F E S T I V A L / FEST-204
若葉祭(うなごうじ祭)
わかばさい(うなごうじまつり)
若葉祭は愛知県豊川市牛久保町の牛久保八幡社で毎年春に行われる祭礼で、通称「うなごうじ祭」と呼ばれ、天下の奇祭の一つに数えられる。約500年の伝統をもち、愛知県の指定無形民俗文化財となっている。最大の特徴は、行列の最後尾を受け持つ「やんよう神」と呼ばれる男衆が、笹踊の囃子(独特のはやし言葉)がかかると路上にごろりと寝転ぶ所作にある。その様子が地面に転がる「うじ虫(蛆)」のようだとして「うなごうじ祭」の名がついたと伝えられる。山車・笹踊・やんよう神が連なる行列が、八幡社から御旅所の天王社までの約1kmを往復し、町内各所でやんよう神が寝転んでは見物客を沸かせる。神事の厳粛さと、地に伏す滑稽な所作が同居する点が他に類を見ない。

H I G H L I G H T S
見どころ
- 01「やんよう神」の男衆が囃子に合わせて路上に一斉に寝転ぶ、全国的にも珍しい奇習
- 02寝転んだ姿が「うじ虫」のようだとして祭名(うなごうじ)になったという由来そのもの
- 03山車・笹踊・やんよう神が連なり八幡社〜天王社間を往復する市街地の行列
- 04約500年続く県指定無形民俗文化財という格と、滑稽な所作が同居する独特の文脈
A C C E S S / M E T A
基本情報
- 所在地
- 愛知県 豊川市
- 斎行
- 牛久保八幡社(愛知県豊川市牛久保町)
- 日程
- 2026-04-04 〜 2026-04-05
- 周期
- 毎年4月7・8日に近い土・日曜日(春祭)。愛知県指定無形民俗文化財。
- 起源
- 若葉祭(うなごうじ祭)は、牛久保八幡社の春祭として約500年の歴史をもつと伝えられる。その起源には、かつての城主が祭にあわせて領民を城中に招いて酒食を振る舞い、酔った領民が帰り道の路上に寝転んでしまった様子を再現したものだという伝承がある。行列の最後尾を担う「やんよう神」が、笹踊の独特のはやし言葉にのって路上にごろりと寝転ぶ所作が祭の核となり、地に転がるその姿が「うじ虫」を思わせることから「うなごうじ祭」と呼ばれるようになった。神事としての山車巡行や笹踊(中学生らが担うこともある稚児芸)と、酒宴の名残を演じる滑稽な所作が一体となって伝承されており、愛知県の指定無形民俗文化財として保護されている。
- 観覧
- 若葉祭は牛久保八幡社の春祭で、例年4月7・8日に近い土・日曜日に2日間開催される(2026年は4月4日(土)・5日(日)の見込み)。会場は豊川市牛久保町の牛久保八幡社およびその周辺市街地で、行列は八幡社から御旅所の天王社までの約1kmを往復する。観覧は基本無料で、JR飯田線「牛久保駅」から徒歩圏。見どころの「やんよう神」が寝転ぶ場面は行列の進行に合わせて町内各所で見られる。山車の引き回しがあり、狭い市街地での巡行のため混雑・接触に注意し、山車の進路や寝転ぶ演者の周囲には立ち入らないこと。例年の正確な日程・時刻・コースは豊川市観光協会「ぐるっと豊川」や豊川市公式サイトで事前に確認するのが確実。
- 最寄駅
- JR飯田線「牛久保駅」
- 徒歩
- 8分
- 駐車場
- 専用駐車場は限られる。市街地巡行のため公共交通の利用を推奨。
D E E P D I V E
深掘り
歴史
歴史
若葉祭(うなごうじ祭)は、愛知県豊川市牛久保町の牛久保八幡社の春祭として約500年続くと伝えられる。正式名称は若葉祭で、愛知県の指定無形民俗文化財。最大の特色は、行列最後部の「やんよう神」が笹踊の囃子にのって路上に寝転ぶ所作で、その姿が「うじ虫」のようだとして「うなごうじ祭」の通称が定着した。山車・笹踊・やんよう神が連なる行列は、八幡社から御旅所の天王社までの約1kmを往復する。例年は4月7・8日に近い土・日曜に行われ、2026年は4月4日(土)・5日(日)の開催が見込まれている。豊川市 うなごうじ祭, Aichi Now 若葉祭, 東三河を歩こう うなごうじ祭
文化的背景
文化的背景
本祭は、神事としての山車巡行・笹踊と、酒宴の名残を演じる滑稽な所作(やんよう神の寝転び)が一体化している点に民俗学的特徴がある。かつて城主が領民をもてなし、酔って路上に寝た様子を再現するという伝承は、領主と領民の関係や祝祭における無礼講の記憶を演劇的に保存している。地に伏すという身体所作を祭の核に据える例は全国的にも珍しく、「天下の奇祭」と称される所以である。県指定無形民俗文化財として、地域共同体が担い手を継承している。豊川市 うなごうじ祭, 東三河を歩こう うなごうじ祭
地元視点
地元視点
豊川市と豊川市観光協会が「ぐるっと豊川」等で祭を発信し、地元紙(東愛知新聞など)も毎年、路上に寝転ぶ奇習を写真付きで報じている。地域では春の風物詩として親しまれ、見物客も寝転ぶ演者を囲んで楽しむ参加型の雰囲気がある。担い手の確保や運営は牛久保地区の氏子・保存組織が支えている。豊川市観光協会 ぐるっと豊川, 東愛知新聞 うなごうじ祭
ベストシーズン
ベストシーズン
祭の2日間(4月上旬の土・日)。行列がやんよう神を伴って市街を巡る昼間が見どころで、各所での寝転びの瞬間を狙うとよい。
撮影のコツ
撮影のコツ
珍ポイントは路上に寝転ぶ「やんよう神」。寝転んだ群れと背後の山車・幟を一画面に収めると奇祭らしさが伝わる。やや高い位置や行列前方からの俯瞰が有効。狭い市街地のため広角が活躍。演者・山車の進路を妨げない位置取りを。
注意事項
注意事項
狭い市街地での山車巡行のため混雑・接触に注意。山車の進路や寝転ぶ演者の周囲には立ち入らないこと。撮影は通行・進行の妨げにならないように。日程・時刻・コースは年により変動するため事前確認を。
出典