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祭暦放生津八幡宮祭の曳山・築山行事

F E S T I V A L / FEST-253

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放生津八幡宮祭の曳山・築山行事

ほうじょうづはちまんぐうさいのひきやま・つきやまぎょうじ

斎 行2026-10-012026-10-02

放生津八幡宮祭の曳山・築山行事は、富山県射水市の旧新湊地区で毎年10月1日・2日に行われる秋祭りで、通称「新湊曳山まつり」として知られる。10月1日は13本の曳山が町々を巡行し、昼は花や人形で飾った「花山(はなやま)」、日没後は数百個の提灯を灯した「提灯山(ちょうちんやま)」へと姿を変えて夜の町を練り回す。10月2日には放生津八幡宮の境内で「築山(つきやま)」が組まれ、主神や四天王などの神像人形を仮設の山に飾って神事を行い、夕方に撤収する全国的にも稀な行事が伝わる。富山湾沿岸の港町に広がった「放生津型」花山文化の典型とされ、2021年に国の重要無形民俗文化財に指定、2024年(令和6年)に「山・鉾・屋台行事」の一部としてユネスコ無形文化遺産に登録された。

放生津八幡宮祭の曳山・築山行事
Wikimedia Commons / D.terai / CC0

H I G H L I G H T S

見どころ

  • 0113本の曳山が昼は花山、夜は数百の提灯を灯す提灯山へと一日で姿を変える
  • 02境内に主神・四天王などの神像人形を組み上げ夕方に撤収する全国的に稀な「築山行事」
  • 03ユネスコ無形文化遺産「山・鉾・屋台行事」を構成する放生津型花山文化の典型

A C C E S S / M E T A

基本情報

所在地
富山県 射水市
斎行
放生津八幡宮
日程
2026-10-01 〜 2026-10-02
周期
毎年10月1日(曳山巡行)・10月2日(築山行事)固定。通称「新湊曳山まつり」
起源
放生津八幡宮は奈良時代の創建と伝わる古社で、放生会(ほうじょうえ)に由来する地名・社名を持つ。曳山行事は江戸時代後期に成立・発展したとされ、放生津を中心に富山湾沿岸の港町へ広がった花山(はなやま)文化の核となった。各町が曳山(花山)を仕立てて八幡宮の祭礼に奉曳し、商港として栄えた地の経済力を背景に華やかな彫刻・装飾を競ったことで、現在の13本に及ぶ曳山群が形づくられた。一方の築山行事は、境内に一夜限りの山(築山)を組み、神像人形を飾って神を迎え送る古い祭祀形態を今に伝えるもので、曳山とともに「放生津八幡宮祭の曳山・築山行事」として一体で受け継がれてきた。
観覧
10月1日が曳山巡行(花山→提灯山)、10月2日が築山行事という二日構成。曳山巡行は日中から夜にかけて町なかを移動し、提灯山に切り替わる夕暮れ〜夜が最大の見どころ。築山は2日に放生津八幡宮境内で組まれ、神事ののち夕方に撤収されるため、見学は2日の日中が確実。観覧は無料だが、曳山の通行・方向転換時は接近しすぎず、車輪や舵取りの作業の妨げにならない位置で。町なかは道幅が狭く混雑するため公共交通機関の利用が無難。夜間・秋口で冷えることがあるので上着を。最新日程は射水市・射水市観光サイトで確認のこと。
最寄駅
万葉線「東新湊駅」または「新町口駅」
徒歩
10分
駐車場
祭当日は周辺に臨時駐車場あり(混雑時は公共交通推奨)

D E E P D I V E

深掘り

歴史

歴史

放生津八幡宮祭の曳山・築山行事は、富山県射水市(旧新湊)の放生津八幡宮で毎年10月1日・2日に行われる。1日は13本の曳山が町を巡行し、昼の「花山」から夜の「提灯山」へ姿を変える。2日には境内に「築山」を組み、主神や四天王の神像人形を飾る神事を行って夕方に撤収する。これは全国的にも稀な祭祀形態とされる。富山湾沿岸に広がった放生津型花山文化の典型として、2021年(令和3年)3月11日に国の重要無形民俗文化財に指定され、2024年に「山・鉾・屋台行事」の一部としてユネスコ無形文化遺産に登録された(同遺産は2016年に既登録の33件に追加・拡張)。射水市公式(ユネスコ登録について), とやまの文化遺産, 放生津曳山祭 - Wikipedia

文化的背景

文化的背景

曳山(花山)が昼夜で花山・提灯山と装いを変える点は、港町の経済力を背景にした華麗な山車文化の到達点を示す。一方、築山行事は仮設の山に神像人形を飾って神を迎え送る古層の祭祀を伝えるもので、常設・巡行型の曳山と、一夜限り・据置型の築山という二つの「山」が同一祭礼に併存する稀有な構造を持つ。放生津を発信源として富山湾沿岸の港町へ波及した「放生津型」花山文化の標式例であり、地域間の文化伝播を考える上でも重要である。ユネスコ無形文化遺産「山・鉾・屋台行事」への登録は、この曳山・築山の総合的価値を国際的に位置づけた。とやまの文化遺産, 文化遺産オンライン

地元視点

地元視点

曳山は各町が一本ずつを所有・維持し、彫刻や幕、車輪・舵取りの技を町ぐるみで継承してきた。祭は地区の結束と若衆の担い手育成の場であり、夜の提灯山の巡行は地域最大の晴れ舞台となる。射水市はユネスコ登録を記念したパネル展や記念巡行(2026年4月に全13基の記念巡行を実施)など、保存・発信の取り組みを強化している。観光客の増加が見込まれる一方、狭い町なかでの安全確保と担い手不足が課題として共有されている。北日本新聞(記念巡行), 射水市観光サイト(新湊曳山まつり)

ベストシーズン

ベストシーズン

10月1日の夕暮れ〜夜(花山から提灯山に切り替わる時間帯)が最大の見どころ。築山見学は10月2日の日中が確実。

撮影のコツ

撮影のコツ

提灯山は日没後、提灯に灯が入った直後の青みが残る時間帯(ブルーアワー)が美しい。動く曳山は手ブレしやすいので感度を上げ、方向転換の見せ場を狙う。築山は境内で正面から人形群の全景を。混雑時は通行・作業の妨げにならない位置から望遠で。

注意事項

注意事項

曳山の通行・方向転換時は接近しすぎない。狭い町なかは混雑し車での来場は不向き、公共交通推奨。夜間は冷えることがあるので上着を。最新の日程・巡行ルートは射水市公式で確認のこと。

出典

出典