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祭暦東湖八坂神社祭 牛乗り・くも舞

F E S T I V A L / FEST-202

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東湖八坂神社祭 牛乗り・くも舞

とうこやさかじんじゃさい うしのり・くもまい

斎 行2026-07-07

東湖八坂神社祭の「牛乗り・くも舞」は、秋田県潟上市天王地区と男鹿市船越地区の両岸で執り行われる神事で、国の重要無形民俗文化財「統人(とうにん)行事」の中核をなす。素戔嗚尊(スサノオノミコト)役の神人が神懸かりの状態となって黒い御神牛にまたがり、氏子に支えられながら船越水道に向けて練り歩く「牛乗り」と、船越側で深紅の衣をまとった八岐大蛇(ヤマタノオロチ)役が船上で「くも舞(蝶舞)」を演じる場面が双璧をなす。両者はスサノオのオロチ退治神話を、川を挟んだ二地区の共同で年に一度再現する構造をもつ。御神牛に人が乗るという珍しい所作と、神話を地域の地理に重ねて演じる演出が特徴で、八郎潟周辺の農民と漁民の水神信仰が習合して成立したと伝えられる。平安時代後期に起源をさかのぼるとされ、1986年(昭和61年)1月に国の重要無形民俗文化財に指定された。

東湖八坂神社祭 牛乗り・くも舞
出典: 旅行ガイド「日本の祭り・歳時記 旅×航空券=旅×旅」(tabi-mag.jp)(https://tabi-mag.jp/tpukoyasaka-reitaisai/)※掲載許諾申請中

H I G H L I G H T S

見どころ

  • 01神懸かりした素戔嗚尊役の神人が黒い御神牛にまたがって巡行する「牛乗り」という稀有な所作
  • 02船越水道を挟んだ二地区(潟上市天王・男鹿市船越)が協働して神話を再現する地理的演出
  • 03深紅の衣の八岐大蛇役が船上で演じる「くも舞(蝶舞)」の幻想的な舞
  • 04一年がかりの統人(とうにん)役選定など、行事全体が長期の準備儀礼で構成される点

A C C E S S / M E T A

基本情報

所在地
秋田県 潟上市
斎行
東湖八坂神社(秋田県潟上市天王)
日程
2026-07-07
周期
毎年7月7日が本祭(前日6日から)。国指定重要無形民俗文化財「東湖八坂神社祭のトウニン(統人)行事」。
起源
東湖八坂神社の祭神は素戔嗚尊で、その八岐大蛇退治神話と、八郎潟(はちろうがた)周辺に暮らす農民・漁民の水神信仰が習合して成立したと伝えられる。起源は平安時代後期にさかのぼるとされ、千年以上にわたり厳格に継承されてきた「統人(とうにん)行事」として知られる。統人とは祭事を司る役を指し、その選定・潔斎から本祭までが一年がかりで進められる。本祭の7月7日には、潟上市天王地区で神格をまとった神人が御神牛に乗って船越水道へ向かい(牛乗り)、対岸の男鹿市船越地区では八岐大蛇に扮した神人が船上で「くも舞」を演じて、スサノオのオロチ退治を象徴的に再現する。農耕と漁撈の双方の安寧を願う、潟湖(せきこ)文化圏に固有の神事である。
観覧
本祭は毎年7月7日(前日6日から関連行事)、例年9:00〜21:00で、見せ場の牛乗り巡幸は7日の16:00頃から。会場は潟上市天王地区(天王本郷)と男鹿市船越地区、神事のクライマックスは船越水道(天王岸)周辺。観覧は基本無料だが沿道・河岸は混雑する。専用駐車場が限られ、JR男鹿線「天王駅」から徒歩圏のため公共交通の利用が推奨される。神事であり、御神牛・神人への接近や進行妨害は厳禁。夏場のため熱中症対策(水分・日除け)を。近年は牛乗りが諸事情で中止・規模縮小となった年もあるため、最新の実施可否は潟上市・男鹿市の公式情報で確認すること。
最寄駅
JR男鹿線「天王駅」
徒歩
5分
駐車場
専用駐車場は限られる。公共交通(JR男鹿線)の利用を推奨。

D E E P D I V E

深掘り

歴史

歴史

東湖八坂神社祭の統人(とうにん)行事は、祭神・素戔嗚尊の八岐大蛇退治神話と、八郎潟周辺の農民・漁民の水神信仰が習合して成立したと伝えられ、起源は平安時代後期にさかのぼるとされる。千年以上にわたり厳格に継承され、1986年(昭和61年)1月に国の重要無形民俗文化財に指定された。本祭は毎年7月7日(前日6日から)に潟上市天王地区と男鹿市船越地区を舞台に行われ、神人が御神牛に乗って巡行する「牛乗り」と、八岐大蛇役が船上で演じる「くも舞」によって神話が再現される。統人役の選定・潔斎など準備に一年を要する点も特徴である。潟上市 東湖八坂神社祭典, 潟上市 国指定重要無形民俗文化財, 男鹿市 統人行事

文化的背景

文化的背景

本行事は、神話(記紀の八岐大蛇退治)を地域の地理(船越水道を挟む二地区)に重ねて演じる「神話の上演」という性格をもつ。農耕民の信仰と漁撈民の水神信仰が一つの祭礼に統合されている点は、八郎潟という潟湖環境を背景とした生業複合の表れであり、民俗学的価値が高い。御神牛に神人が乗るという所作は全国的にも珍しく、動物(牛)を神格の乗り物として扱う信仰の一形態として注目される。統人という一年がかりの役職制度も、共同体が祭礼を支える社会構造を示す。潟上市 国指定重要無形民俗文化財, tabi-mag 東湖八坂神社例大祭

地元視点

地元視点

潟上市・男鹿市の両市が文化財・観光の両面から行事を紹介し、両地区の氏子が役割分担して神事を支えている。地域では一年がかりの統人行事として位置づけられ、千年以上の継承が誇りとして語られる。一方で担い手確保や御神牛の手配など運営上の課題もあり、近年は牛乗りが中止となった年も報じられている。潟上市 東湖八坂神社祭典, 男鹿市 統人行事

ベストシーズン

ベストシーズン

本祭の7月7日、牛乗り巡幸が始まる16:00頃から船越水道周辺での「くも舞」までが見どころ。夕刻の川面を背景にした舞は印象的。

撮影のコツ

撮影のコツ

牛乗りは黒い御神牛と神人の対比が主役。巡行路の前方やや高い位置から、牛と神人を画面に収めると珍ポイントが明確になる。くも舞は船上の演者を対岸から望遠で。神事の妨げにならない位置取りを厳守し、フラッシュは避ける。

注意事項

注意事項

神事であり、御神牛・神人への接近や進行妨害は厳禁。夏場で混雑するため熱中症対策と水分補給を。駐車場が限られるため公共交通を推奨。年により牛乗りが中止・縮小となる場合があるので、訪問前に最新の実施情報を確認すること。

出典

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