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祭暦有氏神社の盤台祭り

F E S T I V A L / FEST-225

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有氏神社の盤台祭り

ありうじじんじゃのばんだいまつり

斎 行2026-11-19

埼玉県神川町・下阿久原の有氏神社に江戸時代から伝わる「はだか祭り」。白褌姿の氏子が、赤飯を盛った盤台(直径約1mの大きな木製のたらい状の器)を高々と担ぎ上げ、「上げろ、下げろ」のかけ声に合わせてもみあいながら上下に揺すり、盛られた赤飯を四方に撒き散らす。撒かれた赤飯を食べると、その年の厄を払い、また安産になるとも伝えられ、参拝者は競ってこれを拾う。氏子が毎年交代で祭り番(頭屋)を務め、祭りの一切を担う頭屋制をとる点も特徴で、正徳3年(1713年)に始まったとされ、埼玉県指定無形民俗文化財に指定されている。

有氏神社の盤台祭り
出典: 本庄経済新聞(https://honjo.keizai.biz/headline/929/)※掲載許諾申請中

H I G H L I G H T S

見どころ

  • 01白褌姿の氏子が赤飯を盛った直径約1mの盤台を担ぎ上げ、もみあいながら上下に揺する躍動
  • 02「上げろ、下げろ」のかけ声とともに赤飯が四方に舞い散り、参拝者が競って拾う紅葉時の境内の光景
  • 03撒かれた赤飯が厄除け・安産の縁起物となり、食べることに意味がある『食』と結びついた裸祭

A C C E S S / M E T A

基本情報

所在地
埼玉県 児玉郡神川町
斎行
有氏神社
日程
2026-11-19
周期
毎年11月19日(固定)
起源
有氏神社は、武蔵七党の一つ児玉党の祖・有道惟行(ありみちこれゆき)を祀る古社で、地域では安産・守護の神として崇敬されてきた。有道惟行は、藤原伊周の家司だった有道惟能が長徳2年(996)に武蔵国へ下向した子息にあたり、神流川中流の阿久原牧(官営牧場)の別当として赴任し、任を終えた後も当地に留まって在地豪族化し児玉党の祖となったと伝わる。盤台祭りは正徳3年(1713年)、江戸時代中期に始まったとされ、赤飯を盛った盤台を揺すって撒く現在の形に受け継がれた。撒かれた赤飯には厄除け・安産の御利益があると信じられ、秋の恒例行事として地域に定着している。
観覧
毎年11月19日に有氏神社(神川町下阿久原)の境内で行われる。白褌姿の氏子が盤台を揺すり赤飯を四方に撒くのが見どころで、撒かれた赤飯を拾おうとする参拝者で境内が賑わう。盤台の真下やもみあいの輪に近づきすぎると、揺れる重い盤台や群衆で危険なため、ある程度の距離を保って観覧する。11月中旬で冷え込むため防寒を。境内は広くないため混雑時は譲り合いを。公共交通の便は限られるため自家用車が現実的で、当日の駐車・進入については現地の案内に従う。
最寄駅
JR八高線「丹荘駅」(神社へは離れており車・バス利用)
駐車場
あり(当日の案内に従う・台数限られる)

D E E P D I V E

深掘り

歴史

歴史

有氏神社の盤台祭りは、埼玉県児玉郡神川町下阿久原34の有氏神社で毎年11月19日に行われる神事である。神川町の解説によれば、白ふんどし姿になった氏子が赤飯の入った盤台を高々と持ち上げ、『上げろ、下げろ』の掛け声に合わせてもみあいながら盤台を上下させ、赤飯を四方にまく。祭りは正徳3年(1713年)に始まったとされ、氏子が毎年交代で祭り番(頭屋)となって祭りに関する一切を行う頭屋制をとる。撒かれた赤飯を食べると、その年の厄から逃れることができ、お産も軽く済むと信じられている。有氏神社は武蔵七党の一つ児玉党の祖・有道惟行を祀り、安産の神・守護神として広く崇敬されてきた。本祭は平成4年(1992年)3月11日に埼玉県指定無形民俗文化財に指定された。神川町・有氏神社の盤台祭り(県指定無形民俗文化財), 本庄経済新聞・神川町有氏神社のはだか祭り

文化的背景

文化的背景

盤台祭りは、白褌の男たちが激しくもみ合う『裸祭』の身体性と、撒いた赤飯を拾い食べることに福を見いだす『撒き福(散供)』の信仰とが一体となった行事である。赤飯(小豆の赤)には古来、邪気を祓う力があるとされ、それを揺すり撒いて分かち合うことで、厄除け・安産・無病息災を共同体に行き渡らせる。盤台という大きな器を担ぎ揺するダイナミズムと、舞い散る赤飯を奪い合う参拝者の姿は、争奪型・撒き型の祭礼が重なった珍しい形といえる。氏子が交代で祭り番を担う頭屋制は、近世村落の祭祀組織を今に伝えるもので、民俗学的にも価値が高い。安産の神・有道惟行への信仰と結びつき、赤飯が安産祈願の縁起物となっている点も、当地ならではの文脈である。神川町・有氏神社の盤台祭り, 儀礼文化学会・盤台祭り

地元視点

地元視点

神川町は本祭を県指定無形民俗文化財として町の歴史・文化財紹介で取り上げ、神川町観光協会も地域の見どころとして発信している。本庄経済新聞など地元メディアも『江戸時代から続くはだか祭り 赤飯で厄よけと安産願う』として毎年の様子を報じており、紅葉の境内で赤飯が舞い散る光景は地域の秋の風物詩となっている。頭屋制のもと氏子が祭りを主体的に支え、撒かれた赤飯を求めて地元の人々が集まる、生活に根ざした祭りとして受け継がれている。本庄経済新聞・神川町有氏神社のはだか祭り, 神川町観光協会・有氏神社はだか祭

ベストシーズン

ベストシーズン

毎年11月19日。境内の紅葉・銀杏が色づく時季と重なり、白褌の氏子が盤台を揺すって赤飯を撒く場面がクライマックス。撒かれた赤飯を拾う場面まで含めて見どころが続くため、揺すり始めの時間帯を現地で確認して臨むとよい。

撮影のコツ

撮影のコツ

盤台が高く掲げられ赤飯が舞い散る瞬間が最大の見せ場。望遠で盤台の上下動と舞う赤飯、色づいた木々を背景に入れると画になる。もみあいの輪に近づきすぎず、盤台の真下を避けて安全な位置から狙う。屋外・日中で明暗差が出やすいので露出に注意し、赤飯が舞う一瞬を高速シャッターで捉える。

注意事項

注意事項

白褌姿の氏子が重い盤台を激しく上下させ、もみ合うため、盤台の真下や群衆の中心に近づきすぎない。赤飯を拾おうとする参拝者で混雑するため、転倒・接触に注意し、子ども連れは特に距離を保つ。11月中旬で冷え込むため防寒を。境内は広くないので譲り合い、氏子・頭屋や現地の指示に従う。公共交通の便が限られるため事前にアクセスを確認する。

出典

出典