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祭暦上津深江八坂神社 裸まつり

F E S T I V A L / FEST-224

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上津深江八坂神社 裸まつり

こうつぶかえやさかじんじゃ はだかまつり

斎 行2026-01-20

天草・苓北町上津深江に伝わる、真冬の海を舞台とする荒祭。神事ののち、ほら貝の合図で上津深江青年会の男衆約30名が締込み姿のまま朱塗りの神輿を担いで冷たい海に飛び込み、波をかぶりながら「ヨイヤ、ヨイヤ」とかけ声を上げ、ほら貝を吹き鳴らして海岸沿いを約300メートル泳ぎ渡る。海から上がった一行は土足のまま氏子の家々へ駆け上がり、玄関・縁側・座敷で神輿になます(料理)をのせ、御神酒をかけて一年の無病息災を祈る。1月20日・大寒の時季に行われる、寒中の身体性が際立つ天草らしい祭礼である。

上津深江八坂神社 裸まつり
出典: 天草Now(https://www.amakusa-now.com/reihoku-town/11-yasakajinjya.htm)※掲載許諾申請中

H I G H L I G H T S

見どころ

  • 01締込み姿の男衆約30名が朱塗りの神輿を担いだまま真冬の海へ飛び込み、約300メートル泳ぎ渡る荒行
  • 02ほら貝を吹き鳴らし「ヨイヤ、ヨイヤ」と波をかぶりながら進む、海上を渡る神輿という稀有な光景
  • 03海から上がった一行が土足で家々に駆け込み、神輿になますをのせ御神酒をかける家ごとの祈り

A C C E S S / M E T A

基本情報

所在地
熊本県 天草郡苓北町
斎行
上津深江八坂神社
日程
2026-01-20
周期
毎年1月20日(大寒のころ)
起源
約400年前、上津深江地区に悪病(疫病)が流行した際、山伏が海でみそぎ(祓い)を行って病魔を退散させたのが始まりと伝えられる。以来、真冬の海でのみそぎを核とする祓いの神事として受け継がれ、男衆が神輿を担いで海を泳ぎ渡り、氏子の家々を巡って無病息災を祈る形に定着した。海から上がった一行が家々に上がり込み、神輿になますをのせ御神酒をかける所作や、その日は日没まで家の中を掃除しないならわしなど、疫病退散・無病息災の願いに根ざした作法が今に残る。
観覧
毎年1月20日(大寒のころ)に上津深江八坂神社および上津深江の海岸・集落で行われる。最大の見どころは男衆が神輿を担いで約300メートル泳ぎ渡る海中の場面で、観覧は港の堤防など安全圏から行う。寒中・海水での荒行のため観覧者は海に入らないこと。1月の天草は冷え込み海風も強いので十分な防寒を。家々を巡る場面では氏子の私有地・生活空間に立ち入らず、住民や青年会の動きを妨げない。アクセスは公共交通の便が限られるため自家用車が現実的。問い合わせは苓北町商工観光課(0969-35-3332)。
最寄駅
鉄道なし(最寄りは本渡バスセンター・苓北方面、上津深江までバス/車)
駐車場
周辺に駐車スペースあり(当日の案内に従う)

D E E P D I V E

深掘り

歴史

歴史

上津深江八坂神社の裸まつりは、熊本県天草郡苓北町上津深江で毎年1月20日(大寒のころ)に行われる神事である。苓北町観光協会の解説によれば、神事ののち、ほら貝の合図で上津深江青年会の男衆約30名が朱塗りの神輿を担いだまま冷たい海に飛び込み、波をかぶりながら威勢よく『ヨイヤ、ヨイヤ』とかけ声を上げ、ほら貝を吹き鳴らして海岸沿いを約300メートル泳ぐ。海から上がった一行は氏子の家々を訪ね、土足のまま駆け上がって玄関・縁側・座敷で神輿になますをのせ、御神酒をかけて一年の無病息災を祈る。家の中はその日、日没まで掃除をしないならわしがあるという。起源は約400年前、上津深江地区に悪病が流行した際、山伏が海でみそぎをして病魔を退散させたことにあると伝えられる。苓北町観光協会・上津深江八坂神社裸まつり, 天草Now・八坂神社裸まつり

文化的背景

文化的背景

海でのみそぎ(水垢離)を核とし、疫病退散・無病息災を祈る本祭は、海辺の共同体に伝わる祓い神事の典型である。締込み姿で真冬の海に入る身体的な厳しさは、罪穢れを水で祓い清めるという日本の禊観念と、漁業に生きる天草の土地柄が結びついたものといえる。神輿を担いで海を泳ぎ渡るという行為は、神を海に渡らせ、再び陸へ迎え、家々を巡って福を分かつ一連の流れを構成し、海から上がった一行が家に上がり込んで神輿に供物(なます)をのせ御神酒をかける所作は、神と家とを直接結ぶ来訪神的な性格をうかがわせる。日没まで掃除をしないという禁忌も、訪れた神聖を留める作法として理解できる。苓北町観光協会, 天草Now

地元視点

地元視点

本祭は苓北町・苓北町観光協会が町の伝統行事として紹介し、毎年1月20日の開催を発信している。担い手は上津深江青年会の男衆で、真冬の海を神輿とともに泳ぎ渡る荒行は地区の若衆にとって誇りであり、家々を巡って無病息災を祈る所作は地域に深く根づいている。観覧は港の堤防からとされ、地域ぐるみで受け継がれる小規模だが濃密な集落の祭礼として、天草・苓北の冬の風物となっている。問い合わせ先は苓北町商工観光課(0969-35-3332)。苓北町観光協会・上津深江八坂神社裸まつり, るるぶ&more.・八坂神社裸まつり

ベストシーズン

ベストシーズン

毎年1月20日(大寒のころ)。最大の見せ場は男衆が神輿を担いで約300メートル泳ぎ渡る海中の場面で、ほら貝の合図で海に入る瞬間から泳ぎ渡る間が中心。続く家々巡りまで含めると半日程度。潮位・天候で海の様子が変わるため、当日の進行は現地の案内に従う。

撮影のコツ

撮影のコツ

神輿を担いで海を泳ぐ場面は港の堤防など高い位置から望遠で狙うと、海上を渡る神輿の全景が収まる。海水・潮しぶき・寒気で機材が傷みやすいため防滴・防寒対策を。ほら貝を吹く男衆や波をかぶる瞬間が見せ場。家々を巡る場面では私有地に踏み込まず、住民・青年会を妨げない位置から撮る。

注意事項

注意事項

寒中・海水での荒行のため観覧者は絶対に海に入らず、港の堤防など安全圏から見ること。1月の天草は冷え込み海風も強く、観覧者も低体温に注意して十分な防寒を。家々を巡る場面では氏子の私有地・生活空間に立ち入らない。担ぎ手の進路・海岸際には近づかず、青年会や地域の指示に従う。アクセスは公共交通が限られるため事前に経路と開催可否を確認する。

出典

出典