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祭暦安弘見神社 杵振り祭(杵振り花馬祭り)

F E S T I V A L / FEST-247

土俗・奇祭

安弘見神社 杵振り祭(杵振り花馬祭り)

あびろみじんじゃ きねふりまつり

斎 行2026-04-19

岐阜県中津川市蛭川の安弘見神社で、毎年4月16日に最も近い日曜日に行われる春祭り。最大の見どころは「杵振り踊り」で、赤・黄・青の三色を市松に塗り分けた巨大な臼型の花笠をかぶり、紅と黒に塗り分けた杵を両手で振りながら、踊り手たちが約二キロの道のりを練り歩いて神社へと向かう。鮮烈な色彩の花笠と杵の所作が連なる行列は、五穀豊穣を願う豊作祈願の踊りとして数百年にわたり受け継がれてきた。行列には稚児・鬼・天狗・おかめ・ひょっとこ・お囃子・蠅追い・大獅子が加わり、クライマックスは神社境内での大獅子の洞入りと、花を飾った馬(花馬)が石段を駆け上がる「花馬の駆け上がり」である。「蛭川の杵振り踊り」として岐阜県指定無形民俗文化財に指定されている。

安弘見神社 杵振り祭
Wikimedia Commons / 大野一将 / CC BY-SA 4.0

H I G H L I G H T S

見どころ

  • 01赤・黄・青を市松に塗った巨大な臼型の花笠をかぶり紅黒の杵を振る「杵振り踊り」の鮮烈な色彩
  • 02約二キロを踊りながら神社へ向かう行列(総勢約150人)
  • 03クライマックスの大獅子の洞入りと、花飾りの馬が石段を駆け上がる花馬の駆け上がり
  • 04稚児・鬼・天狗・おかめ・ひょっとこ・蠅追いなど多彩な役柄が連なる構成

A C C E S S / M E T A

基本情報

所在地
岐阜県 中津川市
斎行
安弘見神社
日程
2026-04-19
周期
毎年4月16日に最も近い日曜日
起源
祭りの起源は四百〜六百年前にさかのぼると伝えられ、もとは五穀豊穣を願う豊作祈願の踊りであった。廃仏毀釈以前は、現在の安弘見神社の前身である牛頭天王社の薬師堂の祭礼として行われていたという。安弘見神社自体は、京都の祇園社(観慶寺感神院)から勧請されたのが始まりと伝わり、正長元年(1428年)、南朝方ゆかりの和田一族の遠忌の折に現在地へ遷座し、和田一族の御霊が合祀されたとも伝えられる。杵振り踊りは獅子舞に付随して伝わった踊りで、南朝の皇子尹良親王にまつわる伝承とも結びつけて語られている。「蛭川の杵振り踊り」は昭和31年(1956年)7月12日に岐阜県指定無形民俗文化財に指定され、杵振花馬保存会によって継承されている。
観覧
開催は毎年4月16日に最も近い日曜日(2026年は4月19日)。蛭子座付近から安弘見神社まで約二キロの行列が組まれ、沿道で踊りの所作と色鮮やかな花笠を間近に見られる。クライマックスの大獅子の洞入りと花馬の駆け上がりは神社境内で行われるため、終盤は境内周辺が混み合う。集落内の行列・境内が会場で観覧は無料。駐車場は限られ、当日は集落内の交通も制限されるため、公共交通の利用や早めの到着が望ましい。4月中旬の山あいは冷えることがあるので上着があると安心。
最寄駅
JR中央本線「恵那駅」から東鉄バス(蛭川方面)
徒歩
5分
駐車場
限定的(集落内の臨時駐車場、当日は交通規制のため早着推奨)

D E E P D I V E

深掘り

歴史

歴史

杵振り踊りは中津川市蛭川の安弘見神社に伝わる豊作祈願の踊りで、起源は四百〜六百年前とされる。廃仏毀釈以前は牛頭天王社(後の安弘見神社)薬師堂の祭礼として行われ、獅子舞に付随する踊りとして伝承されてきた。昭和31年(1956年)7月12日に「蛭川の杵振り踊り」として岐阜県指定無形民俗文化財に指定され、保持団体は杵振花馬保存会。現在は毎年4月16日に最も近い日曜日に、杵振り花馬祭りとして奉納される。安弘見神社 - Wikipedia, 杵振り花馬祭り - 中津川市

文化的背景

文化的背景

赤・黄・青を市松に塗った臼型の花笠と紅黒の杵という強い色彩・造形は、豊作を祈る予祝芸能としての杵振り踊りの性格をよく示す。杵は穀物を搗(つ)く農具であり、それを振る所作は実りへの祈りと直結する。獅子舞・花馬・天狗やおかめ・ひょっとこといった多彩な役柄を伴う構成は、東濃地方の春祭りに見られる賑やかな村の祭礼の典型であり、集落総出で約二キロを練り歩く点に共同体の結束を確かめる祭りの機能がうかがえる。3色の臼くるり、杵振り踊り 中津川・蛭川の安弘見神社 - 中日新聞, 杵振り花馬祭り - 岐阜の旅ガイド

地元視点

地元視点

祭りは主に蛭川の青年が担い手となり、総勢約150人が稚児・鬼・天狗・おかめ・ひょっとこ・杵振り・お囃子・蠅追い・大獅子の役で行列を構成する。中津川市・蛭川観光協会は春を告げる地域の伝統祭礼として大きく紹介しており、定住情報サイトでも地域の誇る年中行事として取り上げられている。クライマックスの大獅子の洞入りと花馬の駆け上がりは地元の見せ場として親しまれている。蛭川の杵振り祭りに行ってきました! - 中津川に住もう!, 蛭川観光協会

ベストシーズン

ベストシーズン

開催は4月16日に最も近い日曜日の日中。沿道での行列・花笠は午前から、大獅子の洞入りと花馬の駆け上がりは終盤の境内が見どころ。桜の時期と重なる年もある。

撮影のコツ

撮影のコツ

赤・黄・青の市松花笠と紅黒の杵を振る瞬間が主役。沿道では行列の連なりを、境内では大獅子の洞入りと花馬が石段を駆け上がる動きを狙う。望遠と連写があると動きを捉えやすい。担い手や観客の妨げにならない立ち位置で。

注意事項

注意事項

集落内の行列・境内が会場のため駐車場は限られ、当日は交通規制がかかる。観覧は無料だが終盤の境内は混雑する。沿道・境内では担い手の進行や神事の妨げにならないよう配慮し、花馬・大獅子の動線には近づきすぎない。山あいで冷えることがあるため上着を。

出典

出典