S P O T / SPOT-044
多賀大社
たがたいしゃ
「お多賀さん」として親しまれる延命長寿・縁結びの古社。伊勢神宮の主神・天照大神の両親にあたるイザナギ・イザナミを祀り、「伊勢へ七たび、熊野へ三たび、お多賀さんへは月参り」という俗謡から分かる通り、江戸時代以前は伊勢以上の参拝者を集めた。現在は知名度が下がったが、「日本を生んだ神様」を祀る本家として、神話的な重さは伊勢に劣らない。「そうめん」が神様への奉納物という独特の文化も持つ。

H I G H L I G H T S
見どころ
- 01天照大神の親神(イザナギ・イザナミ)を祀るという神話の本家
- 02江戸時代に「伊勢より多賀が先」と言われた歴史的地位
- 03現在の静けさと過去の繁栄の落差が「神社の盛衰」を体感させる
A C C E S S / M E T A
基本情報
- 所在地
- 滋賀県 犬上郡多賀町
- 住所
- 〒522-0341 滋賀県犬上郡多賀町多賀604
- 拝観料
- 無料
- 時間
- 境内自由
- 状態
- 現存
- 亀山から
- 車で約50分またはJR草津線で約40分
- 最寄駅
- 近鉄多賀線「多賀大社前駅」
- 徒歩
- 10分
- 駐車場
- あり・無料(国道307号沿い大駐車場)
- 所要
- 30〜60分
D E E P D I V E
深掘り
歴史
歴史
多賀大社は滋賀県犬上郡多賀町に鎮座し、社伝では伊邪那岐大神・伊邪那美大神を祀る古社で、『古事記』真福寺本に「伊耶那岐大神者坐淡海之多賀也」と見えることが、鎮座の根拠として重視されてきた。ただし学界では、この「淡海」は「淡路」の誤写とみる説が有力で、『日本書紀』も伊邪那岐の終焉の地を淡路とするため、成立年代は神代に遡る伝承と中世以降の信仰集積を分けて考える必要がある。延喜式神名帳(927年)には「多何神社二座」とあり、少なくとも平安前期には式内社として認識されていた。中世には「多賀大明神」として信仰を広げ、江戸時代には伊勢・熊野と並ぶ参詣地として栄えた。多賀大社公式, 多賀大社Wikipedia
文化的背景
文化的背景
「国生み・神産み」の始祖神を祀ることで、延命長寿・縁結び・厄除けを求める信仰が集まった。夫婦神の神話は、生命の起源や家族の継承を願う民俗的要請に接続しやすく、また門前の参詣・授与品・名物を含む巡礼文化を育てた。伊勢詣でと対比される俗謡が示すように、近世の庶民信仰のなかで高い位置を占め、現在も「お多賀さん」として地域アイデンティティの核であり続ける。文化庁 100年フード, ごりやくさん KBS京都
地元視点
地元視点
ベストシーズン
ベストシーズン
万灯祭のある8月3〜5日夜、または新緑の5月午前中が特に良い。
撮影のコツ
撮影のコツ
楼門・拝殿は正面遠景で太閤橋と組み合わせると立体感が出る。参道は朝の斜光、万灯祭は提灯の点灯直後が撮りどき。社殿内は撮影可否を現地表示で必ず確認。
注意事項
注意事項
本殿周辺では私的な祈願や参拝者の動線を妨げないこと。撮影は他参拝者や神事を最優先し、禁則表示のある場所は従う。手水・拝礼は神社の作法に沿い、門前では地域の信仰の場として静かに振る舞う。
関連作品
関連作品
- - 番組『ごりやくさん』第1回「多賀大社」(KBS京都、2019年)
- - 番組『空から日本を見てみよう』(テレビ東京系、2010年代)で多賀大社周辺が紹介
- - 書籍『近江名所図会』(江戸後期)に多賀社参詣の景観が描かれる
- - 特記事項なし(著名訪問者については一次資料で確認できず)
トリビア
トリビア
- - 「お多賀杓子」は無病長寿の縁起物として知られ、杓子がオタマジャクシの語源とする説もある。
- - 秀吉が母・大政所の延命を祈願した伝承があり、奥書院庭園と結び付けて語られる。
- - 門前の糸切餅は、多賀参詣と不可分の名物として定着している。
外部レビュー
外部レビュー
出典