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祭暦利賀の初午

F E S T I V A L / FEST-214

土俗・奇祭

利賀の初午

とがのはつうま

斎 行2026-01-172026-01-18

利賀の初午(とがのはつうま、利賀のはつうま)は、富山県南砺市利賀の上村(うえむら)地区で毎年1月15日前後の土・日の2日間に行われる正月行事で、江戸後期の文化年間(1804〜1818年)から約200年続く。1982年に国の選択無形民俗文化財、2004年に富山県の無形民俗文化財に指定されている。全国でも珍しい「子供だけで担う神事」で、小学1〜6年生の児童が神主・馬役・太鼓・歌唄い・俵ころがしの役に分かれ、藁のしっぽと馬頭を付けた「馬の幕」をまとって集落の各家を一軒ずつ巡る門付け行事である。各家では蚕の神様の札を立て、「乗り込んだ」という囃し唄に合わせて馬役が舞い、雪深い五箇山の地で五穀豊穣・家内安全・養蚕振興を祈願する。かつては上村・下村・岩渕の3地区で行われていたが、過疎化により1999年から上村のみとなった。

利賀の初午(馬の幕をまとって舞う子供たち)
出典: とやま観光ナビ(https://www.info-toyama.com/events/40044)※掲載許諾申請中

H I G H L I G H T S

見どころ

  • 01藁のしっぽと馬頭の「馬の幕」をかぶった子供たちが各家を巡る門付けの所作
  • 02神主・馬役・太鼓・歌唄い・俵ころがしまで、全ての役を小学生だけで担う珍しさ
  • 03蚕の神様の札を立て「乗り込んだ」の囃し唄で舞う、養蚕振興の祈願
  • 04雪深い五箇山の山村に約200年続く子供主体の正月行事

A C C E S S / M E T A

基本情報

所在地
富山県 南砺市利賀村
斎行
利賀・上村地区の各家を巡行(蚕神信仰の門付け行事/特定の常設社ではなく集落巡行)
日程
2026-01-17 〜 2026-01-18
周期
毎年1月15日前後の土曜・日曜の2日間(旧暦2月最初の午の日に由来)
起源
利賀の初午は、江戸後期の文化年間(1804〜1818年)に始まったと伝えられ、約200年にわたり利賀の山村で継承されてきた正月行事である。「初午」は本来、旧暦2月最初の午の日に稲荷・蚕神などを祀る農耕・養蚕の祝い日であり、利賀でもかつては旧暦2月最初の午の日に行われていた。雪深い五箇山地方では稲作に加え養蚕が重要な生業であったため、蚕の神様への祈願が行事の中心に据えられ、馬頭と藁尾を備えた「馬の幕」をまとう所作に結実した。担い手を子供に限る形が特徴で、地区の児童が役を引き継ぎながら成長していく通過儀礼的な側面も持つ。過疎・少子化のなかでも上村地区が中心となって守り続け、国選択・県指定の無形民俗文化財として保存・継承されている。
観覧
開催は毎年1月15日前後の土・日の2日間、おおむね8:00〜16:00、会場は南砺市利賀村の上村地区(利賀市民センター付近)。子供たちが各家を一軒ずつ巡る門付け行事のため、特定の固定会場で見るというより集落内の巡行に沿って見学する形になる。積雪期の山村行事のため、防寒・雪道・冬用タイヤなど冬山対策が必須で、道路状況の事前確認を。各家の私有地・行事の進行を妨げないよう、地元や案内に従い節度をもって見学すること。
最寄駅
JR城端線「城端駅」(バス・車で利賀へ)
駐車場
利賀市民センター付近に駐車スペースあり(冬期は積雪・凍結に注意)

D E E P D I V E

深掘り

歴史

歴史

利賀の初午(利賀のはつうま)は、富山県南砺市利賀の上村地区で行われる正月行事で、Wikipediaによれば江戸後期の文化年間(1804〜1818年)から約200年続く。かつては旧暦2月最初の午の日に行われたが、現在は1月15日前後の土・日2日間に行われる。1982年(昭和57年)12月21日に「利賀のはつうま行事」として国の選択無形民俗文化財に選択、2004年(平成16年)7月16日に富山県の無形民俗文化財に指定された。かつては上村・下村・岩渕の3地区で行われたが、過疎化により1999年から上村のみとなった。とやま観光ナビ南砺市文化財アーカイブも同様に伝える。

文化的背景

文化的背景

「初午」は本来、旧暦2月最初の午の日に稲荷や蚕の神を祀る農耕・養蚕の祝い日である。雪深い五箇山では稲作に加え養蚕が重要な生業であったため、利賀の初午でも蚕の神様への祈願が核となり、馬頭と藁尾を備えた「馬の幕」をまとう所作が伝わる。Wikipediaによれば、小学1〜6年生の児童が神主・馬役・太鼓・歌唄い・俵ころがしの役に分かれ、各家を巡って蚕神の札を立て「乗り込んだ」という囃し唄に合わせて舞う。担い手を子供に限る点が全国的にも珍しく、門付け芸能と養蚕信仰、子供組による通過儀礼が重なった独特の文脈を持つ。

地元視点

地元視点

とやま観光ナビは本行事を「思わず顔がほころび、温かい気持ちになる」子供主体の神事と紹介する。各家を巡って五穀豊穣・家内安全・養蚕振興を祈願する形は、地域の絆と子供の成長を確かめ合う年中行事として機能してきた。旅々なんとなど南砺市の観光情報でも利賀村の代表的な伝統行事として扱われ、過疎・少子化のなかで上村地区が中心となり、役を子から子へ受け継ぎながら守り続けている。

ベストシーズン

ベストシーズン

開催は1月15日前後の土・日の2日間、日中(おおむね8:00〜16:00)。子供たちが各家を巡るため、午前から行事の動きを追うと巡行や舞の場面に出会いやすい。積雪期のため天候・道路状況に余裕を持った計画を。

撮影のコツ

撮影のコツ

藁尾と馬頭の「馬の幕」をかぶって舞う子供たちが最大の見せ場で、行事の珍しさが一目で伝わる。屋内(各家の座敷)での所作は自然光が乏しいため明るいレンズが有利。雪景色のなかの巡行も画になる。各家は私有地のため、許可と地元の案内に従い、行事の妨げにならない位置から撮る。

注意事項

注意事項

積雪期の山村行事のため、防寒・滑りにくい靴・冬用タイヤ・チェーンなど冬山対策が必須。道路の通行状況を事前確認し、無理のない移動を。各家の私有地に勝手に入らず、行事や子供たちの動線を妨げない。撮影・見学は地元や案内の指示に従うこと。

出典

出典