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祭暦片品の猿追い祭

F E S T I V A L / FEST-252

animal

片品の猿追い祭

かたしなのさるおいまつり

斎 行2026-10-28

片品の猿追い祭は、群馬県片品村花咲の武尊神社で旧暦9月中の申(さる)の日に行われる神事で、武尊山に住み里を荒らした白毛の大猿を神が追い払ったという伝承に由来する。約300年続くと伝えられ、2000年に国の重要無形民俗文化財に指定された。花咲地区の各集落から「ヒツバン(櫃番)」「サカバン(酒番)」と呼ばれる当番が出て祭を執り行う。ヒツバンが炊いた赤飯を、東西に分かれた氏子が「エッチョウ」「モッチョウ」の掛け声とともにしゃもじで播き合い、続いて白頭巾・白装束で口に半紙をくわえ手に幣束を持った「白猿」役が、社殿の周囲を右回りに三度駆けめぐる。それを役員らが追う所作が祭名の由来である。山里の収穫感謝と害獣退散の祈りが結びついた、全国的にも珍しい動物追儺の神事である。

片品の猿追い祭
出典: 片品村観光協会 かたしないろ(https://oze-katashina.info/blog/5169/)※掲載許諾申請中

H I G H L I G H T S

見どころ

  • 01白頭巾・白装束で幣束を持った「白猿」が社殿を右回りに三周し、それを追う所作
  • 02東西に分かれた氏子がしゃもじで赤飯を播き合う「エッチョウ・モッチョウ」
  • 03旧暦9月の申の日に営まれる、害獣退散と収穫感謝が結びついた古式神事

A C C E S S / M E T A

基本情報

所在地
群馬県 利根郡片品村
斎行
武尊神社(花咲武尊神社)
日程
2026-10-28
周期
毎年旧暦9月中の申(さる)の日。新暦では10月下旬〜11月が多い(年により変動)。正午頃から
起源
伝承では、武尊山(ほたかやま)の岩屋に白い毛の大猿が住みつき、里へ下りて作物を荒らして村人を苦しめていたが、武尊の神がこれを退治・追い払ったという。この故事を再現し、害獣を追い払って五穀豊穣・里の安寧を祈る神事として、約300年にわたり花咲の武尊神社に伝えられてきたとされる。各集落の当番(ヒツバン・サカバン)が赤飯と神酒を供え、白猿を追う所作で猿を里から去らせる構図をかたどる。なお現在の白猿の衣装(白頭巾・白装束に幣束)は1970年に整えられたものと伝わり、古い形を踏まえつつ近代に再編された側面もある。2000年12月27日に国の重要無形民俗文化財に指定された。
観覧
旧暦9月中の申の日に、花咲の武尊神社境内で正午頃から行われる。新暦の日付は年ごとに変わり、近年は10月下旬〜11月にあたることが多いため、訪問前に片品村観光協会・片品村教育委員会で確定日を必ず確認する。観覧は無料で境内から見学できるが、白猿が境内を駆け、赤飯を播き合う所作があるため、進路や当番の動線を妨げない位置で見ること。標高が高い山間部で、晩秋は日中でも冷え込み、夕方は一段と寒くなるため防寒必須。公共交通が乏しく車利用が現実的。神事であり、撮影は関係者の妨げにならない範囲で。
最寄駅
JR上越線「沼田駅」(バス・車乗継)
駐車場
武尊神社周辺に駐車スペースあり(数は限られる)

D E E P D I V E

深掘り

歴史

歴史

片品の猿追い祭は、群馬県利根郡片品村花咲の武尊神社で旧暦9月中の申の日に行われる神事である。武尊山の岩屋に住んだ白毛の大猿が里を荒らし、武尊の神がこれを退治したという伝承に由来し、約300年続くと伝えられる。祭では花咲地区の集落から出た当番(ヒツバン・サカバン)が赤飯と神酒を供え、東西に分かれた氏子がしゃもじで赤飯を播き合い、白頭巾・白装束で幣束を持つ白猿役が社殿を右回りに三周し、これを追う。現行の白猿装束は1970年に考案されたものという。2000年12月27日に国の重要無形民俗文化財に指定された。武尊神社(片品村花咲)・猿追い祭 - Wikipedia, 片品村役場(武尊神社と猿追い祭り), 文化遺産オンライン

文化的背景

文化的背景

本神事は、害獣(猿)の退散と収穫感謝・里の安寧祈願が結びついた、動物を主題とする追儺的儀礼である点に特色がある。白猿を「追う」所作によって厄や災いを里から送り出す構図は、各地の追儺・虫送り・鳥追いと通じる民俗的論理を持つ。赤飯を播き合う所作は、供物の分配・予祝と、東西の集落間の対抗・結束を同時に体現する。旧暦の申の日という選日は、十二支の「申=猿」と祭名を呼応させた可能性が高く、暦と伝承が重なる例として興味深い。山岳信仰の対象である武尊山を背景に持つ点も、この地の神観念を映す。片品村観光協会(開催報告), Wikipedia

地元視点

地元視点

片品村は尾瀬の玄関口として知られる山間の村で、猿追い祭は花咲地区の氏子と各集落の当番制によって担われてきた。当番(ヒツバン・サカバン)を集落が持ち回ることで、世代を越えて所役と作法が継承される仕組みになっている。観光協会は開催を発信しつつ、神事としての性格を保ち、見物人にも当番や白猿の動線を妨げないよう求めている。旧暦に基づくため毎年日付が動き、地元の暦と申し合わせで日取りが定まる点も、共同体の合意で支えられる行事であることを示す。片品村観光協会, 片品村役場

ベストシーズン

ベストシーズン

開催日の正午頃から。赤飯の播き合い〜白猿の三周〜追う所作が見どころで、開始前に到着しておくとよい。

撮影のコツ

撮影のコツ

社殿を右回りに駆ける白猿を、社殿を背景に横位置で押さえるのが定番。赤飯を播き合う場面は動きが速いため連写が有効。山間で光量が落ちやすいので感度を上げる。関係者・当番の動線に入らない位置から望遠で。

注意事項

注意事項

標高が高く晩秋は冷え込むため防寒必須。神事であり、白猿や当番の進路を妨げない。公共交通が乏しく車推奨だが山道のため日没前の行動が安全。日付は旧暦基準で毎年変わるので必ず事前確認を。

出典

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