F E S T I V A L / FEST-263
加茂大祭
かもたいさい
加茂大祭は、岡山県吉備中央町加茂市場に鎮座する総社宮の例祭で、岡山県下三大祭の一つに数えられる。寄宮祭(よせみやさい)という珍しい形式をとり、町内に鎮座する鴨神社・化気神社・松尾神社・日吉神社・素盞嗚神社・八幡宮・天計神社・三所神社の8社が、それぞれの鎮座地から神輿と行列を仕立てて総社宮へ参集し、総社宮を加えた九社で大祭を行う。最大の見どころは「御神幸」で、随神門前に8社の神輿が横一列に並び、担ぎ手の掛け声とともに高さを競って差し上げられ、低く高く揺さぶられる「練り合い」が繰り広げられる。天喜年中(1053〜58)に起源を持ち、戦国期の中断を経て江戸時代中期に再興されたと伝わる約900年の歴史を持つ神事で、昭和34年に岡山県重要無形民俗文化財に指定された。

H I G H L I G H T S
見どころ
- 018社の神輿が随神門前に横一列に並び一斉に差し上げられる「練り合い」
- 02町内8社が各鎮座地から総社宮へ参集する全国的にも珍しい寄宮祭の形式
- 03行列に伴う獅子舞・棒使いなど多彩な芸能と紅白の旗指物が並ぶ華やかな境内
A C C E S S / M E T A
基本情報
- 所在地
- 岡山県 加賀郡吉備中央町
- 斎行
- 総社宮(加茂総社宮)ほか町内8社
- 日程
- 2026-10-18
- 周期
- 毎年10月第3日曜(前日に宵祭)
- 起源
- 社伝によれば、加茂大祭は天喜年中(1053〜58)に加茂郷総社の例祭として始まったとされる。戦国時代に一時中断され約200年にわたって行われなかったが、江戸時代中期に再興され、以後毎年営まれてきた。加茂郷一帯の総鎮守として総社宮が置かれ、郷内に分かれて鎮座する8社の祭神を総社宮へ迎え集めて合同の祭礼を行う「寄宮祭」の形式は、地域の氏神信仰を一つに束ねる古い祭祀のあり方を今に伝えている。神輿の差し上げと練り合いは、各社の力競べと豊穣・安泰の祈願が結びついた所作とされる。
- 観覧
- 開催は毎年10月第3日曜(2026年は10月18日)。朝6時頃から行列・参集が始まり、御神幸・練り合いは正午前後から午後3時30分頃まで。会場は総社宮(吉備中央町加茂市場1567)境内および参道。観覧は無料。祭当日は臨時駐車場・臨時トイレが設置され駐車は無料。岡山自動車道賀陽ICから北東へ約11km。神輿の練り合い時は担ぎ手と観客が密集するため、差し上げの周囲では安全距離を保ち、係員の誘導に従うこと。境内・参道は終日混雑する。
- 最寄駅
- JR津山線「金川駅」からバス・車(最寄り駅から距離があり車推奨)
- 駐車場
- 祭当日は臨時駐車場あり・無料
D E E P D I V E
深掘り
歴史
歴史
加茂大祭は、加茂郷総社(総社宮)の例祭として天喜年中(1053〜58)に始まったと社伝に伝わる。戦国期に約200年中断されたのち江戸時代中期に再興され、以後毎年営まれてきた約900年の歴史を持つ祭礼である。昭和34年(1959)に岡山県重要無形民俗文化財に指定された。町内8社(鴨神社・化気神社・松尾神社・日吉神社・素盞嗚神社・八幡宮・天計神社・三所神社)がそれぞれ行列を整えて総社宮へ参集し、総社宮を加えた九社で大祭を執り行う。加茂大祭 - 吉備中央町, 加茂大祭(総社宮) - 岡山県
文化的背景
文化的背景
本祭の核心は「寄宮祭」という形式にある。郷内に分かれて鎮座する複数の氏神を、総鎮守である総社宮へ一堂に迎え集めて合同で祭るという祭祀構造は、平安期以来の総社制度(一国・一郷の神々を一社にまとめて祀る制度)の名残を地域単位で色濃く残すものとして、民俗学的にも貴重とされる。8社の神輿が随神門前で競うように差し上げられる「練り合い」は、各社の結束と力を示す所作であると同時に、豊穣と地域の安泰を願う共同祭祀の到達点でもある。加茂大祭(総社宮) - 岡山県, 総社 - 岡山県神社庁
地元視点
地元視点
祭は朝6時頃から各社の行列出立で始まり、参道を進んで総社宮へ参集する。御神幸では東西の長床から8社の神輿が繰り出し、随神門前に横一列に並んで掛け声とともに差し上げられ、揺さぶられたのち元の長床へ納められる。行列には獅子舞や棒使いといった芸能が伴い、紅白の幟や旗指物が境内を彩る。地元では一年で最も大きな行事として担ぎ手・氏子総出で営まれ、近隣からも多くの見物客が集まる。加茂大祭 - 吉備中央町, 加茂大祭 - 岡山観光WEB
ベストシーズン
ベストシーズン
御神幸・練り合いが行われる正午前後から午後3時30分頃までが最大の見どころ。差し上げの瞬間を狙うなら随神門前に早めに位置取りするとよい。
撮影のコツ
撮影のコツ
随神門前に並んだ神輿が一斉に差し上げられる瞬間が最大のシャッターチャンス。担ぎ手の腕と金色の神輿、背後の紅白の旗指物を画面に入れると祭の規模感が伝わる。午前の斜光と境内の杉木立が陰影を作る。三脚の使用や立入りは係員の指示に従う。
注意事項
注意事項
神輿の練り合い時は担ぎ手・観客が密集し、神輿の揺れで思わぬ方向に動くことがある。差し上げの周囲では安全距離を保ち、係員の誘導に従う。終日混雑するため公共交通や臨時駐車場の利用、早めの来場を勧める。神事であるため過度に騒がず、注連縄や神具には触れない。
出典