F E S T I V A L / FEST-239
かます祭(島勝浦の三番叟)
かますまつり(しまかつうらのさんばそう)
三重県紀北町の南端、島勝浦に鎮座する島勝神社の例大祭で、約二百五十年の歴史をもつと伝えられる。大漁祈願と海上安全を願い、春(一月)と秋(十月)の年二回営まれてきた。「かます祭」の名は、かつて不漁が続いた折にカマスの大群が島勝に押し寄せて大漁となり、神社がカマスの姿寿司をつくって地元に配って祝ったという伝説に由来する。以後、近隣からもカマス寿司を求めて多くの参拝者が訪れたという。かつての秋祭りでは、高さ約四メートル・幅約一・八メートル・重さ約二トンの山車の上で「三番叟」の舞を奉じ、法被姿の若者が「ハマにせい」「ヤマにせい」の掛け声で地区を曳き廻すことで知られた。しかし過疎化の進行により、三番叟の舞と山車の練り歩きは平成二十五年度(二〇一三年度)をもって取りやめられた。海辺の大漁信仰と独特の食文化(カマス姿寿司)、そして失われた芸能を伝える、漁村の年中行事の記録として貴重である。
H I G H L I G H T S
見どころ
- 01不漁を救ったカマスの大群伝説に由来し、神社がカマス姿寿司を配って祝った独特の食文化
- 02かつて高さ4m・重さ2tの山車の上で奉じられた『三番叟』の舞(※2013年度に取りやめ)
- 03『ハマにせい』『ヤマにせい』の掛け声で法被姿の若者が山車を曳き廻した、漁村の祭礼景観(現在は休止)
A C C E S S / M E T A
基本情報
- 所在地
- 三重県 北牟婁郡紀北町
- 斎行
- 島勝神社
- 日程
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- 周期
- 島勝神社例大祭(春=1月/秋=10月の年2回)。※「かます祭」の名で親しまれ、三番叟・山車の練り歩きは過疎化により平成25年度(2013年度)をもって取りやめ
- 起源
- 「かます祭」の名と伝説は、昔この地で不漁が続いていた時期、カマスの大群が島勝に押し寄せて大漁となった出来事に由来する。これを喜んだ島勝神社がカマスの姿寿司をつくって地元の人々に配って祝い、以後その評判を聞いた近隣の人々もカマス寿司を求めて参拝に訪れるようになったと伝えられる。島勝神社の例大祭そのものは約二百五十年の歴史をもつとされ、大漁祈願と海上安全を願って春(一月)と秋(十月)の年二回営まれてきた。とりわけ秋の大祭は、山車の上で奉じる三番叟の舞と、若者が地区を曳き廻す山車で知られた。しかし担い手の減少・過疎化により、三番叟の舞と山車の練り歩きは平成二十五年度(二〇一三年度)をもって取りやめとなり、現在はかつての姿では行われていない。
- 観覧
- 島勝神社の例大祭は春(一月)と秋(十月)の年二回とされるが、本祭の象徴であった三番叟の舞・山車の練り歩きは過疎化により平成25年度(2013年度)をもって取りやめられており、現在はかつての姿では実施されていない。CSV等で見られる「2月11日」という日付は一次資料で確認できず、最新の開催有無・日時は紀北町観光協会(電話0597-46-3555)等への事前確認が必須。会場は紀北町島勝浦の島勝神社。漁村の小さな祭礼であり、見学の際は住民の生活・信仰に配慮し、漁港・私有地への不用意な立ち入りを避ける。アクセスは車が現実的で、公共交通は便数が少ない。
- 最寄駅
- JR紀勢本線「相賀駅」など(島勝浦からは離れており車推奨)
- 徒歩
- 0分
- 駐車場
- 明確な観光駐車場情報なし(漁村のため要事前確認)
D E E P D I V E
深掘り
歴史
歴史
島勝神社は三重県北牟婁郡紀北町の南端、島勝浦に鎮座する。その例大祭は約二百五十年の歴史をもつと伝えられ、大漁祈願と海上安全を願って春(一月)と秋(十月)の年二回営まれてきた。秋の大祭は「三番叟の舞」と山車の練り歩きで名高く、高さ約四メートル・幅約一・八メートル・重さ約二トンの山車の上で三番叟を奉じ、法被姿の若者が「ハマにせい」「ヤマにせい」の掛け声で地区を曳き廻した。しかし過疎化の進行により、三番叟の舞も練り歩きも平成二十五年度(二〇一三年度)をもって取りやめとなった。なお、CSV由来の「本祭2月11日」という記載は一次資料で確認できず、本記事では確定情報として扱わない。新日本すし紀行(12)島勝神社の「カマス祭り」 - ミツカン すしラボ, かます祭り・さんばそう - キャンプinn海山
文化的背景
文化的背景
「かます祭」は、不漁の窮地をカマスの大群が救ったという大漁伝説と、神社がカマスの姿寿司を地元に配って祝ったという食文化が結びついた、海辺の大漁信仰の典型的な一例である。山車上で奉じられた三番叟は、能・狂言の「三番叟」に淵源をもつ祝福・五穀豊穣(漁村では大漁)の芸能であり、各地の祭礼に伝わるが、漁村で山車に載せて奉じる形は地域固有の様相を示す。こうした芸能が担い手不足・過疎化によって途絶した経緯は、現代の地方漁村が直面する民俗芸能継承の困難を端的に物語る。失われた芸能と、なお語り継がれる伝説・食文化を併せ記録する意義は大きい。新日本すし紀行(12) - ミツカン すしラボ, かます祭り・さんばそう - キャンプinn海山
地元視点
地元視点
島勝は紀北町の小さな漁港集落で、島勝漁港を中心に営みが続いてきた。例大祭の三番叟・山車は、かつて集落の若者が担い手となり地区を挙げて行う一大行事だったが、人口減少・高齢化により平成二十五年度をもって取りやめざるを得なくなった。カマス姿寿司の食文化や大漁伝説は今なお地域のアイデンティティとして語られており、祭の象徴的行事が失われた後も、漁村の記憶として受け継がれている。三重県|漁港・漁場:島勝漁港, かます祭り・さんばそう - キャンプinn海山
ベストシーズン
ベストシーズン
三番叟・山車の練り歩きは2013年度に取りやめられており、現在その姿は見られない。島勝神社の例大祭(春=1月/秋=10月)の現況・実施有無は事前確認が必須。
撮影のコツ
撮影のコツ
象徴行事(三番叟・山車)が休止しているため、祭礼当日の奇習を撮ることはできない。島勝漁港・島勝浦の漁村景観や島勝神社そのものが現在の撮影対象となる。住民の生活・信仰に配慮し、漁港作業の妨げにならない位置から撮影する。
注意事項
注意事項
本祭の象徴である三番叟・山車は2013年度に取りやめられ、現在はかつての姿では行われていない。CSVの『2月11日』は一次資料で未確認。訪問前に紀北町観光協会(0597-46-3555)等で最新の開催状況を必ず確認する。小さな漁村のため、漁港・私有地への不用意な立ち入りや迷惑駐車を避ける。
出典