F E S T I V A L / FEST-231
しろんご祭
しろんごさい
三重県鳥羽市の離島・菅島に伝わる海女の祭で、毎年7月11日に最も近い土曜日に行われる。神域として一年を通じて禁漁区に指定されている白浜(通称「しろんご浜」)前の海を、この日に限って解禁し、島の海女たちにアワビ漁を許す。法螺貝の合図で白い磯着姿の海女たちが一斉に海へ潜り、アワビの初獲りを競い合う。最初に雌雄つがいのアワビ(「まねきアワビ」)を獲った海女はその年の海女頭となり、次の祭までの一年間、島で尊敬を集める。獲られたまねきアワビは、しろんご浜背後の丘上に鎮座する白髭神社に奉納され、一年の豊漁と海上安全が祈願される。約700年前、島に現れた白蛇を竜神の使いとして祀り、大漁と海の安全を願ったのが起源と伝わる。鳥羽市指定無形民俗文化財。

H I G H L I G H T S
見どころ
- 01禁漁区の神聖な海をこの日だけ解禁し、法螺貝の合図で海女が一斉に潜る瞬間
- 02白い磯着姿の海女が雌雄つがいの「まねきアワビ」の初獲りを競う海女漁の競演
- 03最初にまねきアワビを獲った海女がその年の海女頭となる名誉の継承
- 04獲ったまねきアワビを白髭神社に奉納し豊漁・海上安全を祈願する神事
A C C E S S / M E T A
基本情報
- 所在地
- 三重県 鳥羽市
- 斎行
- 白髭神社(菅島神社境外社)
- 日程
- 2026-07-11
- 周期
- 毎年7月11日に最も近い土曜日
- 起源
- 約700年前、菅島に白蛇が現れ、これを竜神(海の神)の使いとして祀り、大漁と海上安全を願ったのが起源と伝わる。白蛇を祀った社が、しろんご浜背後の丘上に鎮座する白髭神社(菅島神社の境外社)である。神域とされる白浜前の海は一年を通じて禁漁区とされ、海の恵みを守る信仰が島の生業の規律として機能してきた。祭の日に限ってこの聖域の海を解禁し、海女たちに漁を許すという仕組みは、海の資源を神のものとして畏れ、節度をもって享受する海民の自然観を映している。雌雄つがいのアワビを神前に捧げる作法には、繁殖と豊穣への祈りが込められている。
- 観覧
- 会場は鳥羽市菅島の白浜(しろんご浜)と背後の白髭神社。菅島は離島で、鳥羽マリンターミナルから市営定期船で約15分。当日は見物客で混雑するため早朝の便での渡島が望ましい。観覧は無料だが、漁の安全と神事の妨げにならないよう海女・関係者の指示に従う。浜は足場が砂利・岩場で、夏の強い日差しと暑さ対策(帽子・水分・日焼け止め)が必須。潜水・遊泳禁止区域には立ち入らない。開始時刻(法螺貝の合図)は年により変動するため事前確認を。
- 最寄駅
- 鳥羽マリンターミナル(市営定期船で菅島へ)
- 駐車場
- 鳥羽マリンターミナル周辺の有料駐車場(菅島内は車利用不可)
D E E P D I V E
深掘り
歴史
歴史
しろんご祭は三重県鳥羽市の離島・菅島に伝わる海女の伝統行事で、毎年7月11日に最も近い土曜日に行われる(2026年は7月11日土曜日)。神域として一年を通じて禁漁区に指定されている白浜(通称「しろんご浜」)前の海を、祭の当日に限って解禁し、島の海女たちにアワビ漁を許可する。法螺貝の合図で白い磯着姿の海女たちが一斉に潜り、アワビの初獲りを競う。最初に雌雄つがいのアワビ(まねきアワビ)を獲った海女がその年の海女頭となり、まねきアワビは白浜背後の丘上に鎮座する白鬚神社(菅島神社の境外社)に奉納される。約700年前、島に現れた白蛇を竜神の使いとしてあがめ、大漁と海上安全を願ったのが起源とされる。鳥羽市指定無形民俗文化財。しろんご祭り - Wikipedia, しろんご祭|観光三重
文化的背景
文化的背景
しろんご祭は、海女文化と海の信仰、資源管理の知恵が一体となった民俗行事として注目される。神域の海を一年間禁漁とし、祭の日だけ解禁するという仕組みは、宗教的な禁忌が結果として水産資源の保全(休漁による資源回復)として機能してきた点で、海民の持続的な生業観を体現する。雌雄つがいのアワビ「まねきアワビ」を神前に奉納する作法には、繁殖と豊穣を祈る素朴な感性がうかがえる。鳥羽・志摩は日本有数の海女文化圏であり、海女に関わる行事は「海女漁の技と精神」を次世代へ伝える場でもある。最初にまねきアワビを獲った海女が一年間「海女頭」として敬われる制度は、共同体内部の名誉と序列を、自然との直接的な技競べによって決める仕組みとして興味深い。しろんご浜・しろんご祭り|りとふる, しろんご祭り - Wikipedia
地元視点
地元視点
中日新聞は「アワビの初採りを競う 鳥羽・菅島で海女の祭典『しろんご祭り』」と報じ、白い磯着の海女たちが一斉に海に潜る様子を伝えている。菅島の人々にとっては、海の恵みへの感謝と一年の安全・豊漁を願う最重要の年中行事であり、海女漁の伝統を島ぐるみで継承する場となっている。観光面でも「海女の祭典」「700年の歴史」として紹介され、離島ならではの素朴で神聖な祭として知られる。アワビの初採りを競う 鳥羽・菅島で海女の祭典|中日新聞, しろんご浜・しろんご祭り|りとふる
ベストシーズン
ベストシーズン
祭は7月11日に最も近い土曜日の午前中が中心。海女が一斉に潜る開始(法螺貝の合図)前後が最大の見どころ。菅島へは鳥羽マリンターミナルから市営定期船で約15分、当日は混雑するため早朝の便での渡島が望ましい。
撮影のコツ
撮影のコツ
法螺貝の合図で白い磯着の海女が浜から一斉に海へ向かう瞬間、海面に並ぶ海女、そして奉納されるまねきアワビ(雌雄つがい)を捧げ持つ場面が珍ポイント。逆光の海面と白装束のコントラストが映える。夏の強光・反射に注意し、漁・神事の妨げにならない位置から。立入規制・遊泳禁止区域を守る。
注意事項
注意事項
菅島は離島で定期船利用が必要。当日は混雑するため早朝便での渡島を。浜は砂利・岩場で足場に注意し、夏の暑さ・強い日差し対策(帽子・水分・日焼け止め)を必ず行う。潜水・遊泳禁止区域には立ち入らず、漁の安全と神事を妨げないよう海女・関係者の指示に従う。開始時刻は年により変動するため事前確認を。
出典