F E S T I V A L / FEST-205
千国諏訪神社例祭 ささらすり
ちくにすわじんじゃれいさい ささらすり
千国諏訪神社例祭は、長野県北安曇郡小谷村の千国諏訪神社で毎年9月中旬の2日間にわたり行われる祭礼で、別名「ささらすり」と呼ばれる仮面芸能の奇祭である。ひょっとこ・おかめの面で顔を隠し、だらしなく着崩した襦袢にちぐはぐな履物という滑稽な扮装の「ささら師」が、竹で作った道具と男根を模した棒(ささら)を擦って音を立てながら、子どもや女性を追い回す。これに触れられた女性は子宝に恵まれるとされ、子孫繁栄を願う性的象徴をともなう民俗信仰の所作である。社殿では女児による浦安の舞、神楽殿では獅子舞が奉納され、宵宮(前夜祭)は厳粛で幻想的な雰囲気をもつ。千国街道(塩の道)沿いの山里に伝わる仮面芸能として貴重で、おどけた所作と豊穣祈願が一体となった構成が特徴である。

H I G H L I G H T S
見どころ
- 01ひょっとこ・おかめの面と着崩した襦袢の「ささら師」が女性を追い回す滑稽かつ大胆な所作
- 02男根を模した「ささら」を擦って音を立てる、子孫繁栄・子宝祈願の性的象徴をともなう民俗
- 03社殿での女児による浦安の舞、神楽殿での獅子舞という奉納芸能との対比
- 04千国街道(塩の道)沿いの山里に残る仮面芸能としての希少性
A C C E S S / M E T A
基本情報
- 所在地
- 長野県 北安曇郡小谷村
- 斎行
- 千国諏訪神社(長野県北安曇郡小谷村千国乙)
- 日程
- 2026-09-12 〜 2026-09-13
- 周期
- 毎年9月第2の土・日曜日(宵宮+本祭の2日間)。本祭(ささらすり)は日曜。
- 起源
- 千国諏訪神社例祭・ささらすりは、千国街道(塩の道)沿いの宿場・千国の鎮守である千国諏訪神社に伝わる秋祭りで、五穀豊穣と子孫繁栄を願う豊穣儀礼を起源とすると考えられる。中心となる「ささら師」は、ひょっとこやおかめの面で素性を隠し、襦袢をだらしなく着こなした滑稽な姿で、竹製の道具と男根を模した棒(ささら)を擦って音を立てる。これで女性に戯れ、触れられた女性は子宝に恵まれると信じられてきた。性的な象徴を笑いに転化しながら豊穣・繁栄を祈るという、農村の生命力信仰に根ざした仮面芸能である。獅子舞や浦安の舞といった奉納芸能とともに、山里の共同体が継承してきた行事として今日に伝わる。
- 観覧
- ささらすりは毎年9月第2の土・日曜の2日間で、初日(土)に宵宮(奉納演芸)、翌日(日)の13時過ぎからささら師の所作・獅子舞・浦安の舞が行われる(2026年は9/12(土)・13(日)の見込み)。会場は小谷村千国の千国諏訪神社およびその周辺。一般の見学が可能で観覧は基本無料、駐車は普通車20台程度。中山間地のため公共交通の本数は僅少で、JR大糸線「千国駅」周辺からのアクセスとなり、夜間運転は注意。ささら師が女性・子どもを追い回す所作があるため、嫌がる場合は距離を取り、所作・行列を妨げないこと。山間部のため朝晩は冷えるので上着を用意。正確な日程・時刻は小谷村観光公式サイト(info-otari.jp)で事前確認のこと。
- 最寄駅
- JR大糸線「千国駅」
- 徒歩
- 15分
- 駐車場
- あり(普通車20台程度)。無料。
D E E P D I V E
深掘り
歴史
歴史
千国諏訪神社例祭は、長野県北安曇郡小谷村千国の千国諏訪神社で毎年9月中旬の2日間に行われる秋祭りで、別名「ささらすり」と呼ばれる。千国街道(塩の道)沿いの宿場・千国の鎮守の祭礼で、五穀豊穣と子孫繁栄を願う仮面芸能として伝承されてきた。中心の「ささら師」は、ひょっとこ・おかめの面で顔を隠し、着崩した襦袢にちぐはぐな履物という滑稽な扮装で、竹製の道具と男根を模した棒(ささら)を擦って音を立てながら女性・子どもを追い回す。社殿では女児による浦安の舞、神楽殿では獅子舞が奉納される。例年9月第2の土・日曜に開催され、2026年は9/12(土)・13(日)の見込み。小谷村 千国諏訪神社例祭, 小谷村観光公式 祭り, おみやさんcom ささらすり
文化的背景
文化的背景
ささらすりは、男根を模した「ささら」という性的象徴を中心に据え、子宝・子孫繁栄を祈願する豊穣儀礼の性格をもつ。性を笑い(おどけた仮面・着崩した扮装・追いかけ)へと転化しながら生命力の更新を願う構造は、各地の予祝・豊穣芸能と通じる。千国街道(塩の道)という交易路沿いの山里に、こうした仮面芸能が今日まで伝わっている点は民俗学的に貴重で、獅子舞や浦安の舞といった整った奉納芸能と、滑稽で猥雑なささら師の所作が同じ祭礼内で対比的に並ぶ構成も興味深い。おみやさんcom ささらすり, JAPAN 47 GO 千国諏訪神社例祭
地元視点
地元視点
小谷村と観光協会が公式サイトで祭を紹介し、一般の見学を受け入れている。地域では塩の道の宿場・千国の秋の行事として親しまれ、宵宮の厳粛さと翌日のささら師の賑わいの対比が地元の楽しみとなっている。中山間地ゆえ担い手確保や開催可否が年によって左右されるため、開催情報は事前周知される。小谷村観光公式 祭り, 小谷村 千国諏訪神社例祭
ベストシーズン
ベストシーズン
本祭日(9月第2日曜)の13時過ぎから。ささら師の所作、獅子舞、浦安の舞が続く午後が見どころ。前夜の宵宮は幻想的な雰囲気。
撮影のコツ
撮影のコツ
珍ポイントはひょっとこ面・着崩した襦袢のささら師。街道や境内を練り歩く全身像を、背後の行列や山里の風景とともに収めると土地性が伝わる。追いかけの動きはやや速いので連写が有効。演者が嫌がる人を追わないよう配慮し、所作の妨げにならない位置から撮る。
注意事項
注意事項
ささら師が女性・子どもを追い回す所作があるため、苦手な人は距離を取る。中山間地で公共交通の本数が少なく、夜間運転は注意。山間部のため朝晩の冷え込みに備える。所作・行列・奉納舞を妨げないこと。開催日時は年により変わるため事前確認を。
出典