F E S T I V A L / FEST-240
種まき権兵衛祭り
たねまきごんべえまつり
民謡「権兵衛が種まきゃカラスがほぜくる」で全国に知られる権兵衛さんは、現在の紀北町海山区便ノ山に実在した人物とされる。種まき権兵衛祭りは、その権兵衛さんを供養する祭りで、毎年春分の日に便ノ山の菩提寺・宝泉寺と「種まき権兵衛の里」を会場に営まれる。宝泉寺での供養祭(神事)では、権兵衛さんが愛用したという「ズンベラ石」や火縄銃を祭壇に祀って祈祷する。その後、種まき権兵衛の里では、保存会による「権兵衛踊り」や便ノ山に伝わる神楽舞の奉納、仮装踊り(仮装行列)、庭園の池での権兵衛さんの舟渡し、野点、餅まきなど多彩な催しが繰り広げられる。茶縞模様の衣装で踊る権兵衛踊りは、よく知られた民謡が地域の供養行事と結びついた独特の郷土芸能であり、春の里山を舞台にした素朴で親しみやすい祭りである。

H I G H L I G H T S
見どころ
- 01茶縞模様の衣装をまとった踊り手による『権兵衛踊り』が、春の里山を背景に奉納される郷土芸能
- 02宝泉寺の供養祭で、権兵衛さん愛用の『ズンベラ石』や火縄銃を祭壇に祀って祈祷する珍しい神事
- 03便ノ山神楽の獅子舞、仮装踊り、庭園池での舟渡し、野点、餅まきが一日に揃う多彩さ
A C C E S S / M E T A
基本情報
- 所在地
- 三重県 北牟婁郡紀北町
- 斎行
- 宝泉寺(種まき権兵衛の菩提寺)
- 日程
- 2026-03-20
- 周期
- 毎年春分の日(新暦)
- 起源
- 「権兵衛が種まきゃカラスがほぜくる」という民謡で全国に知られる権兵衛さんは、現在の紀北町海山区便ノ山に実際に暮らしていた実在の人物と伝えられる。種まき権兵衛祭りは、この権兵衛さんを弔い供養するために、菩提寺である宝泉寺を中心に営まれる行事である。供養祭では、権兵衛さんが生前大切にしていたという「ズンベラ石」や火縄銃を祭壇に祀って祈祷を行う。供養の法要に続いて、保存会による権兵衛踊りや便ノ山に伝わる神楽舞の奉納、仮装踊りなどが奉じられ、有名な民謡を縁とした郷土の供養行事として受け継がれてきた。毎年春分の日に行われ、種まきの季節に重なる春の里の行事として、地域の婦人会や子どもたちも参加して賑わう。
- 観覧
- 開催は毎年春分の日(2026年は3月20日)。会場は便ノ山の宝泉寺と「種まき権兵衛の里」(紀北町便ノ山768)。観覧は無料。午前から正午にかけて、供養祭・権兵衛踊り・神楽舞・仮装踊り・舟渡し・野点・餅まきなどが順に行われる(実施時間・内容は年により変動)。最新の日程・プログラムは紀北町観光協会(電話0597-46-3555)で確認するとよい。種まき権兵衛の里には駐車場があるとされるが、混雑時に備え早めの来場が無難。春先で寒暖差があるため上着等の防寒を。里山の素朴な祭りであり、地域の供養行事であることに配慮して見学したい。
- 最寄駅
- JR紀勢本線「相賀駅」など(便ノ山へは車が現実的)
- 徒歩
- 0分
- 駐車場
- 種まき権兵衛の里に駐車場あり(混雑時は早めの来場推奨)
D E E P D I V E
深掘り
歴史
歴史
種まき権兵衛祭りは、民謡「権兵衛が種まきゃカラスがほぜくる」で全国に知られる権兵衛さんを供養する祭りである。権兵衛さんは現在の紀北町海山区便ノ山に実在した人物と伝えられ、その菩提寺である宝泉寺と、隣接する「種まき権兵衛の里」(便ノ山768)を会場に、毎年春分の日に営まれる。宝泉寺での供養祭では、権兵衛さん愛用の「ズンベラ石」や火縄銃を祭壇に祀って祈祷する。続いて種まき権兵衛の里では、保存会による権兵衛踊りや便ノ山神楽の奉納、仮装踊り、庭園池での舟渡し、野点、餅まきなどが行われ、婦人会や子どもたちも参加する。種まき権兵衛祭り - きほくのたび, 毎年春分の日「種まき権兵衛祭り」 - 東紀州情報発信ブログ
文化的背景
文化的背景
誰もが口ずさめる民謡の主人公・権兵衛さんを、実在の人物として供養するという点に、この祭りの民俗的特色がある。全国区の民謡と、地域の菩提寺・供養行事とが結びつき、権兵衛踊りという郷土芸能を生み出している。供養祭で「ズンベラ石」や火縄銃という権兵衛さん遺愛の品を祀る作法は、人物供養の具体性を象徴する。便ノ山神楽の獅子舞や仮装踊り、餅まきなど、寺の法要(仏事)と里の祝祭(芸能・娯楽)が一日のうちに同居する構成は、東紀州の里山における供養と祝祭の重層を示している。種まき権兵衛祭り - きほくのたび, 種まき権兵衛の里 - 観光三重
地元視点
地元視点
祭りは保存会を中心に地域ぐるみで担われ、権兵衛踊りや便ノ山神楽は地元の人々の手で受け継がれている。当日は婦人会や子どもたちも踊りや催しに加わり、野点や餅まきで来場者をもてなす。地元観光団体は「権兵衛さんを偲ぶ春の祭り」として案内し、種まきの季節に合わせた里の年中行事として親しまれている。尾鷲・東紀州の地域メディアも、毎年の法要(〇〇回忌)や踊りの奉納を伝え、地域の春の風物詩として記録している。毎年春分の日「種まき権兵衛祭り」 - 東紀州情報発信ブログ, 種まき権兵衛祭り - ことりっぷ
ベストシーズン
ベストシーズン
毎年春分の日の午前〜正午が本番。権兵衛踊りや神楽舞の奉納時間に合わせて来場すると、郷土芸能をまとめて見られる。
撮影のコツ
撮影のコツ
茶縞衣装の権兵衛踊りは、春の里山や宝泉寺・種まき権兵衛の里の庭園を背景に引きで撮ると郷土色が出る。便ノ山神楽の獅子(赤い面・獅子頭)は近めで表情を、餅まきや仮装踊りは群衆の動きを捉えると祭りの賑わいが伝わる。法要(仏事)部分は静粛に、撮影可否に配慮する。
注意事項
注意事項
地域の供養行事(仏事)を含む祭りであり、宝泉寺での法要部分は静かに見学し、撮影の可否に配慮する。春先で寒暖差があるため防寒を。餅まきは混雑するため転倒・接触に注意。会場・駐車場や進行時間は年により変わるので、紀北町観光協会等で最新情報を確認する。
出典