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祭暦悪口まつり(あくたいまつり)

F E S T I V A L / FEST-210

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悪口まつり(あくたいまつり)

あくたいまつり

斎 行2026-12-31

栃木県足利市の大岩山毘沙門天(大岩山多聞院最勝寺)で大晦日の夜に行われる、「どんな悪口を言っても許される」という風変わりな年越し行事。一年に積もった苦労やストレスを大声の悪口で吐き出し、清々しい気持ちで新年を迎えるのが趣旨とされる。山伏が吹く法螺貝に先導され、参加者は星空を見上げながら「バカヤロー」などの悪態を叫びつつ山頂の本堂を目指す提灯行列を行う。当日のクライマックスは『悪口大声コンクール』で、参加者が箱の上に立って声を張り上げ、その大きさを騒音測定器で計測、優勝者には賞金が出る。ただし「びんぼう」「どろぼう」など「ぼう」の付く悪口は禁じられている。年明け0時には大盃で滝のように御神酒を受ける『滝流しの式』も営まれる。大岩山毘沙門天は奈良・信貴山、京都・鞍馬山と並ぶ日本三大毘沙門天の一つに数えられる。

悪口まつり(あくたいまつり)
出典: 大岩山毘沙門天 最勝寺(https://www.oiwasan.or.jp/bishamonten-odd-festival.html)※掲載許諾申請中

H I G H L I G H T S

見どころ

  • 01「どんな悪口を言ってもよい」という趣旨で、大声で悪態を叫びながら山道を登る提灯行列
  • 02声の大きさを騒音測定器で計測する『悪口大声コンクール』(優勝賞金あり)
  • 03「びんぼう」「どろぼう」など『ぼう』の付く悪口は禁止というユニークなルール
  • 04年明け0時に大盃で滝のように御神酒を受ける『滝流しの式』

A C C E S S / M E T A

基本情報

所在地
栃木県 足利市
斎行
大岩山多聞院最勝寺(大岩山毘沙門天)
日程
2026-12-31
周期
毎年12月31日(大晦日、固定)
起源
悪口まつりは、寺伝によれば江戸末期の慶応年間に始まったとされる。当時は疫病で亡くなる人が多く、悪夢を食べるとされる架空の動物「獏(ばく)」に厄病退散を祈願したことに由来する説が伝わる。日頃は口にできない悪態を、大晦日の夜に大声で吐き出すことで一年の鬱憤や穢れを祓い落とし、心新たに新年を迎えるという「悪態(あくたい)」の民俗に連なる行事である。会場の大岩山毘沙門天(最勝寺)は関東最古とされる毘沙門天で、奈良・信貴山、京都・鞍馬山と並ぶ日本三大毘沙門天の一つ。山伏の法螺貝に先導される提灯行列や、年明けの滝流しの式など、修験・密教的な所作を伴いながら、笑いと発散をともなう年越し行事として続けられている。
観覧
開催は毎年12月31日の大晦日。『悪口大声コンクール』は午後10時受付開始・午後10時30分開始(先着60名)で、提灯行列は午後11時頃出発、暗い山道を提灯で照らして山頂の本堂へ向かう。年明け0時より『滝流しの式』が行われる(大盃で御神酒を受けるため自動車運転者は参加不可)。観覧は基本無料だが、厄落としの木札500円、提灯1,000円、毘沙門天御姿のお面500円、獏絵馬1,000円などの授与品がある。悪口は「ぼう」の付く語が禁止で、個人名を名指しする悪口は避けるのがマナー。真冬の深夜・山中の行事のため防寒装備は必須、夜間の山道は足元注意。例年大晦日深夜のため公共交通が限られ、駐車場の混雑も見込まれる。
最寄駅
JR両毛線「足利駅」または東武伊勢崎線「足利市駅」(山上の最勝寺へは車・徒歩)
徒歩
0分
駐車場
旧サンフィールド駐車場ほか(悪口大声コンクール会場)。大晦日深夜のため混雑見込み

D E E P D I V E

深掘り

歴史

歴史

悪口まつりは、大岩山毘沙門天 最勝寺で大晦日の夜に行われる年越し行事で、寺伝によれば江戸末期の慶応年間に始まったとされる。当時は疫病で亡くなる人が多く、悪夢を食べる架空の動物「獏」に厄病退散を祈願したことに由来する説が伝わる。日頃言えない悪態を大声で吐き出して一年の苦労やストレスを祓い、清々しく新年を迎えるのが趣旨で、参加者は山伏の法螺貝に先導され、星空を見上げながら「バカヤロー」などと叫んで山頂本堂を目指す。会場の最勝寺(大岩山毘沙門天)は足利市観光協会によれば奈良・信貴山、京都・鞍馬山と並ぶ日本三大毘沙門天の一つで、関東最古とされる。

文化的背景

文化的背景

「悪態(あくたい)」を吐くことで穢れや鬱憤を祓うという民俗は各地に伝わり、本祭はその年越し版といえる。大岩山毘沙門天 最勝寺では、悪口の中でも「びんぼう」「どろぼう」など『ぼう(貧乏・泥棒)』の付く語は不吉として禁じられており、無礼講のなかにも一線が引かれている点が興味深い。山伏の法螺貝に導かれる提灯行列や、年明け0時に大盃で御神酒を受ける『滝流しの式』など、修験・密教的な所作を伴う一方で、悪口大声コンクールという笑いと発散の場が共存する。普段は抑えている感情を儀礼の枠内で解放する「ハレ」の装置として機能している。

地元視点

地元視点

祭は最勝寺が主体となって営み、足利市観光協会とちぎ旅ネットでも足利を代表する大晦日の行事として紹介されている。大岩山毘沙門天 最勝寺によれば、悪口大声コンクールの優勝者には賞金1万円が出るほか、厄落としの木札・提灯・毘沙門天御姿のお面・獏絵馬などの授与品が用意され、地域住民と参拝客が一体となって笑いながら年を越す場となっている。

ベストシーズン

ベストシーズン

本祭の12月31日深夜。悪口大声コンクール(22:30開始)と提灯行列(23:00頃出発)、年明け0時の滝流しの式という一連の流れを通して体験するのがよい。コンクール参加は先着60名のため、参加目的なら22:00の受付前に到着を。

撮影のコツ

撮影のコツ

珍ポイントは、提灯や悪口大声コンクールの会場で参加者が箱の上に立って大声で叫ぶ瞬間と、暗い山道を提灯の灯りが連なって登る提灯行列。夜間の低照度のため高感度・明るいレンズが必須で、提灯の暖色光と参加者の表情を活かす。山頂本堂・滝流しの式は厳粛な場面なので、撮影可否や立入の指示に従う。寒さで機材が冷えるため予備電池を。

注意事項

注意事項

悪口は「ぼう」の付く語が禁止で、個人名を名指しする悪口は避けるのがマナー。真冬の深夜・山中の行事のため防寒装備は必須で、夜間の山道は足元に注意する。滝流しの式は大盃で御神酒を受けるため自動車運転者は参加不可。大晦日深夜は公共交通が限られ、駐車場・周辺道路の混雑が見込まれるため、帰路の手段を事前に確保しておくこと。

出典

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