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祭暦甲斐国一宮浅間神社 大神幸祭(おみゆきさん)

F E S T I V A L / FEST-226

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甲斐国一宮浅間神社 大神幸祭(おみゆきさん)

かいのくにいちのみやあさまじんじゃ おおみゆきさい(おみゆきさん)

斎 行2026-04-15

甲斐國一宮浅間神社の例大祭で、通称「おみゆきさん」と呼ばれる。神輿の担ぎ手の男性たちが長襦袢に花笠をかぶり、顔に白粉を塗った華やかな女装姿で、約25kmの道のりを練り歩く点が最大の特徴である。これは祭神・木花開耶姫命が女神であることへの配慮で、女神が嫉妬しないよう男性が女装して神輿を担ぐと伝えられる。一宮浅間神社・二宮美和神社・三宮玉諸神社の三社の神輿が釜無川端の三社神社に集まり、「ソコダイ」(諸説あり)の掛け声とともに神輿を激しく揺さぶる。最終的に「水神」と書いた小石を信玄堤から釜無川に投げ入れる水防祈願の神事で、平安期の大水害を起源とし、武田信玄の治水政策とも結びついた約1200年の歴史をもつ。山梨県指定無形民俗文化財。

甲斐国一宮浅間神社 大神幸祭(おみゆきさん)
出典: おまつりジャパン(https://omatsurijapan.com/blog/omiyukisan-2019/)※掲載許諾申請中

H I G H L I G H T S

見どころ

  • 01担ぎ手の男性が長襦袢に花笠・白粉という鮮やかな女装で神輿を担ぐ
  • 02釜無川の河原に三社の神輿が集結し「ソコダイ」の掛け声で激しく練る
  • 03「水神」と記した小石を信玄堤から川へ投げ入れる水防祈願の神事
  • 04甲府盆地を約25kmにわたって巡幸する大規模な神幸

A C C E S S / M E T A

基本情報

所在地
山梨県 笛吹市
斎行
甲斐國一宮浅間神社(笛吹市一宮町)/二宮美和神社・三宮玉諸神社・三社神社(甲斐市)
日程
2026-04-15
周期
毎年4月15日固定
起源
起源は平安初期の貞観年間(825年頃とも伝わる)にさかのぼる。たびたび甲府盆地を襲った釜無川・笛吹川の大水害を受け、水防を祈願する神事として始まったとされる。祭神の木花開耶姫命が女神であるため、神輿を担ぐ男性たちが女神の嫉妬を避けるべく女装したという伝承が、現在の花柄の長襦袢・花笠・白粉という独特の装いに受け継がれている。戦国期には甲斐を治めた武田信玄が、釜無川に築いた治水堤(信玄堤)の安泰を願う中核行事として位置づけ、三社の神輿が信玄堤付近の三社神社に集まる現在の形が整えられたと伝えられる。以来、笛吹市一宮の浅間神社から甲斐市の信玄堤まで、甲府盆地を縦断する大規模な水防祈願の祭礼として今日まで続いている。
観覧
毎年4月15日に固定で開催(平日でも実施)。神輿は笛吹市一宮町の浅間神社を朝に発し、甲斐市の信玄堤・三社神社へ向けて約25kmを巡幸するため、見どころは時間帯と場所で異なる。女装した担ぎ手と三社の神輿が集まり激しく練る信玄堤・三社神社周辺が最大のクライマックスで、昼過ぎ〜午後に到達する(年により時刻は前後するため事前確認推奨)。沿道での見物は無料。神輿の巡行ルート上は交通規制がかかる区間があり、河川敷では足元がぬかるむ場合があるため歩きやすい靴が望ましい。
最寄駅
JR中央本線「山梨市駅」または「石和温泉駅」(浅間神社へはタクシー約10〜15分)/クライマックスの信玄堤はJR中央本線「竜王駅」が最寄り
徒歩
20分
駐車場
浅間神社周辺・信玄堤公園周辺に駐車場あり(祭礼日は混雑・交通規制あり)

D E E P D I V E

深掘り

歴史

歴史

おみゆきさんは甲斐國一宮浅間神社の例大祭・大神幸祭の通称である。起源は平安初期、たびたび甲府盆地を襲った大水害後に始まった水防祈願にあるとされ、約1200年の歴史をもつと伝えられる(NPO日本の祭りネットワークでは825年頃と記す)。戦国期には武田信玄が釜無川の治水堤(信玄堤)の安泰祈願として重視し、一宮浅間神社・二宮美和神社・三宮玉諸神社の三社の神輿が信玄堤付近の三社神社に集う現在の形が整ったと伝わる(ふえふき観光ナビ)。山梨県指定無形民俗文化財。甲斐國一宮浅間神社公式

文化的背景

文化的背景

本祭の核心は、神輿の担ぎ手である男性が長襦袢・花笠・白粉という女装をまとう点にある。これは祭神・木花開耶姫命が女神であり、女神が嫉妬しないようにとの配慮から男性が女装するという伝承に基づく(NPO日本の祭りネットワーク)。性別を越境する祭礼装束は民俗学的にも注目され、神への奉仕における「異性装」の事例として位置づけられる。同時に、信玄堤での「水神」石の投げ入れは、河川氾濫という生活に直結する災害への切実な祈りを今に伝える水防儀礼でもある。おまつりジャパン

地元視点

地元視点

地元では毎年4月15日の風物詩として定着し、女装姿の担ぎ手が甲府盆地を練り歩く光景が春の訪れを告げる。沿道の住民や見物客が「ソコダイ」の掛け声に合わせて神輿を見送り、三社の神輿が信玄堤付近の三社神社に集う場面が最大の盛り上がりとなる(アットやまなし)。氏子や保存に携わる人々によって装束や所作が代々受け継がれ、地域の結束を確認する場ともなっている。ふえふき観光ナビ

ベストシーズン

ベストシーズン

毎年4月15日。神輿が信玄堤・三社神社付近に集結し激しく練る昼過ぎ〜午後がクライマックスで、女装の担ぎ手と三社の神輿を一度に見られる。到達時刻は年により前後するため事前に巡行スケジュールを確認するとよい。

撮影のコツ

撮影のコツ

女装した担ぎ手の花柄長襦袢と花笠、白粉の表情を捉えるなら、神輿を担ぐ列に寄った中望遠が効く。信玄堤・釜無川の河原では、背後に南アルプスや甲府盆地の山並みを入れると祭りの土地性が伝わる。「水神」石を川へ投げ入れる神事は一瞬なので、その場面を待ち構える。混雑時は望遠で抜くと担ぎ手の所作が際立つ。

注意事項

注意事項

巡行は約25kmに及び、ルート上では交通規制がかかる区間がある。河川敷は足場が悪くぬかるむことがあるため歩きやすい靴を。神事や担ぎ手の所作を妨げないよう、立入禁止区域や係員の誘導に従うこと。祭礼は信仰行事であり、女装を興味本位で揶揄するような撮影・言動は慎む。

出典

出典