の知人・家族をモデルにした現代人石像」が混在するユニークな構成
- 031989年創設・無料開放・医療法人が管理する異色の民間観光施設
A C C E S S / M E T A
基本情報
- 所在地
- 富山県 富山市
- 住所
- 〒939-2224 富山県富山市牛ケ増高割1092
- 拝観料
- 無料(終日開放)
- 時間
- 終日開放。休憩所は9:00〜17:00(4月1日〜11月15日開設・火曜休)
- 状態
- 現存
- 亀山から
- 車で約2時間30分(東名阪→名神→北陸道→富山IC→国道41号→県道188号)。富山駅から笹津駅(JR高山本線・約50分)または富山地鉄バス(約45分)下車、徒歩約30分。
D E E P D I V E
深掘り
歴史
歴史
「おおざわの石仏の森」は、医療法人社団城南会会長・古河睦雄氏が1989年(平成元年)に創設した無料野外施設で、富山市(当時・大沢野町)の山腹、神通川第2ダム湖畔に位置する(珍訪部活動記録)。古河氏は「五百羅漢を世界一多く並べたい」という発想から出発し、中国の彫刻家に写真や詳細を送って石像を発注した。石仏の森には仏像70体・五百羅漢像500体の計570体が並ぶ(とやま観光ナビ)。置ききれなかった石像群は約800m離れた「ふれあい石像の里」に配置され、こちらには羅漢像300体に加え、古河氏の縁故者・家族・知人をモデルとした現代人像420体の計720体が並ぶ(週末大冒険・はてなブログ)。造営費は数億円とも伝えられる。古河氏は2013年に80歳で逝去したが、施設は法人管理のもと現在も無料開放が続いている(同前)。富山市観光協会は「おおざわの石仏の森・八百羅漢」として公式サイトに掲載している(富山市観光協会)。
文化的背景
文化的背景
五百羅漢は仏陀入滅後に経典の編纂・仏法の護持にあたった500人の弟子(阿羅漢)を指し、室町〜江戸期にかけて禅寺を中心に500体一組の羅漢像を造立する文化が全国に広まった。しかし大沢野の事例は、伝統寺院ではなく個人が「世界一多い羅漢像を作りたい」という動機から創設した点で極めて異例である。さらに羅漢像に「実在の現代人」をモデルにした石像を混在させる手法は、民俗信仰や宗教的観念よりも「記念・顕彰・娯楽」の動機が前面に出た現代的な造形として位置付けられる。珍寺大道場はこのスポットを「石仏の森というより石仏が森のようにある場所」と表現している(珍寺大道場)。
地元視点
地元視点
ベストシーズン
ベストシーズン
4月〜11月(冬季は積雪のため実質困難)。紅葉の10月〜11月上旬は神通峡の景色とあわせて訪問価値が高い。火曜日は休憩所休館。
撮影のコツ
撮影のコツ
石仏の森は斜面が急なため望遠圧縮で密度を強調すると迫力が出る。ふれあい石像の里は現代服の石像が多く、広角で全景を撮ると数の圧倒感が伝わりやすい。落石・苔で足元が滑りやすいため安定した足場を確保してから撮影すること。
注意事項
注意事項
冬季は降雪・積雪のため事実上の閉鎖状態。落石の可能性があるため斜面の上に長時間立つことは避けること。駐車場は石仏の森側に路肩スペース(数台)、石像の里側に広い無料駐車場あり。トイレは休憩所に設置(利用時間内のみ)。
関連作品
関連作品
- - 珍寺大道場「石仏の森&石像の里」(chindera.com、2003年訪問記録)
- - とやま観光ナビ特集記事(info-toyama.com、2024年)
- - YouTube「石仏めぐり おおざわの石仏の森とふれあい石像の里」(2023年)
- - 週末大冒険ブログ(hatenablog.com、2023年)
トリビア
トリビア
- - 2か所合計の石像数は約1290体。羅漢像だけで800体を超え、「日本で最も多い羅漢像群の一つ」とも評される(週末大冒険)。
- - 設立者・古河睦雄氏は医療法人城南会の会長で、地域の福祉・医療事業を手がけた人物。石仏造営はあくまで個人的な情熱と地域貢献の意図によるものとされる。
- - ふれあい石像の里の石像モデルになった人物たちは古河氏の縁故者が多く、写真をもとに中国の彫刻家が制作した。
外部レビュー
外部レビュー
出典
出典
R E F E R E N C E