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祭暦沼名前神社 お手火神事

F E S T I V A L / FEST-254

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沼名前神社 お手火神事

ぬなくまじんじゃ おてびしんじ

斎 行2026-07-11

沼名前神社のお手火神事は、広島県福山市鞆町の沼名前神社(鞆祇園宮)で、祇園会(神輿渡御祭)の前夜に行われる火祭りで、日本三大火祭りの一つにも数えられる。重さ約150〜200キログラム、長さ約4メートルに及ぶ「大手火」3本に神火を移し、白装束の氏子・若衆が肩で担ぎ上げ、社頭の急な石段を約1時間かけて拝殿まで運び上げる。燃え盛る巨大松明から火の粉が雨のように降りそそぐなか、担ぎ手が交代しながら石段を登る姿は壮絶で、海上安全と町内の無病息災を祈る神事として受け継がれてきた。大手火の火で不浄を清めたのち、翌日に神輿渡御が行われる。江戸時代に始まると伝わり、福山市の無形民俗文化財に指定され、日本遺産「鞆の浦」の構成文化財でもある。

沼名前神社 お手火神事
出典: VISIT鞆の浦(https://visittomonoura.com/otebi-ritual/)※掲載許諾申請中

H I G H L I G H T S

見どころ

  • 01重さ約150〜200kg・長さ約4mの大手火3本を担ぎ、火の粉を浴びながら急な石段を登る
  • 02白装束の担ぎ手が約1時間かけて社頭の石段を拝殿まで運び上げる壮絶な所作
  • 03瀬戸内の港町・鞆の浦の祇園会を告げる「日本三大火祭り」の一つ

A C C E S S / M E T A

基本情報

所在地
広島県 福山市
斎行
沼名前神社(鞆祇園宮)
日程
2026-07-11
周期
毎年7月第2日曜の前夜(土曜)20時頃から。旧暦6月の祇園会に由来
起源
沼名前神社は『延喜式』神名帳にみえる式内社で、主祭神は大綿津見命(渡守神社の祭神)、相殿に須佐之男命を祀る。明治期に渡守神社と鞆祇園宮を合祀し現社名となった。お手火神事は、須佐之男命を祀る祇園信仰に基づく祇園会(神輿渡御祭)の前夜の清めの行事として、江戸時代に成立したと伝えられる。かつては旧暦6月初旬に行われていたが、現在は7月の第2日曜前夜に営まれる。3本の大手火に神火を灯し、その火で参道・社頭の不浄を焼き清めてから神輿を迎える構成で、瀬戸内の海運で栄えた港町・鞆の浦の海上安全祈願と祇園御霊会の系譜が重なった火祭りである。
観覧
7月第2日曜の前夜(土曜)20時頃から、鞆町の沼名前神社で行われる。観覧は無料で参道・境内から見られるが、大手火は火の粉を激しく散らし、急な石段を担ぎ上げるため、進路・石段の直下や担ぎ手の動線には絶対に立ち入らないこと。火の粉で衣服に穴が開くことがあるため化繊や上等な服は避け、長袖・帽子など火の粉対策を。夏の夜で蒸し暑く混雑するため、早めの場所取りと水分補給を。鞆の浦は道が狭く駐車場が限られるので、福山駅からの路線バス利用が無難。最新の開催日時は沼名前神社・福山市で確認のこと。
最寄駅
JR山陽本線「福山駅」(バス乗継)
徒歩
10分
駐車場
鞆の浦に有料・公共駐車場あり(数少・当日は大混雑、バス推奨)

D E E P D I V E

深掘り

歴史

歴史

お手火神事は、広島県福山市鞆町の沼名前神社(鞆祇園宮)で祇園会(神輿渡御祭)の前夜に行われる火祭りである。随身門に据えた大手火に神火を灯し、これを拝殿まで約1時間かけて担ぎ上げ、火で不浄を清めたのち神輿を出す。大手火は3本、重さ約150〜200kg、長さ約4mに及ぶ。江戸時代に始まったと伝わり、かつては旧暦6月4日頃に行われた。現在は7月第2日曜の前夜に営まれ、福山市の無形民俗文化財に指定、日本遺産「鞆の浦」の構成文化財でもある。日本三大火祭りの一つとも称される。沼名前神社 - Wikipedia, 福山市(お手火神事), VISIT鞆の浦(お手火神事), 日本遺産ポータル

文化的背景

文化的背景

本神事は、須佐之男命を祀る祇園信仰の御霊会(疫病退散・不浄祓い)と、瀬戸内海運で栄えた港町・鞆の浦の海上安全祈願が重なった火祭りである点に特色がある。巨大な松明の火で参道・社頭を焼き清めてから神輿を迎える構成は、火による浄化と神の渡御を結ぶ祇園会の典型的論理を示す。150〜200kgの大手火を急な石段で担ぎ上げる身体的負荷の大きさは、若衆組の力量と結束を可視化する通過儀礼的な側面も帯びる。式内社・旧国幣小社という社格と、日本遺産「鞆の浦」の文脈が、港町の歴史的景観のなかでこの火祭りを際立たせている。沼名前神社 - Wikipedia, VISIT鞆の浦

地元視点

地元視点

鞆の浦は江戸期の港町景観をよく残す町で、お手火神事は地元の氏子・若衆が担い手となり、夏の祇園会の幕開けを告げる地域最大の行事として続いてきた。大手火を担ぐ役は体力と度胸を要し、世代を越えて受け継がれる名誉と責任を伴う。福山市・観光協会は日本遺産「鞆の浦」の構成文化財として発信し、見物人にも火の粉や担ぎ手の動線への注意を強く呼びかけている。狭い町内で多くの観衆が集まるため、安全確保と伝統の継承を両立させる運営が続けられている。福山市, VISIT鞆の浦

ベストシーズン

ベストシーズン

開催当日(7月第2日曜の前夜・土曜)の20時前後。大手火の点火〜石段の担ぎ上げが最大の見どころで、混雑するため早めの到着が望ましい。

撮影のコツ

撮影のコツ

石段を登る大手火を斜め下から見上げる構図が迫力。火の粉の軌跡を活かすなら感度を上げつつシャッター速度を1/60〜1/125程度に。発光する大手火に露出を合わせると周囲の闇が締まる。火の粉でレンズ前面・機材を傷めないよう距離をとり、担ぎ手の動線には絶対に入らない。

注意事項

注意事項

火の粉が激しく散り衣服に穴が開くことがある。化繊・上等な服を避け、長袖・帽子で。急な石段の直下や担ぎ手の進路には立ち入らない。夏の夜で蒸し暑く混雑するため水分補給と早めの場所取りを。鞆の浦は道が狭く駐車場が限られるためバス利用が無難。最新日時は沼名前神社・福山市で確認のこと。

出典

出典