F E S T I V A L / FEST-265
青島神社 裸まいり
あおしまじんじゃ はだかまいり
青島神社の裸まいりは、宮崎市青島の青島神社で毎年成人の日に行われる真冬の海中禊(みそぎ)神事である。海神宮(わたつみのみや)から戻った山幸彦(彦火火出見命)を、村人が衣服を着る間もなく裸のまま海に駆け入って出迎えたという故事にちなむ。男性は白鉢巻・締込み(ふんどし)に白足袋、女性は白鉢巻・白Tシャツ・白短パンに白足袋という装束で、極寒の海に身を浸して身を清めたのち、青島の本殿に参拝し、参道でバケツの水を頭からかぶって締めくくる。氏子・周辺住民に加え一般参加も可能で、子どもから高齢者、女性まで全国から約400〜500人が参加する。真冬の海に集団で入る禊は神社神事の中でも極めて珍しく、青島の鬼の洗濯板(隆起海床)に囲まれた南国の聖地で繰り広げられる白装束の群像は壮観である。

H I G H L I G H T S
見どころ
- 01締込み・白装束の老若男女数百人が真冬の海に集団で入る禊(みそぎ)
- 02海神宮から戻った山幸彦を裸で出迎えたという神話に基づく所作
- 03参道で頭から水をかぶる仕上げの清めと、鬼の洗濯板に囲まれた青島の神域
A C C E S S / M E T A
基本情報
- 所在地
- 宮崎県 宮崎市
- 斎行
- 青島神社
- 日程
- 2026-01-12
- 周期
- 毎年成人の日(1月第2月曜)
- 起源
- 青島神社は海幸彦・山幸彦神話の舞台とされ、彦火火出見命(山幸彦)・豊玉姫命・塩筒大神を祀る。社伝によれば、山幸彦が海神宮(わたつみのみや)から青島に戻った際、それを喜んだ村人たちがお迎えの衣服を整える間も惜しんで、裸のまま海に駆け入って出迎えたと伝えられる。この故事を再現する形で、毎年成人の日に締込み・白装束の参拝者が真冬の海に入り、禊を行って本殿に参拝する裸まいりが営まれてきた。神話の海岸での出迎えを、寒中の集団禊として今に伝える数少ない例である。
- 観覧
- 開催は毎年成人の日(2026年は1月12日)。会場は青島神社(宮崎市青島2-13-1)および青島周辺の海岸・参道。参拝者が海に入り禊を行ったのち本殿で神事を受ける。観覧は青島へ渡る弥生橋・参道から行うのが基本。観覧自体は無料。一般参加も可能だが事前申込・装束・年齢等の条件があるため、参加希望は青島神社(0985-65-1262)へ事前確認が必須。真冬の海中神事のため、参加者の低体温リスクがあり、観覧者も海岸の寒風・濡れた足元に注意する。JR「青島駅」または「青島」バス停より徒歩約10分。
- 最寄駅
- JR日南線「青島駅」
- 徒歩
- 10分
- 駐車場
- 青島周辺の観光駐車場を利用(祭当日は混雑)
D E E P D I V E
深掘り
歴史
歴史
青島神社の裸まいりは、宮崎市青島の青島神社で毎年成人の日に行われる冬の例祭である。海神宮から戻った山幸彦(彦火火出見命)を村人が裸のまま海に駆け入って出迎えたという故事に基づき、締込み・白装束の参拝者が真冬の海に入って禊を行い、本殿に参拝する。氏子・周辺住民に加え一般参加もあり、全国から約400〜500人が集まる。海に入って身を清める寒中の集団禊は、神社神事の中でも極めて珍しい伝統行事とされる。青島神社, 裸まいり - たびらい
文化的背景
文化的背景
青島神社が鎮座する青島は、波の浸食でできた隆起海床「鬼の洗濯板」に囲まれ、亜熱帯性植物が群生する南国の聖地で、海幸彦・山幸彦神話の舞台とされる。裸まいりは、神話における山幸彦の帰還を村人が裸で出迎えたという伝承を、寒中の集団禊として再現する祭祀である。禊は水によって心身の穢れを祓う日本古来の浄化儀礼であり、真冬の海に身を投じる行為は、年初にあたって一年の無事を願う通過儀礼的な意味合いを帯びる。神話・海・禊が一体となった点に、この祭の民俗学的な独自性がある。青島神社, 青島神社で裸まいり - 海と日本PROJECT
地元視点
地元視点
男性は白足袋・締込み(ふんどし)・白鉢巻、女性は白足袋・白短パン・白Tシャツ・白鉢巻という装束で参加する。参拝者は冷たい冬の海に入って禊を行い、青島神社に参拝したのち、参道でバケツに用意された水を頭からかぶって清める。氏子や周辺住民に加えて一般参加も受け付けており、子ども・高齢者・女性を含む幅広い層が全国から集う。氏子総代や地域が支える地元の新春恒例行事として定着している。裸まいり - たびらい, 宮崎・青島の恒例行事「裸まいり」 - 海と日本PROJECT
ベストシーズン
ベストシーズン
参拝者が海に入る禊の場面が最大の見どころで、開催時刻(午前中)に合わせて青島へ渡るとよい。冬晴れの日は南国らしい青い海と白装束の対比が映える。
撮影のコツ
撮影のコツ
白装束・締込みの参加者が真冬の海に入る瞬間が圧巻。海岸線と数百人の群像を広く捉えると規模感が出る。鬼の洗濯板(隆起海床)や弥生橋を背景に入れると青島ならではの構図になる。海水・潮風による機材の塩害に注意し、参加者の禊の妨げにならない位置から撮影する。
注意事項
注意事項
真冬の海中神事のため、参加者には低体温・転倒のリスクがある。一般参加は事前申込・条件確認が必須で、無理な参加はしない。観覧者も海岸の寒風・濡れた岩場・足元に注意する。神事であるため禊の最中の参加者へ過度に近づかず、神域・神具には触れない。当日の海況により内容が変更・中止となる場合がある。青島神社
出典