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祭暦鳥取しゃんしゃん祭 一斉傘踊り

F E S T I V A L / FEST-201

土俗・奇祭

鳥取しゃんしゃん祭 一斉傘踊り

とっとりしゃんしゃんまつり いっせいかさおどり

斎 行2026-08-14

鳥取しゃんしゃん祭は、鳥取市中心市街地で毎年お盆に行われる山陰最大級の市民祭で、その中核行事が「一斉傘踊り」である。鈴を多数付けた華やかな長柄傘を手に、数千人の踊り手が若桜街道から駅前通りまでの目抜き通りを埋め尽くし、鈴の「しゃんしゃん」という音とともに統一の振り付けで踊り進む。起源は1961年(昭和36年)に聖神社・大森神社の例祭にあわせて始まった「鳥取祭」とされ、雨乞いの民俗芸能「因幡の傘踊り」を市民が踊れる形に編み直して発展した。傘の意匠は赤・青・金を基調とした幾何学的な配色で、回転すると鈴と相まって視覚・聴覚の双方に強い印象を残す。2014年の第50回では1,688人の一斉踊りで「世界最大の傘踊り」としてギネス世界記録に認定された。雨乞い信仰に発する所作を都市祝祭へと転換した、戦後の郷土芸能再編の好例である。

鳥取しゃんしゃん祭 一斉傘踊り
Wikimedia Commons / 㭍月例祭 / CC BY-SA 4.0

H I G H L I G H T S

見どころ

  • 01鈴を多数付けた赤・青・金の長柄傘を、数千人が一斉に同じ振り付けで回す圧倒的な群舞
  • 02傘の鈴が一斉に鳴る「しゃんしゃん」の音響が祭名の由来そのものになっている点
  • 032014年に1,688人で「世界最大の傘踊り」ギネス世界記録に認定された規模感
  • 04若桜街道から駅前通りまで都市の目抜き通り全体が踊りの舞台になる市街地一体型の演出

A C C E S S / M E T A

基本情報

所在地
鳥取県 鳥取市
斎行
大森神社・聖神社(例祭が起源。現在は市民祭として中心市街地で開催)
日程
2026-08-14
周期
毎年8月14日(一斉傘踊り)。前夜祭は前日13日。お盆期間の市民祭。
起源
鳥取しゃんしゃん祭の起源は、1961年(昭和36年)に鳥取市内の聖神社・大森神社の例祭にあわせて開催された「鳥取祭」にさかのぼる。当初は商工振興と市民交流を目的とした催しだったが、鳥取県東部(因幡地方)に古くから伝わる雨乞いの民俗芸能「因幡の傘踊り」を採り入れ、誰もが踊れるよう振り付けを整理・統一したことで、市民総参加型の傘踊りへと発展した。傘に多数の鈴を付け、踊りに合わせて鈴が「しゃんしゃん」と鳴ることから、のちに祭名が「しゃんしゃん祭」と改められた。鳥取市街に湧く温泉が豊富であること(湯がしゃんしゃん湧く)にも掛けられているとされる。雨を願う農村芸能を、戦後の都市が市民の祝祭として再構築した経緯をもつ。
観覧
一斉傘踊りは2026年(令和8年)8月14日(金)に開催予定で、第1部17:00〜18:50、第2部19:00〜21:00。会場は鳥取市中心市街地(若桜街道〜片原通り〜智頭街道〜太平線通り〜駅前通り)。沿道での観覧は基本無料で、JR鳥取駅から徒歩すぐと交通至便。お盆期間かつ夕方以降も高温多湿となるため、こまめな水分補給・帽子・うちわなど熱中症対策が必須。歩道は大変混雑し、有料観覧席が設けられる年もあるため最新の公式案内を確認のこと。前日(13日)に前夜祭、当日昼には市民納涼花火大会が組まれる年もある。最新の日程・時間・有料席の有無は公式サイトおよび鳥取市観光・コンベンション推進課(TEL.0857-20-3210)で要確認。
最寄駅
JR山陰本線「鳥取駅」
徒歩
1分
駐車場
専用駐車場なし。当日は中心市街地に交通規制。周辺有料駐車場または公共交通の利用を推奨。

D E E P D I V E

深掘り

歴史

歴史

鳥取しゃんしゃん祭は1961年(昭和36年)、鳥取市の聖神社・大森神社の例祭に合わせた「鳥取祭」として始まった。鳥取県東部(因幡地方)に伝わる雨乞いの民俗芸能「因幡の傘踊り」を市民が踊れる形に整え、傘に鈴を付けて一斉に踊る現在の様式が確立されていった。鈴が鳴る音や、市街地に温泉が湧く様子(しゃんしゃん)から祭名が定着したとされる。回を重ねるごとに踊り手・連の数が増え、2014年(平成26年)の第50回では1,688人の一斉踊りで「世界最大の傘踊り(Largest umbrella dance)」としてギネス世界記録に認定された。現在は山陰最大級の市民祭として、毎年8月14日の一斉傘踊りを中心に運営されている。鳥取しゃんしゃん祭 公式サイト, 世界記録認定のお知らせ, 鳥取しゃんしゃん祭 - Wikipedia

文化的背景

文化的背景

本祭の核にある「因幡の傘踊り」は、もとは降雨を祈る雨乞い芸能であり、長柄の傘を雨や雲に見立てて振るという農村信仰に根ざす所作を含む。戦後の都市祝祭として再編される過程で、特定の社寺の神事から切り離され、市民誰もが参加できる「踊り」へと標準化された点に民俗学的な特徴がある。神事から市民祭への移行、農村芸能の都市的再構築、そして規模拡大による記録化(ギネス)まで、近現代日本の祭礼変容の典型例として読み解ける。鈴付き傘という視聴覚的に強い道具立てが、観光資源としての訴求力も支えている。鳥取しゃんしゃん祭 公式サイト, 鳥取しゃんしゃん祭 - Wikipedia

地元視点

地元視点

鳥取市と観光関係機関は、一斉傘踊りを市民総参加の中心行事として運営し、企業・学校・町内会などが「連」を組んで参加する形をとる。観光サイトでも市街地一体での開催と交通至便さが強調され、来訪者の受け皿として整備されている。お盆の帰省・観光シーズンと重なるため、地域の夏の風物詩として定着している。鳥取市観光サイト(とりっぴー), 鳥取しゃんしゃん祭 開催概要

ベストシーズン

ベストシーズン

一斉傘踊りは8月14日の夕方〜夜(第1部17:00〜、第2部19:00〜)。日没後は照明と鈴の音で雰囲気が高まり、撮影にも好適。日中は花火等の関連行事がある年もある。

撮影のコツ

撮影のコツ

傘の回転と鈴を主役にするには、踊りの隊列を斜め前方から捉え、流し撮りで傘の動きを表現するとよい。夕刻の斜光は傘の赤・金が映える。沿道は混雑するため広角+望遠の使い分けが有効。三脚は通行の妨げになるため避け、フェンス越し・指定エリアからの撮影マナーを守る。

注意事項

注意事項

お盆期間で猛暑・混雑が重なる。熱中症対策(水分・塩分・帽子)と人混みでの転倒・はぐれ防止を。沿道は交通規制が敷かれ、駅周辺は大変混み合うため公共交通の利用が無難。撮影時は踊り手や観客の動線を妨げないこと。

出典

出典